ECのささげ業務(撮影・採寸・原稿)とは?コツや負担軽減方法も紹介

2024.06.06

ネットショップ運営には、通称「ささげ」と呼ばれる業務があります。いずれも商品説明ページを作成するために重要な業務で、ささげ業務にこだわることは売上アップやトラブル防止に効果的です。ただし、クオリティにこだわろうとすると手間がかかるため、他の業務とのバランスを取ることが大切です。

この記事では、ネットショップのささげ業務について解説します。

ECの「ささげ」とは? 業務内容と必要なスキルを紹介

「ささげ」とは、撮影(つえい)採寸(いすん)原稿(んこう)の頭文字から取った言葉で、ネットショップで商品説明ページを作成するために必要な業務を指しています。ここではまず、撮影、採寸、原稿の具体的な業務内容を紹介します。

さ(撮影)

ネットショップやSNS、広告などに掲載するための、商品写真の撮影です。ECでは、商品の色味や造形を伝えるための「物撮り」だけでなく、商品の使用シーンをイメージできる写真も求められます。さらに、静止画だけでなく、動画を撮影することで顧客により具体的なイメージを持ってもらえるでしょう。また、撮影だけでなく、画像の加工や編集のスキルも必要です。

さ(採寸)

商品のサイズを測る業務が、採寸です。オリジナル商品を販売する場合はもちろん、卸売業者から商品を仕入れる場合も採寸が必要です。商品到着後に卸売業者が表記しているよりも細かいサイズまで採寸することで、顧客が商品を具体的にイメージしやすくなり、信頼して購入してもらえるでしょう。

くわえて、採寸には梱包方法や発送時の送料を決める役割もあります。送料を事前に把握するためにも、サイズだけでなく重量も合わせて測っておくといいでしょう。採寸にはとくべつなスキルは必要ありませんが、正確に採寸するためのメジャーなどが必要です。

げ(原稿)

商品説明ページの、商品名、商品説明文、キャッチコピーなどを作成する業務です。商品説明文は、手触りや耐久性のように画面上では伝わりにくい特徴を伝える役割を担います。また、商品一覧ページやSNSなどで目に留まりやすいキャッチコピーを作成するなどの工夫も必要です。

こうした原稿作成業務にはライティングスキルが必要ですが、「私には文才がないから」と諦める必要はありません。いくつかのコツや、マーケティングの知識を学ぶことで、誰もが魅力的な文章を作成可能です。

 

ささげ業務が重要な理由

ささげ業務は、ネットショップ運営のなかでもとくに重要な役割を占めています。ささげ業務にこだわることで、次のような効果が期待できるためです。

売上アップにつながる

商品の魅力を伝える写真やキャッチコピーを掲載することで、顧客の関心を募れます。ネットショップへの集客や、購入を後押しする効果が期待できるでしょう。また、サイズをはじめとした商品の詳細情報を正確に記載することで、顧客に「信頼できるショップだ」と安心感を与える効果もあります。その結果、売上アップが期待できるでしょう。

返品やクレームなどのトラブルを防止できる

ネットショップでは顧客が購入前に商品を直接確認できないため、サイズを間違えたり、誤解していたりといったトラブルがつきものです。そのため、あらかじめ商品の情報をできるだけ正確に伝えることで、顧客が商品を受け取った後に「イメージと違った」と感じるリスクを抑えられます。

 

撮影のポイント

商品の特徴を伝わるよう撮影するには、次の3つのポイントを取り入れてみてください。

豊富なカットパターンを用意する

物撮りの方法は、商品によって変わってきます。たとえばアパレルであれば、ハンガーに吊るした状態、マネキンに着用させた状態での全体と細部をアップした写真にくわえて、モデルの着用写真を掲載するのが一般的です。着用写真はモデルの身長を併記することで、顧客がサイズ感を把握しやすくなる効果もあります。

アクセサリーであれば、単色のシンプルな背景を使って撮影したものにくわえて、商品を引き立てる小物を添えたカットも撮影することで商品のイメージを分かりやすく伝えられます。また、雑貨や日用品であれば、利用シーンを想定したカットも用意するといいでしょう。

レタッチ(加工)する

写真に写った色味と実際の商品の色味が異なる場合、実際の色味に近づくように加工が必要です。この工程を「色合わせ」と呼びます。色合わせをするには、PhotoshopやLightroomなどの写真編集ソフトを使って色調補正を行う方法が主流です。撮影用の色見本(カラーターゲット)を写り込ませると、より正確に色味補正ができるでしょう。

また、商品の種類や販売プラットフォームによっては、背景を切り抜く「白抜き(もしくは影いき)」も必要です。色味の加工が完了したら、ネットショップに掲載するサイズにトリミングしたうえでアップロードします。

動画も活用する

写真だけでなく、動画も掲載することでより具体的に商品をイメージしやすくなります。とくに、ウエストがゴムのボトムスのように伸縮性のある商品や、2WAYバッグのように可動性のある商品、ジュエリーのように角度によって色味や見え方が変わる商品はとくに動画が向いています。

 

採寸のポイント

次に、採寸時に気をつけたいポイントを2点紹介します。

細部まで採寸し、実寸との誤差を補正する

ネットショップの商品説明では、縦・横・高さからなる3辺のサイズ表記は必須です。そのうえで、パーツごとの細かい実寸も測って掲載しましょう。パーツごとのサイズは、写真に文字入れして表記するとより伝わりやすくなります。

サイズ表記を統一する

アパレルや靴のようにサイズ展開のあるものは、S・M・Lや9号・11号、23cm・25cmなど、さまざまなサイズ表記方法が存在します。ネットショップ内で複数のサイズ表記を使っていると、顧客がサイズの合わない商品を間違えて買ってしまうリスクがあります。

顧客に「このショップならこのサイズを買えば大丈夫」と信頼してもらえれば、リピート購入にもつながるでしょう。そのため、ショップ内でサイズ表記を統一すると効果的です。

 

原稿のポイント

ささげ業務の「げ」にあたる、原稿作成のポイントを3つ紹介します。

650〜1,000文字程度書く

BASEの調査では、毎月注文が入るショップでは商品説明が650〜1,000文字程度記載されている傾向にあることが分かっています。しかし、ただ文字を埋めればいいというわけではありません。商品説明は「キャッチコピー」「ボディーコピー」「クロージングコピー」の3つから構成され、それぞれで求められる役割が異なります。こうした構成を意識しながら、メリハリをつけて情報を書く順番を決めるといいでしょう。

5W1Hを意識する

商品説明で伝えるべき情報を整理するためには、顧客目線で知りたいことを5W1H(When・Where・What・Who・Why・How)に仕分けしましょう。5W1Hの内訳として、以下のような内容が含まれます。

項目

内容

WHEN
いつ

発売日、販売期間、今だけ、今から、100年前から

WHERE
どこで

生産地、製造場所、ネット限定、国名(アメリカなど)

WHO
誰が

生産者、ブランド名、職人、有名人、由来

WHAT
何を

商品名、ブランド名

WHY
なぜ(購入する理由)

商品のメリット、どのような悩みを解決してくれる、どのような価値がある

HOW
どうやって

使い方、梱包形式、作り方、仕上げ方、楽しみ方

このように具体性をもたせることで、原稿の形になっていくでしょう。

商品説明はどんなふうに書けばいいの?売れているショップの傾向

SEO対策を行う

SEO(検索エンジン最適化)とは、検索エンジンで上位に表示されやすいように対策する取り組みです。とくにショップ名や商品名が重要で、検索されやすい普遍的なキーワードを含めることで、顧客に見つけてもらいやすくなる効果があります。ネットショップ作成サービスの「BASE」では、「SEO設定 App」を活用すると検索エンジン向けの設定をかんたんに行えますので、ぜひご活用ください。

ショップ集客につながる「SEO」について学ぶ BASEにおけるSEO設定

ささげ業務をアウトソーシングする方法

ささげ業務の手間を減らすために、専門業者にアウトソーシングすることもできます。ささげ業務のアウトソーシング先は、主に3つに分けられます。

ささげ業務代行サービス

ささげ業務をワンストップで依頼できるサービスがあります。ささげ業務専門の業者もあるため、高いクオリティを期待できるうえ、さまざまなニーズに対応できる柔軟性に優れているのも魅力です。

物流倉庫

在庫の保管・管理サービスを提供する物流倉庫で、オプションとしてささげ業務を実施しているケースもあります。在庫を送る流れでささげ業務を委託できるため、ささげ業務を委託するために送る手間が省けるでしょう。

フリーランス

撮影や原稿を、フリーランスのフォトグラファーやライターへアウトソーシングする選択肢もあります。信頼できるパートナーを探すのは大変ですが、アウトソーシング方法のなかでは費用を抑えやすいのがメリットです。

 

ささげ業務をアウトソーシングするメリット・デメリット

ささげ業務をアウトソーシングすべきかどうか判断する参考になるよう、メリットとデメリットを説明します。

メリット

  • ささげ業務の負担を軽減できる

ささげ業務を外注することで、ネットショップ運営にかかる負担を抑えられます。顧客対応や商品の仕入れなど他の業務に専念できるようになるでしょう。

  • 高い品質を保てる

専門業者にささげ業務を依頼すれば、自分で担当するよりも高いクオリティの商品説明ページを作成できるでしょう。

デメリット

  • 委託のコストがかかる

アウトソーシングするには、基本的に内製する以上のコストがかかります。ただし、業務量の減少により人件費が削減できる可能性もあるため、一度試算してみるのもいいでしょう。

  • 信頼できる代行会社を選ぶのが大変

委託費用と業務品質ともに納得のいく会社を探すのは、簡単ではありません。とくに写真と商品説明はネットショップのコンセプトに合わせて作成してもらうことが大切ですので、認識をすり合わせるために委託後も綿密なコミュニケーションが欠かせません。

 

ささげ業務の負担軽減なら「BASE AIアシスタント」もおすすめ

BASE AIアシスタント」では、商品名と商品の特徴を入力するだけで、商品説明文を自動で作成する機能があります。さらにSNSの投稿文やショップデザインなどの提案機能もあるため、ショップ運営業務の負担を軽減できるでしょう。

 

まとめ

商品説明ページを作成するためのささげ業務(撮影・採寸・原稿)のクオリティにこだわることで、売上アップにもトラブル防止にも効果があります。今回紹介したコツを取り入れながら、魅力的な商品説明ページを作ってみてください。

ただし、商品点数や入れ替わりが多いほど業務負担が重くなるため、負担を軽減できるサービスを利用するのもおすすめです。アウトソーシングするもの一つの方法ですが、BASEでは自動で原稿を作成できるAIアシスタント機能を用意していますので、ぜひ活用してみてください

 

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