YouTubeには自身のチャンネル上で商品を紹介・販売できる機能、<YouTubeショッピング>があります。2020年ごろから日本でも提供開始された機能で、広告収入やスーパーチャット以外のYouTube収益化の手段として、少しずつ活用されはじめているのが現状です。では、<YouTubeショッピング>では具体的にどんなことができるのでしょうか。
今回は、 <YouTubeショッピング>について解説します。機能や利用条件、連携可能なネットショップ作成サービスなどを紹介していますので、ぜひ参考にしてください。
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- 初期費用・月額費用いらずで、無料で今日からショップ運営をはじめられます
- ショップ開設後の運営サポートや集客支援も充実しています
- 「売上を伸ばしやすいネットショップ作成サービスNo.1」に選ばれています
目次
YouTubeのショッピング機能とは
YouTubeのショッピング機能は、YouTubeチャンネル上で商品を紹介できる機能<YouTubeショッピング>のことです。<YouTubeショッピング>を使うにはネットショップを開設する必要がありますが、自分のネットショップがあれば、動画内で紹介された商品だけでなく関連商品も一緒に販売できます。
ここではまず、<YouTubeショッピング>でできることを3つ紹介します。
外部のネットショップとチャンネルを連携
ネットショップで取り扱う商品を、YouTubeにリンクできます。商品はチャンネルの[ストア]タブにまとめて一覧表示され、クリックするとネットショップの商品詳細ページに遷移する仕組みです。この[ストア]タブのことを、「チャンネルストア」と呼びます。商品の支払いはYouTubeのプラットフォームではなく、連携先の各ショップの仕様に準じます。
動画・ショート動画・ライブ配信に商品をタグ付け
連携した商品は、動画にタグ付けして紹介することもできます。タグ付けした商品の表示のされ方は、関連動画やチャンネル登録ボタンなどを表示できる情報カード機能と同じです。動画の途中にも終了画面にも表示できます。
情報カードはGoogle検索のショッピングタブのように、商品画像・商品名・価格・販売元の情報が記載されます。また、概要欄の下に固定配置することも可能です。
商品のパフォーマンス指標を表示
ショッピング機能のクリック数・収益などの指標は、YouTubeアナリティクスのレポートから確認できます。YouTube経由でどれほど商品が販売できたか把握できるため、データをもとにショッピング機能の活用方法を改善できます。
YouTubeのショッピング機能が注目されている理由
なぜいま<YouTubeショッピング>は注目を集めているのでしょうか。その理由は3つあります。
YouTube利用率が高いため
総務省の調査によると、YouTubeの利用者数は87.1%に上ります。とくに10〜30代はいずれも90%を超えていて、60代も66.2%と高水準です。幅広い世代にリーチできる可能性があるため、効果的な集客ツールとして活用できます。
※出典:令和4年度情報通信メディアの利用時間と情報行動に関する調査報告書 <概要>|総務省
動画とネットショップの相性が良いため
動画は商品を手に取っている様子を見せられるため、写真よりも商品の大きさや質感などを正確に伝えられることがメリットです。その上、ライブ配信とECを組み合わせた「ライブコマース」の市場も拡大しています。ライブコマースでは視聴者の質問にその場で回答できるため、大人数を同時にオンライン接客することが可能です。
世界的に見てもとくに中国でライブコマース市場が急拡大しているため、越境ECと組み合わせて使うことで販路拡大のチャンスも狙えるでしょう。なお、ネットショップ作成サービスの「BASE」では、中国への販売をサポートするサービスも実施していますので、あわせて活用するのもおすすめです。
利用するハードルが下がったため
ショッピング機能は2020年ごろから日本でも利用がスタートしていたものの、参加条件が厳しい状態でした。しかし2023年10月に、ショッピング機能の利用に必要な「YouTube パートナー プログラム」の参加条件が緩和されました。
さらに日本語でのサポートが充実したネットショップ作成サービスであるBASEがYouTubeショッピング機能に対応しはじめたことにより、利用するハードルが下がっています。
YouTubeのショッピング機能を利用するための条件
<YouTubeショッピング>は、すべてのチャンネルがすぐに利用できるわけではありません。また、商品の販売元が自社かどうかによって条件が変わってきます。
自社で販売する商品を紹介する場合
次のすべての条件を満たした場合、利用可能です。
- YouTube パートナー プログラムに参加している
- チャンネルが YouTube パートナー プログラムのチャンネル登録者数の条件(※)を満たしている、または公式アーティスト チャンネルである
- チャンネルの対象視聴者が子ども向けに設定されておらず、子ども向けに設定された動画の数が多くない
- ヘイトスピーチに関するコミュニティ ガイドラインの違反警告を受けていない
他社が販売する商品を紹介する場合(日本は未対応)
他社が販売する商品を紹介する場合は、利用条件が変わってきます。以下のすべてを満たすチャンネルのみが利用可能です。
- YouTube パートナー プログラムに参加している
- 韓国または米国を拠点にしている。
- チャンネル登録者数が 10,000 人を超えている。
- チャンネルが音楽チャンネル、公式アーティスト チャンネルではない、または音楽パートナーに関連付けられていない。音楽パートナーには、音楽レーベル、音楽配信会社、VEVO が含まれます。
- チャンネルの対象視聴者が子ども向けに設定されておらず、子ども向けに設定された動画の数が多くない
上記のとおり、2024年6月時点では日本は未対応です。そのため、インフルエンサーマーケティングにショッピング機能を導入することはできませんので注意してください。
YouTubeのショッピング機能で販売できるもの
YouTubeのショッピング機能で販売できる商品は、 Google のポリシーと Google Merchant Center のポリシーで規定されています。
代表的な販売不可商品は、無形商材です。電子書籍・金融商品・その他サービスなどのショッピング機能での販売は禁じられています。また、有形商材でもチケットや中古品(古着、ヴィンテージ、アンティーク)などの販売もNGです。さらに、爆発物のように危険な商品も取り扱いが禁じられていますので、しっかりチェックしておきましょう。
YouTubeのショッピング機能に対応しているネットショップ一覧
2024年6月時点で、YouTubeのショッピング機能に対応しているネットショップ作成サービスの一覧を紹介します。なお、今回紹介するのは日本語に対応したサービスのみです。日本語未対応ではあるものの、「Spreadshop」と「Spring」も<YouTubeショッピング>に対応していますので、気になる方はチェックしてみてください。
BASE
「BASE」は、国内でトップクラスのシェアを誇るネットショップ作成サービスです。幅広いカテゴリの商品を取り扱える上、サポートの手厚さから「売上を伸ばしやすいネットショップ開設サービスNo.1(※)」にも選ばれました。2024年5月21日からYouTube ショッピング連携を開始し、さらに注目を集めています。
※最近1年以内にネットショップを開設する際に利用したカート型ネットショップ開設サービスの調査(2024年2月 調査委託先:マクロミル)
Shopify
Shopifyは世界シェアNo.1を誇る、カナダ発のネットショップ作成サービスです。世界175カ国以上で利用されていて、日本語や日本の決済サービスにも対応しています。拡張機能が豊富にありますが、一部外国語への対応が必要なため、使いにくさを感じるかもしれません。
SUZURI
オリジナルのデザインを使ったTシャツやスマホケースなどを、1点から受注生産できるネットショップ作成サービスです。受注生産のため、在庫を抱えず手軽に自分のオリジナル商品を販売できることは、利用するメリットのひとつでしょう。しかし、SUZURIが用意した商品にデザインをプリントしたものしか販売できないため、選択肢がかぎられてしまう点には注意が必要です。
YouTubeのショッピング機能に商品を登録する方法
ネットショップとYouTubeチャンネルを連携して、ショッピング機能を利用する手順は次のとおりです。
1.パソコンから YouTube Studio にログイン
2.左側のメニューで [収益化] を選択
3. [ショッピング] タブをクリック(タブはチャンネルが条件を満たしている場合にのみ表示される)
4-1.未連携の場合:YouTubeをショッピングの小売店やプラットフォームとまだリンクさせていない場合は、[利用を開始] をクリック
4-2.連携済みの場合:それ以外の場合は、商品カードで [新しいストアを接続] をクリック
画面の指示に沿ってストアを YouTube チャンネルにリンクすると、ネットショップの商品が自動でストアタブに表示されます。
YouTubeのショッピング機能でよくある質問
<YouTubeショッピング>に関するよくある疑問にお答えします。
YouTubeで商品を購入するにはどうすればいい?
ショッピングボタンをクリックするかショッピングアイコンをクリックすると、商品の詳細ページが表示されます。そこから商品を販売するネットショップにアクセス可能です。
YouTubeのショッピング機能を削除するには?
次の手順でネットショップとYouTubeチャンネルとの連携を解除できます。
(1)YouTube Studio にログイン
(2)左側のメニューで [収益化] をクリック
(3)[ショッピング] タブをクリック
(4)リンクされたストアの横にあるその他アイコン ” をクリックし、[ストアを削除] を選択
まとめ
<YouTubeショッピング>はYouTubeチャンネル上で商品を販売・紹介できる機能です。同一プラットフォームに商品詳細を載せられる上、動画内へのタグ付けもできるため、視聴者が気になった商品にアクセスしやすくなります。
一点注意してほしいのは、日本国内では<YouTubeショッピング>で紹介できる商品は、自社で販売しているもののみです。現時点ではインフルエンサーマーケティングには活用できないものの、視聴者の利便性が高まるため、活用の仕方次第で売上アップを狙えるでしょう。
ネットショップ作成サービスの「BASE」でも、2024年から<YouTubeショッピング>との連携サービスをスタートしました。ほかにもBASEは「売上を伸ばしやすいネットショップ開設サービスNo.1(※)」に選ばれるほど
ネットショップ運営をサポートする機能が充実していますので、ネットショップを積極的に活用していきたい方にはおすすめです。<YouTubeショッピング>はぜひBASEとあわせて利用してみてください。
※最近1年以内にネットショップを開設する際に利用したカート型ネットショップ開設サービスの調査(2024年2月 調査委託先:マクロミル)
BASEのネットショップは、開設手続きは最短30秒、販売開始まで最短30分。
ネットショップ開業によくある面倒な書類提出や時間のかかる決済審査もなく、開業までの手続きがシンプルでわかりやすいのが特徴です。
また、売上を左右するデザインや集客の機能も充実しています。
プログラミングの知識がなくても、プロ並みのショップデザインが実現できる豊富なデザインテンプレートをご用意しています。
さらに、集客に必須のSNSの連携も簡単です(Instagram・TikTok・YouTubeショッピング・Googleショッピング広告)。
ショップ開設はメールアドレスだけあれば、その他の個人情報やクレジットカードの登録も必要ありません。
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