ネットショップにおけるお客様は商品写真やショップのコンセプト、値段や送料など様々な要素を加味した上で最終的に購入を決めますが、商品お買い上げまでに至る最後のステップが「決済」です。
TOPページ、商品ページ、注文フォームなど様々なページを通過して購入まで至るわけですが、多くのお客様が最後の決済部分で購入をやめてしまうと言います。
その理由はズバリ「希望の支払い方法がないから」です。
SBペイメントサービス株式会社が2022年に実施した「ECサイトで物品・デジタルコンテンツを購入する際の決済手段に関する調査」によると、ネット物販、デジタルコンテンツともに50%以上の人々が、希望の決済方法がないという理由で買うのを辞めるというアンケート結果がでています。また、ネット物販においては男女ともに60%を超える数値と高い数値となっています。
実店舗と違って商品名を検索をすればすぐに、同様(または類似)の商品を売っているネットショップを探せるのがECの特長ですので「希望の決済方法がない」と他のサイトを探されてしまいますよね。
そうならないためにも出来る限り選択肢を増やしておくのをおすすめしますが、それぞれの決済方法には特有のメリット、デメリットがあります。
そこでこの記事では、主要決済手段の特長をご紹介します。盲目的に決済方法を増やす前に、それぞれの特長を理解した上でぜひ導入を行いましょう。
- BASEは個人・スモールチームに選ばれているネットショップ作成サービスです
- 初期費用・月額費用いらずで、無料で今日からショップ運営をはじめられます
- ショップ開設後の運営サポートや集客支援も充実しています
- 「売上を伸ばしやすいネットショップ作成サービスNo.1」に選ばれています
目次
ネットショップの決済方法一覧
一般的なネットショップでは、複数の決済方法を導入しているケースがほとんどです。では、ネットショップの決済方法には、どういったものがあるのでしょうか。おもに、下記のような決済方法があります。
<ネット通販における代表的な決済方法>
- クレジットカード
- 銀行振込
- 後払い
- コンビニ支払い
- キャリア決済
- スマホ決済サービス
- 代金引換
※「BASE」では、代金引換は対応しておりません。
では、それぞれの利用方法と、メリット・デメリットについて解説します。
クレジットカード決済について
通販利用者による決済手段として約7割もの方々に選ばれているのがクレジットカードによる決済です。インターネット上で支払いが完結するものとなり、送付前に支払いを完了してもらえるので未入金の心配もありません。もっとも多くの人々に選ばれている決済方法でかつ未入金の心配もないので導入しない理由はほとんどないですよね。
事業者視点のメリット
- 注文後、すぐに決済が完了する
- 注文が入ったらすぐに発送対応を行える
- クレカ決済利用の審査に通ったとして信頼感アップにつながる
- 顧客は24時間いつでも支払い可能
- 購入から発送までの期間が短く、商品の取り置き期間が短くすむ
- 商品代金の未払いリスクが低い
- 顧客はクレジットカード利用のポイントが付く
事業者視点のデメリット
・クレジットカード所有者しか利用できない
・クレジットカード不正利用によるトラブルが起こる可能性がある
<株式会社ジェーシービー>の「クレジットカードに関する総合調査」によると、2018年時点で、クレジットカード保有率は84%でした。ただ、20代男女の保有率は、ほかの世代に比べて低い、という結果がでていますので、その点は認識しておきましょう。
銀行振込について
その名の通り顧客にネットショップ側が指定する口座へ商品代金を振り込んでもらう決済手段です。ネットショップ上だけでは完結せず、ショップ上にて注文後、ATMや銀行に足を運んでもらうなどして指定の金額をお振り込みしていただくことになります。通常は入金を確認してからの商品発送となり、お振り込み手数料は購入者が負担することになります。
事業者視点のメリット
- 昔から使われている決済方法で馴染みがある
- 手数料がかからない(購入者負担)
- 入金者の特定ができるため、高額商品などの決済に向いている
事業者視点のデメリット
- 入金されたかどうか確認するのが面倒
- 購入者が振り込み手数料を負担する必要がある
- 入金されない可能性がある
- 金融機関のキャッシュカードを持っていないと支払えない
- 購入から支払いまで期間が空いてしまう
- 自社サイトに導入する場合は、比較的システム導入に手間がかかる
- 自社サイトの場合、入金の消込処理に手間がかかる
なおBASEでは、銀行振り込み決済もかんたんに導入できるため、システム導入や消込処理に関しては心配不要です。BASEの銀行振り込み決済についてはこちらをご確認ください。
後払いについて
注文確定後、先に商品の発送を行い、購入者が商品・内容を確認してから商品代金を支払う方法です。前払いは、購入者の入金を確認したあとに商品を発送します。
事業者視点のメリット
- 商品確認後の決済なので、安心して利用してもらえる
- 注文が入ったらすぐに発送対応を行える
- 事務処理の負担軽減につながる
後払いによる請求書発行・送付・入金確認といった事務処理は、決済代行会社が行うことがほとんどのため、負担軽減につながります。
事業者視点のデメリット
- 代金の未払いリスクがある
- 未払いが発生した場合、督促手続きなどの手間がかかる
- 万が一キャンセルとなった場合、キャンセル処理が必要
- 未払いリスク回避のためのサービス導入で、コストがかかる場合がある
BASE独自の決済「あと払い(Pay ID)」は、過去の利用状況や与信審査を通過した方のみが利用できるため、未払いなどのトラブル防止に役立つほか、商品発送時に売上残高に計上されるため、ショップオーナーにとって安全性の高いサービスです。「あと払い(Pay ID)」については、後ほどくわしく解説します。
コンビニ支払いについて
ネットショップで商品の購入後、メールや郵送で通知される「支払番号」を、コンビニのレジで提示して決済する方法です。コンビニに設置されたマルチメディア機で入力し、プリントされた払込票をレジで提示し、支払うケースもあります。こちらも導入にあたり審査など必要になってきますがBASEの場合、かんたんに導入できる仕組みとなっています。
事業者視点のメリット
- 公共料金の支払い時と同じ感覚で行えるので、顧客にとってハードルが低い
- 基本的に、誰でもいつでも支払いが可能
- 支払い番号に取引情報や金額がふくまれており、金額の間違いが起こらない
事業者視点のデメリット
- エリアによっては、対応コンビニが少ないので、使われにくい
- コンビニによっては、端末操作が必要なため、機械操作が苦手な方には不向き
- コンビニまで足を運ぶ手間がかかる
キャリア決済について
携帯電話会社の電話料金徴収システムを利用して、決済を行う方法です。購入者は、月々の携帯料金と合わせて商品代金を支払うことができます。
事業者視点のメリット
- パスワード入力や1クリックで決済が完了するので、顧客にとってハードルが低い
- 携帯電話を所有していれば、誰でも支払いが可能
- クレジットカードを持っていない方でも即時支払いができるので、対象が広い
事業者視点のデメリット
- 利用上限額が低く、高額商品の支払いに向かない
スマホ決済サービスについて
スマートフォンにダウンロードしたスマホ決済アプリに、クレジットカードや銀行口座を連携させ、支払いを行う方法です。<LINEpay>や<ApplePay>といったサービスがあります。キャッシュレス化が進む昨今では、今後主流の決済方法となる可能性があります。
事業者視点のメリット
- かんたんに利用できるので、ハードルが低い
- 幅広い層の客層を取り込める
事業者視点のデメリット
- ダウンロードや連携の手間がかかる
- サービスによっては導入できない
ID決済サービスについて
キャリア決済とは違い、スマホに決済サービスのアプリをダウンロードし、そのアプリに自分のクレジットカードや銀行口座を紐づけて、支払いを行うサービスで、Amazon Payなどが該当します。Amazon Payは普段からAmazonで買い物する人なら、新たに決済情報や住所、電話番号を登録せずに決済できるため、購買への後押しが期待できます。
事業者視点のメリット
・ 顧客情報の入力が最小限なため、購入するハードルが下がり、カゴ落ち防止につながる
・ 決済利用時に顧客にポイントがつくため、新規顧客を獲得できる効果もある
事業者視点のデメリット
・ 手数料が割高になるケースが多い
・ サービスによっては導入できない
代金引換について
宅配業者や郵便局が商品を配達するさいに、商品と引き換えに代金を徴収する決済方法です。
事業者視点のメリット
- 商品が届いたのを確認してから支払うため、安心して利用してもらえる
- 商品代金の未払いリスクが低い
事業者視点のデメリット
- 購入者が不在で、受け取れない場合がある
- 受取がない場合、往復の送料と代引手数料を負担しなければならない可能性がある
※BASEでは、代金引換に対応していません。
あと払いについて
あと払いは一定期間の購入金額を翌月、または翌々月などに支払うことができるサービスです。通常の後払いと違う点は、月締めやツケ払いのように、複数の購入や月ごとの支払いをまとめて行える点です。購入商品を確認してから支払いができるため、安心感があるほか、都度支払う必要がないので、支払いの手間を減らせます。たとえばZOZOTOWNの「ツケ払い」は、ツケ払い手数料を支払うことで、商品購入後の支払いを2ヶ月まで延長できます。
ネットショップ開設サービス「BASE」独自の決済「あと払い(Pay ID)」は、その月の支払い金額を翌月にまとめて支払うことができる独自のサービスです。
月間売上の15%以上が「あと払い(Pay ID)」で占めるショップも多数存在するなど、売上に大きく貢献しているサービスともいえます。また、あと払いは顧客がカートから離脱するカゴ落ちを防げるのも大きなメリットです。
事業者視点のメリット
・ より多くの顧客に購入してもらいやすくなるため、売り上げアップにつながる
・ 万が一顧客が支払えなかった場合も、売上金が振り込まれる(「あと払い(Pay ID)」の場合)
事業者視点のデメリット
・ 一部の商品には利用できない
「BASE」が対応しているネット決済は?
ここまで紹介した通り、ネットショップにおける決済手段は、さまざまなものがあります。最後に、「BASE」が対応している決済方法について解説します。
決済方法 |
対応可否 |
クレジットカード決済 |
◯ |
銀行振込決済(ゆうちょ×) |
◯ |
後払い決済 |
◯ |
コンビニ(Pay-easy)決済 |
◯ |
キャリア決済 |
◯ |
PayPal決済 |
◯ |
Amazon Pay |
◯ |
スマホ決済 |
△ ※PAY ID決済のみ対応 ※くわしくはこちら |
代引き決済 |
× |
現金手渡し |
× |
BASEでは、「クレジットカード決済」「コンビニ(Pay-easy)決済」「銀行振込決済」「キャリア決済」「PayPal決済」「後払い決済」の6種類の決済方法を総称した「BASEかんたん決済」で対応しています。
通常は個々の決済代行会社と契約を結ぶ必要がある面倒な決済導入も、BASEであれば、ワンクリックで申請して利用可能です。
また、「BASEかんたん決済」はエスクローなので、消費者も安心な仕組みとなっています。
エスクロー決済とは、販売者と購入者の間に第三者を仲介させることで、そのお買い物の信頼性を高める決済を指します。販売者にとっては代金の受取が、購入者にとっては商品の受取がきちんと行われるため、販売者・購入者双方が安心できる仕組みです。
「Amazon Pay」も使えます
2021年3月に「BASEかんたん決済」に「Amazon Pay」が追加され、「BASE」ショップであれば、法人・個人問わず導入できるようになりました。Amazon Payをご利用いただくと、顧客は住所情報やお支払い情報をカートで再入力することなく、Amazonアカウントに登録されている情報を利用して、かんたんなステップでご注文いただけます。
くわしくは下記の記事をご確認ください。
顧客が求めるネットショップの決済方法は?
総務省が実施した令和元年の通信利用動向調査によると、ネットショップにおける決済方法の割合としてもっとも多いのは、「クレジットカード決済」で、75.7%でした。次いで「コンビニ決済」が38.4%、「代金引換」が24.0%となっています。
前年比としては、「クレジットカード決済」が4.9%、「電子マネー決済」が5.6%上昇しているという結果が得られました。一方、「代金引換」に関しては、前年から7.0%低下という結果です。
また、ネットショップ作成サービス「BASE」の「ネットショッピングにおける消費者動向調査2023」によると、ネットショップでよく利用する決済方法として、クレジットカード決済やコンビニ決済に次いで「後払い決済」が多く利用されているのがわかります。
というのも、あと払い決済が商品をすぐに購入したいものの、クレジットカードを利用したくないという顧客のニーズにフィットするためと考えられます。
顧客がカートで離脱するカゴ落ちを防ぐためにも、BASEの「あと払い(Pay ID)」のような決済サービスを選択肢の一つとして確保するのがおすすめです。
ネットショップで最初に導入するべき決済はどれ?
複数ある決済方法の中で、ネットショップが最初に導入するべき決済方法は、まず利用者の多いクレジットカード決済が必須だと考えられます。しかし先述した通り、決済方法が充実していないと、機会損失を生む可能性があるため、クレジットカード決済に次いで利用者数の多いコンビニ決済には対応しておくのが望ましいでしょう。その他、若者を中心にキャリア決済にもニーズがありますので、適宜導入されることをおすすめします。
「BASE」なら、審査なしで即日クレカ決済が可能!
通常、クレジットカード決済を導入するためには、審査申し込みをして審査に通過する必要があります。ところがBASEでは、フォームからの登録のみで、面倒な手続きなしでクレジットカード決済を導入可能です。
※法人の場合、<アメリカン・エキスプレス>および<JCB>ブランドに関しては、審査が発生します。
他社では、<VISA>や<Mastercard>といったクレジットカード決済の審査は、結果がわかるまで1ヶ月以上かかるケースもあります。審査落ちすると再審査を受けられないことを考えても、BASEのクレジットカード決済は非常に安心です。
売上金をすぐに使える「BASEカード」もあり
BASEカードは、売上金を全国のVisa加盟店で「即時決済」できるカードです。売上金から決済するため、ショップオーナー自身によるチャージは不要です。オンラインショッピングでのみご利用いただけるバーチャルカードと、店頭でもご利用いただけるリアルカードがあるので、用途に合わせてお選びいただけます。
BASEカードはご利用にかかる手数料が、基本的に無料です。クレジットカードではないため、お申し込み後すぐに発行・ご利用可能です。
まとめ
今回は、ネット通販における決済方法の種類や、それぞれのメリット・デメリットについて解説しました。ネットショップを運営する際には、利用者のニーズに合わせて、クレジットカード決済やコンビニ決済など、選択肢を用意しておくことをおすすめします。
また、顧客がカートで離脱してしまうカゴ落ちを防ぐためには、幅広い決済方法を用意するのはもちろん、あと払いのような顧客のニーズに沿った決済方法を用意するのも一つの方法です。
ネットショップ作成サービスの「BASE」は、審査なしでクレジットカード決済やコンビニ決済をはじめ、BASE独自のあと払いサービスである「あと払い(Pay ID)」を利用することができます。
初期費用や運営費用などのコストも抑えられるほか、集客サポートも充実しているため、効率的なネットショップ運営を目指すならぜひ導入を検討してみてください。
BASEのネットショップは、開設手続きは最短30秒、販売開始まで最短30分。
ネットショップ開業によくある面倒な書類提出や時間のかかる決済審査もなく、開業までの手続きがシンプルでわかりやすいのが特徴です。
また、売上を左右するデザインや集客の機能も充実しています。
プログラミングの知識がなくても、プロ並みのショップデザインが実現できる豊富なデザインテンプレートをご用意しています。
さらに、集客に必須のSNSの連携も簡単です(Instagram・TikTok・YouTubeショッピング・Googleショッピング広告)。
ショップ開設はメールアドレスだけあれば、その他の個人情報やクレジットカードの登録も必要ありません。
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