
自作のイラスト・絵を販売する方法は4種類に分けられ、それぞれ収益の仕組みも異なります。初心者でもかんたんに利用できるサービスから、イラストレーターとして個人や企業などから仕事を受注したい人向けのサービスまでさまざまです。
今回は、イラスト販売方法の種類と、初心者にもおすすめのサービスやプラットフォームを紹介します。イラスト・絵の販売で稼ぐコツもあわせて紹介していますので、この記事を参考にぜひイラスト販売にチャレンジしてみてください。
【この記事でわかること】
- 個人がイラスト・絵を販売する方法は「素材としてダウンロード販売する」「オリジナル作品を作成して販売する」「イラストを受注して販売する」「イラストを使ったグッズを作成して販売する」の4種類。
- ネットでイラスト・絵を販売して稼ぐためには、Instagram、YouTubeなどのSNSで積極的に集客したり、購入者のニーズやトレンドを意識したイラストを制作することが重要。
- ネットでイラスト・絵の販売におすすめなサイトは、「イラストAC」「SKIMA」「BOOTH」「BASE」。
ネットショップでイラスト・絵を販売する方法

まず、ネットでイラストを販売する方法は、主に4つあります。
それぞれどんな方法なのか、料金の仕組みとあわせて紹介します。
販売方法 | 向いている方 | 販売価格相場 |
素材としてダウンロード販売する | 自分のペースで手軽にイラストを制作したい方 | 1ダウンロードあたり1円~数百円 |
オリジナル作品を作成して販売する | すでにクリエイターとしての知名度があり、作家性や収益を重視して販売したい方 | 3,000円〜5,000円/点 |
イラストを受注して販売する | これからイラスト制作をビジネスとしてはじめていきたい方 | 500円~3,000円/点 ※SNS用アイコンの場合 |
イラストを使ったグッズを作成して販売する | 自分のアイデアをもとに手軽にイラストを販売したい方、SNSで人気のある方など | 500円〜/点 ※ステッカーの場合 |
素材としてダウンロード販売する
イラストを素材として、ダウンロード販売する方法です。
イラストは、Webサイトや出版物に使用する素材として需要があります。「ストックサイト」と呼ばれるイラストのダウンロードサイトにデータをアップロードしておくと、ユーザーに素材としてダウンロードしてもらえます。
ストックサイトを利用する際、クリエイター側には基本的に利用料はかかりません。自分のイラストがダウンロードされるごとに、報酬を得られる仕組みです。
報酬の相場は、ダウンロードサイトによって数円~数百円と幅広く設定されています。フリーのダウンロードサイトは単価が安く、有料のサイトは高めの傾向があります。
素材販売のみで高収入を稼ぐことは難しいですが、ダウンロード販売を足掛かりに仕事を受注できるケースも。ただし、誰でもアップロードできるサイトほど競合は多く、埋もれてしまう可能性が高いでしょう。
オリジナル作品を作成して販売する
素材としてではなく、オリジナル作品としてネットショップなどで販売する方法です。販売価格は自分で決められるため、イラストや作家のファンがつけば稼ぎやすいことがメリットです。
販売方法は、デジタルかアナログかによって変わってきます。デジタルイラストは同じデータを複数人に販売できますが、アナログの原画は一人にしか販売できません。
ただし、アナログイラストの販売機会を逃さないようにするためには、ある程度の在庫が必要です。そのため、アナログの場合も複製原画や画集などの形で販売するのが現実的でしょう。一方で、在庫を豊富に用意しても、必ずしも売れるとは限りません。また、梱包や発送なども自身でおこなう必要があるため、デジタルイラストと比較すると手間が発生することを覚えておきましょう。
イラストを受注して販売する
受注販売では、似顔絵、挿絵、広告用の漫画などをおもに販売します。自分が販売したい商品を決めて出品するケースと、イラストを依頼したい人や企業の案件に応募して受注するケースの、2パターンです。
価格は、自分で出品する場合には自分で設定し、依頼に応じる場合は依頼者が指定した価格になります。どちらも、使用するサービスの販売手数料が販売価格から差し引かれた金額が報酬として受け取れる仕組みです。報酬の相場は、案件の種類によります。SNS用のアイコンなら500円~3,000円程度、企業の募集する案件では数万円以上になるものもあります。
スキルがあれば稼げる方法ですが、使用するサービスによっては競争率が上がります。スキルだけでなく、コミュニケーション能力や売り込みが必要な場合もあることを念頭に置いておきましょう。
イラストを使ったグッズを作成して販売する
イラストをデザインとして取り入れたオリジナルグッズを販売する方法です。InstagramやX(旧Twitter)などでイラストを投稿している人であれば、DMなどで「グッズを買いたい」と要望されたこともあるかもしれません。
グッズの種類はさまざま。たとえば、ステッカーやアクリルキーホルダー、トートバッグやポーチなどが挙げられます。販売価格はグッズの種類や発注数によって変わってきます。ステッカーやポストカードなどの単価の安いグッズであれば、500円ほどの手に取りやすい価格で販売可能です。
グッズの発注方法は制作サイトやアプリによって異なるものの、1点から制作できるサービスや、在庫を持たないドロップシッピングに対応したサービスもあります。データを入稿してグッズを発注するのが一般的ですが、なかにはアプリ上でテキストやスタンプを配置してオリジナルデザインを制作できるサー ビスも。デザインツールが使えなくても手軽にオリジナルグッズを制作できます。
ネットでイラストや絵を販売する際の基礎知識
自分で作った絵・イラストでも、販売するサイトによっては、販売を始めた時点で著作権が販売サイトの運営会社に譲渡される場合があります。登録前に利用規約を読み、著作権が自分になるか運営会社にわたるのか確認してから登録するようにしましょう。
また、著作権や肖像権に違反するような絵・イラストは販売できません。著作権や肖像権についての基本的な注意点は以下のとおりです。
- 著作権:キャラクターやクリエイターの作品の二次創作は著作権違反になります。グッズを制作して販売したり、制作したグッズをたくさんの人に配布したりするのもNGです。
- 肖像権:有名人や一般人に関わらず、全ての人にある権利。勝手に写真を使用してはいけません。
著作権や肖像権を侵害するだけでは犯罪になりませんが、著作権や肖像権の侵害を理由に訴訟になると、賠償金の支払いなど命じられる可能性があります。十分に注意してください。
また、生成AIを利用して作成したイラストは、過去にWebで公開されたイラストなどをもとに生成されるため、著作権に抵触する可能性があります。AIで作ったイラストの取り扱いには十分注意してください。
ネットでイラストや絵を販売して稼ぐには?
ネットでイラストを販売して売上を伸ばすためにできる具体的な取り組みは、次の5つです。
- SNSで積極的に集客する
- トレンドを意識する
- 商品説明や画像を充実させる
- スモールスタートで販売を継続する
- 自分にあった販売サイトを選ぶ
SNSで積極的に集客する
X(旧Twitter)やInstagramなどを利用して自身のイラストを公開し、ファンを集めるのも1つの方法です。
最近では、SNSを通してアイコンなどのイラストを依頼するケースが増加しています。よりたくさんの人にイラストを見つけてもらうためには、ハッシュタグを上手に利用しながらイラストをアップするのがおすすめです。また、SNSアカウントは、イラスト制作を発注する人が、イラストレーターの作品や実績をまとまって確認できる「ポートフォリオ」としての役割も持ちます。
ネットショップ作成サービスの「BASE」はInstagram、YouTube、TikTokとの連携サービスを提供しているため、幅広いSNSで集客できるのが強みです。
SNSの投稿から直接販売ページに飛べるため、ユーザーが「ほしい!」「気になる!」と思った熱量を逃がすことなく、すぐに購入ページへ誘導できます。このシームレスな購入体験により、購買意欲が高まったタイミングを逃さず売上につなげられるのが大きなメリットです。
BASEの商品と連携しておくことで、商品購入までの導線を作れます。
トレンドを意識する
イラスト販売で稼ぐためには、より多くの人に購入してもらう必要があります。そのため、描きたいイラストではなく、買ってもらえるイラストを描くのも1つのポイントです。
ただし、万人受けを狙いすぎると魅力のないイラストになってしまうので、自分の個性を大切にしつつ、購入者のニーズやトレンドを意識したイラストを制作するのがおすすめです。ショップの訪問者やSNSのフォロワーなど、ターゲット層をリサーチして、ニーズ調査をおこなってみてください。
また、ショップのなかでも売れている絵の販売数を増やすなど、分析と対策をおこないながら、売上アップを目指しましょう。
商品説明や画像を充実させる
アナログのイラストを販売する場合、ネットでは実物を確認できません。ネットショップでは商品イメージが伝わりやすいよう、色合いやテイストが一目でわかる魅力的な画像を並べるのが大切です。
また、詳細な商品説明を記載すると安心して購入してもらえるでしょう。BASEのAI機能である「BASE AI アシスタント」を活用すれば、「商品名」と「商品の特徴」をもとにワンクリックで説明文の作成が可能です。効率的に出品できるので、浮いた時間を制作にあてられます。
スモールスタートで販売を継続する
イラストに限らず商品販売において、最初から大きな売上をあげることは、難しいです。そのため、売上が少額でも集客と分析、改善を行い、ファンを増やしていく努力をすることが大切です。
ただし、無理せずイラスト販売を続けていくためには、ネットショップの運営費用などのコストはできるだけ抑えるのが無難です。
BASEは、初期費用や月額費用無料でネットショップが開設でき、商品が売れたときだけ手数料が発生するので、自分のペースでコツコツイラストを販売できます。また、月額費用は有料ですが、売上が伸びてきたら、手数料が業界最安水準で大変お得になるグロースプランに変更することをおすすめします。常に最適な状態でネットショップを運営できます。
自分にあった販売サイトを選ぶ
自分のイラストをよりたくさんの人に購入してもらうためには、イラストのテイストにあった販売サイトを選ぶことが大切です。
たとえば、フリー素材など実用的なイラストを販売しているサイトと、クリエイターが世界観を活かしてイラストを販売しているサイトでは、ターゲットが異なります。そのため、販売サイトを選ぶときは、イラストの雰囲気に合うサイトを検討しましょう。
イラストの世界観を壊さずにブランディングしたい場合は、独自のネットショップを開設するのがおすすめです。BASEならオリジナルデザインでショップページが作成できるので、イラストの世界観を自由に表現できます。
販売方法別!ネットでイラスト・絵の販売におすすめなサイト比較

ネットでイラストを販売する場合には、ここまで紹介してきた用途に沿って、自分にあったサイトを選ぶことが大切です。
ダウンロード販売/受注販売/オリジナル作品販売/全販売方法に対応の4種類に分け、おすすめの販売サイトを紹介します。
種類 | おすすめサイト | 特徴 | 手数料 |
ダウンロード販売サイト | イラストAC | 登録がかんたんイラストは無料でダウンロードできるため、購入ハードルが低い | なし※1ダウンロードあたり報酬4.36円 |
受注販売サイト | SKIMA | イラストに特化したプラットフォーム購入者とのやり取りは運営が仲介 | 11%~22% |
オリジナル作品・グッズ販売サイト | BOOTH | デジタルデータ・グッズなどさまざまな商品を取り扱い可能 | 5.6%+22円 |
上記3種類の販売方法全てに対応 | BASE | デジタルデータの販売、受注販売、グッズの販売全てに対応商品が売れるまでネットショップの運用コストは無料 | 6.6%+40円※スタンダードプランの場合 |
ダウンロード販売サイト一覧
イラストAC
総会員数1,400万人以上のストックサイトです。ユーザーは無料でイラストをダウンロード可能。クリエイターは、1ダウンロードあたり4.36円の報酬を受け取れます。イラストレーター登録は無料で、GoogleやX(旧Twitter)、Facebookのアカウントでもかんたんに登録できます。
PIXTA
1億650満点以上のイラストや写真素材が販売されているストックサイトです。素材のダウンロードは全て有料で、1点あたり550円から販売できます。報酬は登録状況や販売実績によって変わる仕組みで、素材が単品購入された場合は販売価格の22〜42%が還元されます。
iStock
映像・写真・イラスト素材が販売できるストックサイトです。オリジナルのAI生成ツールで画像の作成やアレンジも可能で、かんたんにイラストのバリエーションを増やせます。販売価格は1点あたり1,200円から。イラストレーター登録にはをコンテンツ3〜6点ほどアップし、審査に通過する必要があります。
Adobe Stock
PhotoshopやIllustratorを提供するAdobe社のストックサービスで、Adobeのアプリから何百万人もの購入者にリーチ可能です。イラストや写真、映像などに対応しており、登録は無料。画像が購入されると、33% のロイヤリティが提供者に支払われる仕組みです。
受注販売サイト一覧
SKIMA
クリエイターと購入者をつなぐサービスで、購入者からの依頼を募集する「コミッション」、完成したイラストの「opt販売」、購入者が公募中の依頼を引き受ける「リクエスト」の3つに対応しています。販売手数料は取引価格の11~22%です。
ココナラ
イラストをはじめ、プログラミング、翻訳、占い、悩み相談といった、スキルを販売できるサイトです。価格は500円から自由に設定でき、購入者は個人が多い傾向です。ココナラの販売手数料は販売金額によって変動する仕組みで、5万円までの場合は25%です。
イラストレーターズ通信
審査を通過した会員が、イラストレーターとして仕事を募集できるプラットフォームです。問い合わせフォームを利用して、依頼主とイラストレーターが直接やり取りします。イラスト販売時に手数料は発生しませんが、年会費が12,100円(初年度)必要です。
オリジナル作品・グッズ販売サイト一覧
BOOTH
イラストのデータやグッズなどが販売できるマーケットプレイスです。イラスト・マンガ・小説を投稿するSNS「pixiv(ピクシブ)」とも連動しているため、とくに二次創作やアニメ関連のイラストが多く集まっています。販売料金は自由に設定でき、1作品売れるごとに販売手数料として5.6%+22円を支払う仕組みです。
SUZURI
イラストデータをアップするだけで、かんたんにオリジナルグッズを作成・販売できるサービスです。出品する商品の販売価格は、「手数料込みの商品の原価」+「自分がほしい利益」によって決まります。類似サービスと比較して商品原価の設定がやや高いことが懸念点です。
LINE Creators Market
自分のイラストを、LINEで使えるスタンプや絵文字などにして販売できるサービスです。スタンプや絵文字が購入されると、売上の35%がクリエイター分の報酬となります。50円のスタンプなら17.5円が報酬です。競争率が高いものの、上位クリエイターの収益は月数百万円ともいわれています。
「BASE」では、全ての販売方法が可能?
ネットショップ作成サービス「BASE」なら、自分だけのネットショップでイラスト素材の販売と受注販売、グッズ販売の全てが可能です。
素材として販売したい場合は、「デジタルコンテンツ販売 App」を利用すれば、イラストをデータとして販売できます。
1KB以上、1GB未満であれば、データの種類もJPG、PNG、PDF、zipと、あらゆるものに対応しています。
受注をしてからの販売も可能
BASEでは、オーダー販売も可能です。SNS用アイコン、似顔絵など商品の種類と価格設定して、あなたのショップで販売しましょう。「予約販売 App」を利用すれば、受注してから制作を始めることも可能です。商品内容をくわしく説明し、完成イメージのイラストを掲載しておきましょう。
イラストをもとに、オリジナルグッズの制作も
オリジナル商品・グッズ販売ができる連携サービスも豊富です。
デジタルコンテンツ販売 | デジタルコンテンツを販売できる。購入されたデジタルコンテンツは、購入者が購入完了画面および購入後のメールに記載されているダウンロードボタンをクリックすることでダウンロードできる。 |
note連携 | BASEで開設されたネットショップの管理画面から、noteに記事を投稿できる機能。noteは文章だけでなくイラストや漫画などの投稿もできるため、noteに投稿して好評だったものをBASEでグッズ化する方法もある。 |
オリジナルプリント.jp | Tシャツやマグカップ、サコッシュ、スマホリング、タオルなど約1500種のオリジナルグッズをかんたんに作成して、BASEに出品できる。 |
BASEは、オリジナルのネットショップを作れるサービスです。イラストのタッチにあわせたショップデザインにカスタマイズできるなど、自由度が高く、ブランディングしやすいという特徴があります。
自分で集客しなければならない難しさはありますが、SNSとの相性もいいので心配ありません。また、ブランディングがうまくできれば、指名買い、リピート購入が増えるなど、より事業を拡大させられる可能性もあります。
BASEの手数料は他社と比べて安い!?
BASEでイラストを販売する場合、他の販売サイトよりも手数料が安くなるケースがあります。イラスト販売サイトとして人気のA社・B社 と、販売価格が1,000円・10,000円の場合の売上を比較しました。
BASE <スタンダードプラン> | A社 | B社 | |
販売手数料 | 3.6%+40円+サービス利用料3% | 22% | 10% |
販売価格が1,000円の場合の利益 | 894円 | 780円 | 900円 |
販売価格が10,000円の場合の利益 | 9,300円 | 7,800円 | 9,000円 |
このように、BASEの方が手数料を抑えられる場合も多々あるので、イラストを販売する際には検討してみてください。
BASEは、初期費用無料、月額費用無料でショップ開設ができるため、スタートにピッタリです。販売数が増えてきたら、月額有料で決済手数料がお得に、サービス利用料は無料になるグロースプランに移行するのもおすすめです。各プランの料金は次のとおりです。
スタンダードプラン | グロースプラン | |
初期費用 | 0円 | 0円 |
月額費用 | 0円/月 | 16,580円/月 |
決済手数料※1 | 3.6%+40円 | 2.9% |
サービス利用料 | 3% | 0円 |
料金については下記の記事も参考にしてください。
実際に「BASE」でイラストや絵を販売するまでの流れ【受注制作編】
以下では実際にBASEでイラストを販売する流れを解説します。まずは受注生産(依頼を受けてから商品を制作するタイプ)の似顔絵販売の例を取り上げます。ショップの開設方法からプロモーションの方法まで確認し、イメージを膨らませましょう。
STEP1:「BASE」でショップを開設
まずは自分でショップを開設します。商品を設定するとき、購入の手掛かりになるようなわかりやすい商品画像を用意しましょう。
BASEでは画像データのように実体がない商品でも販売できます。ダウンロードできるデータ販売だけでなく、動画やオンラインでの料理教室などを開講している方もいます。BASEは自由度が高い点が特徴なので、似顔絵以外にも工夫次第でさまざまなイラストを商品化可能です。
STEP2:SNSで似顔絵などのイラストを投稿して集客
ショップと販売する商品を作ったら、次は宣伝です。似顔絵など視覚に訴える商品ならInstagramやX(旧Twitter)などのSNSで集客するのがおすすめです。開業してすぐは指名購入してくれるお客さんも少ないため、まずは認知度アップを目指します。イラストをSNSで投稿して、フォロワーを集めましょう。
認知度を上げるには投稿頻度も重要です。「1日1枚は必ず新規イラストを上げる」「ハッシュタグを活用する」など工夫し、定期的に見てくれる人を増やしましょう。このとき、「似顔絵を描きたい方に向けて描き方のtipsを載せる」「ストレス解消法など、日々の暮らしのちょっとしたヒントを載せる」など有益な情報も添えると、より好感度が高くなります。
ショップ開設前に、1~2週間分くらいの似顔絵ストックを作っておくと、開設直後の慌ただしい時期でも忘れずに投稿できるでしょう。
STEP3:InstagramとBASEを連携させる
フォロワーが増えてきたらInstagramとBASEを連携させましょう。Instagramのプロフィールページなど目立つ部分にBASEのURLを貼り、販売ページへの導線を引きます。また、各投稿にもBASEへのリンクを貼るなど、お客さんがスムーズにショップへたどりつけるよう工夫しましょう。
Instagram広告も使ってみよう
SNSが販売窓口として整ってきたら、あるいはSNSからの発注が来るようになったら、Instagram広告を利用してさらに効果的に集客してみましょう。最初は予算を抑え、広告の有無で発注数が変わるかどうか確かめながら進めましょう。
「Instagram広告 App」を使えば、広告出稿がはじめての方でもかんたんに出稿できます。商品がそのまま広告になるので、オーナーに追加で手間がかかることもほとんどありません。自分のイラストをたくさんの方に知ってもらえれば、注文がくるかもしれません。
BASEの「Instagram販売 App」を使えば、Instagramの投稿に商品をタグづけして、BASEの商品販売ページへ直接リンクを設置できます。Instagramから直接ショップに遷移できるので、購入してもらえる可能性が高まります。
実際に「BASE」でイラストや絵を販売するまでの流れ【データ販売編】
次に、データ販売でイラストを売る流れについて解説します。「デジタルコンテンツ販売 App」を導入すれば、BASE上でデジタルデータの直接販売も可能です。今回は漫画を例に取り、情報発信からデータ販売までの流れを紹介します。
STEP1:SNSで漫画を発信してみよう
まずは制作した漫画をSNSで発信してみましょう。漫画の形式は4コマ漫画でもなんでも構いません。あらかじめストックを作っておき、できる限り毎日発信し続けるのがおすすめです。
発信するSNSはInstagramだけでなくX(旧Twitter)もおすすめ。令和5年度の総務省調査によると、SNS利用者は年々増加しており、X(旧Twitter)は20代で81.6%、Instagramは20代で78.8%と高い利用率となっており、特に若い世代への訴求力が高いことがわかります。
年代別の特徴を見ると、10代ではInstagramが72.9%、X(旧Twitter)が65.7%の利用率となっており、20代ではX(旧Twitter)が81.6%と最も高く、Instagramが78.8%と続きます。自分の作品のターゲット読者の年代層を考慮して、適切なプラットフォームを選択しましょう。
参考:令和5年度情報通信メディアの利用時間と情報行動に関する調査報告書<概要>
STEP2:BASEでショップを開設し商品を販売
「デジタルコンテンツの漫画って、何を売るの?」と疑問に思う方もいるでしょう。実際に販売されているコンテンツとしては以下の例があります。
・連載漫画の先読みを有料で販売
・ノウハウ系漫画の詳細や追加Tipsを有料で販売
・キャラクターに人気がある漫画なら壁紙画像や番外編などを販売
PNGやJPEGといったデジタルデータを販売する場合は、「デジタルコンテンツ販売 App」をインストールします。詳しい使い方は以下を参照してください。
キャラクターに人気がある作品なら、デジタルデータだけでなく関連グッズを制作して販売してもいいでしょう。
STEP3:継続してファンを増やそう
ある程度売上が出せるようになったら、あとはファンを増やすのみ。SNSを活用したり、定期的に新商品を追加したりして、固定のファンをつけましょう。
漫画やイラスト作品のファンはいきなり増えることはありません。コツコツ地道に投稿するのが成功への近道と言えます。毎日の投稿が難しい場合も、「週3日」「毎週土日」と定期的なアップロードを心がければ、ファンが増える可能性もあります。
ファンが増えてきて、たくさん制作するのが難しい場合は、抽選販売をおこなって希少価値を高めるのも1つの方法です。
BASEの「抽選販売App」では、抽選をおこない、当選者が確定した時点で自動的に注文が完了します。ショップオーナーは売り逃しを防ぐことができ、購入者は、抽選に落ちてしまっても、抽選に参加することでショップへの愛着がわきやすくなります。
実際に「BASE」でイラストや絵を販売するまでの流れ【キャラグッズ編】
最後はBASEでキャラグッズを販売する流れについて解説します。キャラグッズ販売は、イラスト販売・漫画販売の発展として手を出しやすい分野です。今グッズの出品予定はなくても、将来の販路拡大のために、ノウハウを知っておきましょう。
STEP1:SNSでキャラクターを発信してみよう
魅力的なキャラグッズを作るには、核となるキャラクターの存在が大切です。そこで、まずはあまり手間がかからないデフォルメのキャライラストや、キャラクター像を伝える短い4コマ漫画などをInstagramなどのSNSで発信してみましょう。他のイラスト販売と同様、まずは知名度や固定ファンを育てます。
ある程度フォロワーがついてきたところで、BASEでショップを開設します。最初はスマホケースやTシャツなどの普段使いがしやすいラインナップにすれば、商品を管理しやすいだけでなく、お客さんも選びやすいでしょう。
STEP2:BASEでショップを開設し商品を販売
最近では、SNSで話題になったキャラクターがグッズ化されるのは、もはや当たり前の時代です。BASEでグッズを直接販売すれば、手数料を除いた全額がクリエイターの手元に入ります。以下に紹介するドロップシッピングサービスなどを活用すれば、在庫を抱えずに手軽にキャラグッズを販売できるでしょう。
・オリジナルプリント.jpApp
Tシャツやタンブラーなど約1,500種の商品を受注生産できるサービスです。商品数が圧倒的なため、他にはないユニークなキャラグッズを作りたい方にも向いています。
・デジタルコンテンツ販売 App
BASEでデジタルコンテンツ販売ができます。「デジタルコンテンツ販売 App」をインストール後、商品を登録し、購入者が購入完了画面および購入後のメールに記載されているダウンロードボタンをクリックすることで、ダウンロードできます。
STEP3:継続的にファンを増やそう
一定の売上が発生するようになれば、あとは、どんどんファンを増やしていきましょう。クリスマスやバレンタインなどの季節イベントにあわせて投稿作品と新作グッズを連動させれば、イベント集客も見込めるかもしれません。
抽選販売をおこなって希少価値を高めるのも1つの方法です。BASEの「抽選販売App」を活用すると、かんたんに抽選販売を行えます。
アクリルキーホルダーやアクリルスタンド、トレカなどのランダムグッズを販売すると、購入者が楽しめるほか、客単価アップも見込めます。
商品を販売する間隔が空いてもファン離れがおきないようにするためには、定期的にメルマガや通知を送信するのがおすすめ。BASEの「メンバーシップApp」は、メンバーシップがかんたんに開設できるほか、メルマガの配信やオリジナルポイントや特典の付与など、リピーター獲得やショップへのファン化促進に役立ちます。
ネットでイラスト・絵を販売する際の注意点
副業としてイラスト販売を始めたとしても、売上が年間20万円を超える場合は確定申告が必要となるので気をつけましょう。
ただし、イラスト販売の売上は「雑所得」の扱いになるため、必要経費が認められます。たとえば年間30万円の売上があっても、必要経費が15万円かかっている場合、最終的な売上は必要経費を差し引いた15万円となるため、確定申告は不要となります。
また、開業届を出さなくても確定申告は行えますが、原則として事業をはじめてから1か月以内に管轄となる税務署に開業届を出すことが義務づけられているので、開業した場合は早めに提出しましょう。
ネットでイラスト・絵を販売する際のよくある質問
イラスト・絵を販売する際のよくある疑問・不安にお答えします。
イラスト・絵を売るならどこがおすすめですか?
イラストACのようなイラストストックや、SKIMA、BOOTHのようなイラスト販売プラットフォーム、BASEなどがおすすめです。BASEはデジタルデータの販売、受注販売、グッズの販売全てに対応しています。それぞれ報酬の仕組みや、販売形態は異なります。デジタルイラストを出品する際は、ファイル形式や解像度の制約が少なく、手軽に始められるサービスを選ぶと初心者でも利用しやすいでしょう。
イラスト・絵の販売相場は?
デジタルイラストを受注生産する場合、3,000〜30,000円が相場です。価格はイラストのサイズや細かさ、背景の有無など、条件によって変動します。SKIMAやココナラなどの受注生産サイトをチェックして、自分と似た作風の人の販売価格を参考にしてみてください。
イラスト・絵を売るには許可が必要ですか?
自作のイラスト・絵を販売するにあたって、許可や資格は不要です。
ただし、既存のキャラクターを使ったイラスト・絵を販売する場合は、著作権の侵害により訴訟される可能性があります。生成AIを活用して作ったイラストも、過去にWebで公開されたイラストなどをもとに生成されたものです。著作権に抵触する可能性がありますので、取り扱いには注意してください。
また、中古の絵画を販売目的で仕入れた場合には、「古物商許可」が必要です。警察署に必要書類を提出し、審査を受ければ許可を得られます。
イラスト・絵の販売による売上を含めた本業以外での収入が年間20万円を超える場合、確定申告が必要です。毎年2〜3月に忘れず実施しましょう。
まとめ
今回は、ネットでイラストを販売したい人に向けて、イラスト販売の方法やおすすめのサイトを紹介しました。
ネットでのイラスト販売方法は、どんどん多様化しています。ネットでイラストを販売する場合、BASEのようにさまざまな販売方法を試せるサービスを選んでおけば、いろいろな側面から自分のイラストを販売できます。
また、BASEには、デジタルコンテンツの販売やオリジナルグッズ販売ができるサービスとの連携など、制作から販売までスムーズにできる機能が豊富です。
初期費用や月額費用が無料でスモールスタートできるほか、カスタマイズ性に優れているため、作品の世界観を自由にショップページで表現できるのも大きな魅力です。初心者でもかんたんにネットショップを開設できるので、ぜひBASEでオリジナルイラストやグッズ販売をはじめてみてください。
テンプレートから選べる
BASEなら操作もかんたん

専門知識がなくても、驚くほどスムーズに、自分の世界観を表現することができます。デザインの難しさに悩むことなく、理想のネットショップを今すぐ形に。月額費用0円ではじめよう。