ハンドメイドの委託販売とは?作品を置いてくれる店の探し方や費用についても解説
ハンドメイドの委託販売とは、作品をセレクトショップなどに預けて代わりに販売してもらう仕組みのことです。自分で販売する手間が省けるため、作品制作に集中したい人や、実店舗での販売経験を積みたい人に向いています。
本記事では、ハンドメイドの委託販売の仕組みやメリット・デメリットを詳しく解説。さらに、作品を置いてもらえる店の探し方や、委託先を選ぶ際のポイント、かかる費用についても紹介します。
【この記事でわかること】
- ハンドメイドを委託販売するメリットは、販売機会が増えることや、作品制作に集中しやすいこと。デメリットは、在庫管理や納品の手間がかかることや、委託しても売れない可能性があること。
- ハンドメイドを置いてくれる店は、雑貨店・セレクトショップ、喫茶店・レストラン、美容院・ネイルサロン・エステ、レンタルボックス、観光地の施設(ホテル・土産物店など)などが代表的。
- ハンドメイドの委託販売先を選ぶポイントは、委託にかかる費用、納品ルール、販売スペースの位置や広さ、扱う作品のコンセプト、集客方法など。
ハンドメイドの委託販売とは?

ハンドメイドの委託販売とは、自分で作った作品の販売業務を第三者(委託先)に任せることです。具体的には、実店舗を持つセレクトショップや雑貨店、一部のオンラインショップなどがハンドメイド作家の作品を預かり、代わりに販売します。
ハンドメイド作家の中には、「より多くの人に作品を届けたい」「販売よりも作品制作に集中したい」といった目的から、委託販売を積極的に活用する人も。プロに販売を任せることで作品がより多くの人に届くうえ、自身は制作活動に時間をかけられるため、ハンドメイド作家としての成長につながります。
まずは、ハンドメイドの委託販売の仕組みと、委託販売を利用する際の具体的なメリットとデメリットについて詳しく解説していきます。
ハンドメイドの委託販売の仕組み
委託販売では、委託販売先に販売場所を提供してもらったうえで、集客や接客、代金の受け取りなどの販売業務を代行してもらい、売上の一部を委託手数料として委託先店舗に支払います。委託手数料は、売上の20〜50%程度が一般的です。
ハンドメイド作家は作品を委託先に納品し、手数料を差し引いた売上金を受け取ります。商品が売れるまでは場所代や月額費用が発生せず、売れた時に初めて手数料が発生するケースが一般的です。そのため、委託先によっては初期費用を抑えて販売が可能です。
ハンドメイドを委託販売するメリット
委託販売は、作家活動にとって大きなメリットをもたらします。
より多くの人に作品を購入してもらえるチャンスが増える
リピーターや固定客の多い委託先で販売すると、作品が多くの人の目に触れます。オンラインのハンドメイドマーケットのように、他の作家の作品に埋もれてしまうリスクも高くありません。Webでの販売と違って実物を手に取れるため質感やサイズ感がわかりやすく、作品の魅力も伝わりやすいでしょう。
また、実店舗で販売した実績があると、購入者に「委託先に選ばれた作家なんだ」という印象を与えるため、ハンドメイド作家としての信頼性が高まります。新たなファン獲得のきっかけになり、顧客の購買意欲も高まるでしょう。
作品制作に集中しやすい
レジでの接客や売上管理、在庫の陳列、ECでの販売もしてくれる委託先なら、購入者への梱包や発送などの工程を任せられます。手間も時間も抑えられるため、ハンドメイド作品の制作により多くの時間をかけられるでしょう。
作品のクオリティアップや新しい企画など、よりクリエイティブな工程に集中できるようになります。委託先を頼ることで、購入者とのトラブルを避けながら安心して作品販売ができるので、販売スキルに自信がない初心者にもおすすめです。
ハンドメイドを委託販売するデメリット
委託販売を利用することで、かえってリスクを抱える可能性もあります。
在庫管理や納品の手間がかかる
委託販売は一度納品して終わりではなく、作品の販売数に応じて追加納品が求められることがあります。継続的に納品するためには、計画的に作品制作を進める必要があります。
一方で作品の売れ行きが芳しくない場合、委託期間の終了後に売れ残った在庫が手元に戻ってくるリスクも。
そのため、作家自身が販売状況をこまめにチェックする必要があります。委託先と連携しながら、計画的な作品制作や在庫管理を行なうことが大切です。
想定よりも利益が出ない可能性もある
委託先との契約条件によっては、想像したほど利益が出ない可能性があるため要注意です。委託販売では売上金から委託手数料が差し引かれるため、作家自身が直接販売するよりも利益率が下がります。また、納品・返品時の送料をハンドメイド作家が負担するケースもあります。
また、委託先では他の作家の作品と並べられるケースが多いため、作品の独自性やクオリティが問われます。委託先の雰囲気と作品のテイストが合わない場合は興味を持たれにくく、思ったより売れない懸念もあるでしょう。
委託販売を活用してハンドメイド作品を多くの人に届けるには、委託先を慎重に選ぶことが大切です。
ハンドメイドの委託販売ができる場所

ハンドメイドの委託販売は、さまざまな場所で実施されています。ここでは、委託販売可能な場所と訴求しやすい商品をあわせて紹介します。
| 委託販売場所 | 特徴 | 商品例 | 手数料相場 |
| 百貨店・駅商業施設 | 圧倒的な集客力。購買意欲の高い客層。 | ジュエリーレザークラフトアパレル小物インテリア雑貨 | 40%〜60%以上 |
| 雑貨店・セレクトショップ | オーナーのこだわりが反映された統一感のある店舗。 | アクセサリー全般ポーチやバッグスマホグッズハーバリウムベビーグッズ | 30%〜40% |
| 喫茶店・レストラン | 飲食スペースの雰囲気に溶け込む作品が好まれる。 | 食器類(お皿・カトラリーレスト・箸置きなど)スワッグ(ドライフラワーやプリザーブドフラワーなど) | 30%〜40% |
| 美容院・ネイルサロン・エステ | 女性がメインターゲット。待ち時間に手に取ってもらいやすい。 | アクセサリー(ピアス・イヤリング・ヘアアクセサリーなど)アロマキャンドル | 30%〜40% |
| レンタルボックス | スペースを月額で借りるシステム。手軽に開始できる。 | ぬいぐるみ・人形ワイヤークラフト | 月額料金+10%〜20% |
| 観光地の施設 | 地域色や季節性を感じさせる作品の需要が高い。 | レザークラフトペーパークラフトクレイアート | 30%〜40% |
百貨店・駅ビル
百貨店や駅ビルは集客力が非常に高く、購買意欲の高い客層が多いことが特徴です。
定期的にイベントが開かれるケースも増えています。たとえば、阪急百貨店うめだ本店のイベントスペース「うめだスーク」では、週替わりでイベントを実施しており、たくさんのハンドメイド作家が参加しています。
また、BASEでは、百貨店や商業施設でのポップアップ出店支援を実施しています。
百貨店や商業施設の来店者は購買意欲が高く、クオリティやデザインが優れた作品には積極的にお金を払うのが特徴です。そのため、こだわりに溢れた高価格帯の作品も売れやすい傾向にあります。
一方、スペースの利用料が高額なため、委託手数料が40%〜60%以上と非常に高くなります。利益を確保するために作品価格を上げる場合、値段相応のクオリティが求められる点に注意が必要です。すでに他の委託販売方法やネットショップなどで人気の作家が、ブランドにさらに箔をつけるために利用するのにおすすめです。
百貨店・商業施設に合う作品の傾向
- 最新トレンドを取り入れたジュエリー(貴金属や天然石を用いたもの)
- ハイセンスな革製品・バッグ
- 上質な素材を用いたアパレル小物(ストールなど)
- 洗練されたデザインのインテリア雑貨
雑貨店・セレクトショップ
雑貨店やセレクトショップは、オーナーのこだわりが詰まった、統一感のあるコンセプトを持つ実店舗が多いのが特徴です。お店のコンセプトやターゲット層と、作品の世界観が合っているかどうかによって、売れ行きが大きく変わります。
コンセプトや世界観と言われてもピンとこない場合は、自分の作品が「ナチュラル系」「アンティーク系」「ポップ系」などのジャンルの中でどれに当てはまるか考えてみてください。自分の作品と似たジャンルのアイテムを多く扱っている雑貨店・セレクトショップであれば、作品が売れる可能性が高いでしょう。
たとえば鳥取県米子市にある「hibou(イーブー)」は、セレクト雑貨の展示販売をおこなっているショップです。木や陶器、金属などの素材を生かしたナチュラル系の作品が集まっていて、店頭だけでなく、ネットショップでの販売も実施しています。
雑貨店やセレクトショップ自体にファンがついているため、作品が一度気に入られれば、リピート購入にもつながりやすいでしょう。委託手数料の相場は、30%〜50%程度です。
雑貨店・セレクトショップに合う作品の傾向
- オリジナリティのあるアクセサリー
- 実用性とデザイン性を兼ね備えたポーチやバッグ
- 個性的なスマホグッズ
- 癒し系のハーバリウムやドライフラワーアレンジメント
- 素材やデザインにこだわったベビーグッズ など
喫茶店・レストラン
喫茶店やレストランの中には、委託販売でハンドメイドを扱っている店舗もあります。
販売を委託されたハンドメイド作品を、飲食スペースの一角やレジ付近など、お客様が立ち寄りやすい場所にさりげなく置いています。そのため、食事を楽しみにきたお客様の「ついで買い」を狙いやすいでしょう。
喫茶店やレストランでは、食事や会話を楽しめる飲食店の雰囲気に合った作品が受け入れられやすい傾向にあります。とくに、食器やテーブルウェアのような飲食に関連するアイテムや、内装になじむインテリア性の高い作品との相性が抜群です。反対に、アロマキャンドルやインテリア用石鹸などの匂いの強い作品は、あまり好まれません。
委託手数料の相場は20%〜40%程度と、比較的低い傾向にあります。
喫茶店・レストランに合う作品の傾向
- 食器類(お皿・カトラリーレスト・箸置きなど)
- 食卓に合うスワッグやドライフラワーのリースなど
美容院・ネイルサロン・エステ
美意識の高い女性がメインターゲットであるビューティーサロンは、美容や癒し、ファッションに関連するハンドメイド作品が人気です。
美容院であればヘアアクセサリー、ネイルサロンであればネイルパーツなど、お店の利用シーンに合う商品であれば、施術時に使ってもらえる可能性も。待ち時間が長いサロンも多く、リラックスした状態で作品を見てもらえることも魅力です。
委託手数料は20%〜40%程度と、やや低めに設定されるのが一般的です。
美容院・ネイルサロン・エステに合う作品の傾向
- 施術時などにすぐ使えるアクセサリー(ヘアアクセサリーやネイルパーツ、ピアス、イヤリングなど)
- お店の雰囲気に合わせたアロマキャンドルやルームフレグランス
- 小さくておしゃれなポーチ など
レンタルボックス
レンタルボックスとは、小さなボックス状のスペースを賃貸物件のように借りて、自分の作品を展示・販売できる委託販売サービスです。月額のボックス代に加え、売上に対する手数料が10%〜20%程度発生する仕組みです。東京都台東区にある「Handmade BOX」や、大阪府東大阪市にある「手作り雑貨COCO」など、都市部を中心にハンドメイド専門のレンタルボックスも存在します。
レンタルボックスが並べられた店内には、多種多様な作家の作品が集まっており、顧客は比較検討しながら買い物をします。ボックスのスペースは限られているため、小さめのアイテムや、手に取りやすい価格帯の作品が好まれやすい傾向があります。
レンタルボックスに合う作品の傾向
- 小さめのぬいぐるみ・人形
- 手のひらサイズのワイヤークラフトやミニチュア作品
- レジンアクセサリーやキーホルダー
観光地の施設(温泉・道の駅など)
ホテルや温泉旅館、道の駅など、観光客が多く集まる場所でも、ハンドメイド作品が販売されていることがあります。
観光地では、その土地ならではの地域性や、旅の思い出を感じさせる作品が手に取ってもらいやすいです。作品を通じて地域の素材や文化を表現したり、旅先でしか買えない限定感を出したり、工夫が求められます。
また、記念日に旅行をする人も多いため、ギフト向けの作品も人気です。ジュエリーやレザークラフトのように、流行に左右されず長く使える作品は幅広い年代から手に取ってもらえるでしょう。
委託手数料は30%〜50%程度が目安です。
観光地の施設に合う作品の傾向
- 地域の素材を使ったレザークラフト
- 地域にゆかりのある宝石を使ったジュエリー
- 風景や文化を表現したペーパークラフト・ポストカード など
ハンドメイドの委託販売先を探す方法

委託販売で成功するには、自分の作品とブランドイメージに合った販売先を見つけることが大切です。ここでは、委託先を探す方法を紹介します。
SNSなどで委託販売募集情報を検索
Instagramなどで「ハンドメイド 委託 [地域名]」と検索すると、委託販売を受け付けている店舗が見つかります。
ハンドメイドの委託販売を受け付けている店舗が、SNSで参加作家を募集しているケースも。たとえばInstagramでは、「#ハンドメイド委託」「#委託販売募集中」などのハッシュタグで検索すると、委託販売の募集情報を探せます。募集情報には、手数料の目安や応募条件などが、店舗の雰囲気がわかる写真とともに掲載されていることが多いため、自分の作品との相性を判断しやすいでしょう。
投稿から気になる店舗を見つけたら、まずは公式アカウントのプロフィールや投稿をチェックしてみましょう。
実店舗に電話やメール、DMなどで直接問い合わせ
「このお店のコンセプトや客層に、自分の作品は絶対に合う!」と感じる特定の雑貨店やセレクトショップがある場合、作家募集の告知をしていなくても、思い切って直接問い合わせてみましょう。
心当たりがない場合は、InstagramやGoogleマップを使って「[地域名] 雑貨屋」「[地域] カフェ」など、地域と業態を絞って探してみてください。
直接問い合わせるときは、自分の作品を置くことでお店の魅力をどのように高められるかを具体的に提案することが大切です。
委託販売を直接交渉する場合は、公募している場合に比べ、手数料や納品条件などを柔軟に相談できる可能性があります。
問い合わせ時には、お店に敬意を払うことを忘れずに。かんたんな自己紹介として、ブランド名や作品のコンセプト、作品の写真(ポートフォリオ)を見せたうえで、なぜこのお店での委託販売を希望するのかを簡潔かつ丁寧に伝えてください。
委託販売を受け付けているネットショップを探す
委託販売できるのは実店舗だけではありません。セレクト商品を扱うネットショップの中にも、外部のハンドメイド作家から作品を預かって販売しているショップがあります。
セレクトショップは特定のテーマや世界観で作品を選んでいるため、ショップのファンに興味を持ってもらいやすいのが魅力です。
ショップのサイトに記載されている「お問い合わせ」や「作家募集」のページ、またはSNSのDMから連絡して、取り扱いをお願いできないか確認してみましょう。ネットショップ運営の経験や実績があれば、問い合わせ時に伝えることで、ショップから信用してもらいやすくなります。
ハンドメイドの委託販売先を選ぶポイント

委託先を選ぶときは、作品が売れるために最適なパートナーかどうか吟味することが大切です。委託にかかる費用はもちろん、自分に適した委託先を多角的な視点で判断しましょう。
委託にかかる費用
委託費用は利益に直結する最も重要な要素です。売上から差し引かれる販売手数料のほかにもチェックすべき点があります。
- 販売手数料:売上のうち何割が差し引かれるか。20%〜60%が相場。
- レンタル料(場所代):月額や期間で固定費が発生するか(レンタルボックスやポップアップの場合)。
- 初期費用・登録料:初めて委託する際に、登録料や事務手数料が発生しないか。
- 振込手数料:売上金の振込時に手数料が作家負担となるか。
必要費用を計算して、自分の作品の価格帯で利益が確保できるかをシミュレーションしましょう。
納品ルール
納品頻度、梱包方法、値札付けの指定など、納品ルールが厳しすぎないか、制作スケジュールと無理なく両立できるかを確認します。
委託先によって、納品に関するルールは大きく異なります。制作活動をスムーズに進めるためにも、委託先候補に直接足を運んで確認しておきましょう。
販売スペースの位置や広さ
販売スペースの環境は、作品のクオリティーと売上に影響する重要要素です。特にデリケートな作品を扱っている場合には注意が必要です。
たとえば、温度や湿度の影響を受けやすい観賞用石けんやキャンドルは、窓の近くや直射日光が当たる場所に置くと、劣化や変形してしまう可能性があります。
また、大型のバッグやアート作品は、広さや壁の高さが十分にあるスペースが必要です。繊細なアクセサリーは、什器や照明が作品の魅力を引き立てるよう工夫されているかを確認しましょう。
扱う作品のコンセプト
お店の雰囲気が作品の世界観と合っているかは、売上を大きく左右するポイントです。
たとえば、シックでシンプルなアクセサリーを、派手でポップな雑貨ばかりのお店に置いても、そのお店の利用客には響きません。お店と作品との相性が悪いと、お店のターゲット顧客の目には留まりにくく、作品が一つも売れない可能性もあります。
事前にSNSを見たり来店したりして、お店のコンセプトや内装、現在取り扱っている作品のジャンルをよくリサーチし、作品に適した場所を選びましょう。
集客方法
取り扱う作品について委託先が積極的に発信しているかも重要なチェックポイントです。いくら良い作品でも、お客様に知ってもらえなければ購入にはつながりません。
まず着目したいのは、お店のSNSの活用状況です。InstagramやX(旧Twitter)で、取り扱う作家の作品を魅力的に紹介しているかを確認します。写真のクオリティやキャプション(説明文)で、作品の魅力をどれだけ伝えようとこだわっているかに注目しましょう。
また、来店したお客様に対して、作品をアピールしてもらえるかも重要です。たとえば、ポップを設置したり、声かけしたり、お店のブログやオンラインショップでも紹介したり、さまざまな方法があります。積極的に販売促進を行っている委託先なら、多くの人に作品が届く可能性が高まるでしょう。
自分でハンドメイド販売を行うのもおすすめ

委託販売も良いですが、ネットショップを活用して自分でハンドメイドを販売するのもおすすめです。
ネットショップ作成サービス「BASE」は、個人やスモールチームが負担を抑えながらネットショップを運営できるような機能を豊富にそなえています。初期費用・月額費用0円からスタートできて、決済手数料も売上のたった3.6%+40円なので、委託販売と比べて比較的コストを抑えられます。
BASEならSNSを活用した集客をサポートする機能も手厚いため、はじめてのハンドメイド販売でも安心です。たとえば「Instagram販売 App」を活用すると、Instagramのショップ機能とBASEの商品情報を連携できます。連携した商品情報はInstagramの投稿にタグづけできて、タグをタップするだけでBASEの購入ページへのリンクを含む商品詳細ページが表示されます。Instagramの投稿を見て作品が気になったユーザーをすぐに販売ページに誘導できるので、集客に活用できます。
趣味ではじめたハンドメイドが副業に|XENOA
「XENOA」はファンタジーモチーフのチタンアクセサリーや、タイダイ染めのTシャツなどを扱うショップです。趣味で制作した3DCGや染色の作品をSNSに投稿していたところ、フォロワーから「これ売ってないんですか?」と聞かれたことをきっかけに、BASEでの作品販売をスタートしました。
ショップのオープンに先駆けて広告を使って宣伝していたことで、販売開始時には15名から購入してもらえたそうです。現在は近所の建築事務所兼アトリエでの委託販売もしていて、定期的に作品を直接納品しています。
ネットショップでのハンドメイド販売事例|だいし屋
創業約100年の老舗印刷会社が運営するネットショップ「だいし屋」は、従来企業向けに製造・販売していたアクセサリーの台紙や値札、ギフトボックスなどの商品を、そのままECにスライドさせて販売を開始しました。
ネットショップを利用して、個人のハンドメイド作家などをターゲットにBtoC事業を展開。北は北海道から南は石垣・宮古島など全国の離島まで、BtoB事業では出会えなかった数多くの顧客からの注文を獲得し、BtoC事業の売上を拡大させることに成功しています。
会社員の経験を活かして1人で起業|TRIP UTOPIA
手芸材料として人気のインド刺繍リボンのキットを扱う「TRIP UTOPIA」のオーナーは、大学生の頃からフリマアプリなどで販売を行っていました。
会社員時代には商品の投稿がX(旧Twitter)で大バズりして注文が殺到し、コロナ禍で勤務先が倒産したのをきっかけに独立。当初は趣味の延長だった販売が、SNSでの反響を機に本格的なビジネスへと転換しました。「もっとお店っぽくしたい」という思いからBASEでネットショップを開設。その結果、Google検索で上位に表示されるようになり、販路が大きく拡大しました。
現在は、商品の準備から発送、ショップやSNSの運営まですべて1人で担当。ハンドメイドキットを「売りっぱなし」にせず、作り方を丁寧に教えることで、多くの購入者から支持を得ています。
ハンドメイド委託販売についてのよくある質問

ハンドメイドの委託販売を検討中の方の疑問・質問をまとめました。
ハンドメイドの委託販売にかかる料金は?
委託販売にかかる料金は、売上の20%〜30%を販売手数料として支払うケースが一般的です。ただし、委託先の店舗やサービスによっては、50%など高く設定されているケースもあるため、事前に確認が必要です。
ハンドメイドの委託先はどうやって探せばいい?
委託先を探すには、Google検索やInstagramで検索するのが最も一般的です。「委託販売 アクセサリー 募集」「ハンドメイド 委託販売 東京」などの具体的なキーワードで検索し、条件に合う店舗やサービスを見つけるのが効率的です。
一番売れるハンドメイドは何ですか?
一般的にアクセサリーが最も人気があり、販売数が多い傾向にあります。次いで、バッグや小物類が続きます。また、春先の入園・入学グッズのように、時期や季節によってスポット的に需要が高まる商品もあります。
まとめ
ハンドメイドの委託販売を活用すれば、委託先のお店の集客力を利用して作品を販売できるため、より多くの人に作品を知ってもらう機会を得られます。また、販売や接客の手間を委託先に任せられることから、作品制作に集中できるでしょう。
しかし、納品や在庫管理の手間がかかること、お店のコンセプトに作品が合わないと売れない可能性があることなど、デメリットもあります。委託販売先を選ぶ際は、費用や納品ルール、お店のコンセプト、集客方法などを事前に確認しましょう。
手軽にハンドメイドを販売したい方には、初期費用や月額費用がかからないネットショップもおすすめです。ネットショップ作成サービス「BASE」なら、初期費用・月額費用無料で始められます。ポップアップスペースへの出店サポートもあるので、オンライン・オフラインの両方で作品をアピールでき、より多くの人に作品を届けられます。
テンプレートから選べる
BASEなら操作もかんたん

専門知識がなくても、驚くほどスムーズに、自分の世界観を表現することができます。デザインの難しさに悩むことなく、理想のネットショップを今すぐ形に。月額費用0円ではじめよう。
