ネットショップの委託販売のやり方|ハンドメイド商品などを販売しよう

2020.05.05(更新:2024.04.09)

自分のハンドメイド商品をネットショップや実店舗で販売したい、という憧れを抱く方は、多いのではないでしょうか。

そんなときに考えたいのが、委託販売という選択肢。

この記事では、委託販売がどういったものなのか、また委託販売のやり方などについて、ご紹介していきます。

また、最後にご紹介していますが、「BASE」では、ショップオーナー様の作品を委託販売できるように仲介するサービスとも提携していますので、委託販売をしてみたいという方は、ぜひ最後までご確認ください。

\BASEでハンドメイド作品を販売するオーナー様/

委託販売について検討した、実際に委託販売をしていたというオーナー様もいらっしゃいました。合わせてご覧ください。

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委託販売とは?

委託販売とは、かんたんに説明すると、商品を店舗やネットショップに預けて販売してもらうことです。

自分のネットショップで販売しているハンドメイド商品などを、ほかのネットショップや雑貨屋、セレクトショップに置いてもらい、販売業務を委託することができます。

売り上げた代金については、委託先のネットショップや店舗が手数料を差し引き、残りの分をハンドメイド作家に支払いする、という形式が一般的です。

自分のハンドメイド商品を委託販売するメリットとしては、以下のようなものがあげられます。

<委託販売のメリット>
・商品を販売する間口が広がる
・店舗に並ぶことで、実際に手に取ってもらえる
・店頭に置いてもらうことで、ブランドの信頼が向上する
・まとまった量を委託販売することで、売上が安定する
・人気店の場合は、商品の知名度が上がる可能性がある

委託販売と卸販売の違い

委託販売と似たものに卸売販売がありますが、似ているようで、実態は違います。

どちらが得かは、一概には言い切れませんが、委託販売を考えるのであれば、卸売販売との違いも頭に入れておくことをおすすめします。

委託販売

卸販売

第三者の販売店に商品を預け、委託・代行して販売してもらう仕組みのこと。受託側は、販売した商品に対する手数料が利益になり、委託側はその手数料を引いた額が売上となる。

メーカーから仕入れた商品や制作した商品を、小売業者に販売する仕組みのこと。基本的に小売業者には、製造ロット単位や輸送パレット単位で販売する。仕入れ価格と小売業者への販売価格との差が利益となる。

 

委託販売の手数料はどれくらい?

委託販売は、委託先のネットショップや店舗に対して、手数料を支払う必要があります。では、委託販売の手数料はどれくらいなのでしょうか。

委託販売の手数料は、委託するネットショップや店舗によって異なります。

さらに、ネットショップも店舗も、どこで出店しているかによって手数料に差が生まれることもあるようです。

全体をふくめた委託販売の相場手数料は、20〜60%といわれています(たとえば、商品の値段が1000円(税込)の場合、200〜600円差し引かれます)。

委託先によって、利益率が大きく変わってくるため、委託販売をするさいは、どこに依頼するかをよく考えることが大切です。

店舗への委託販売の場合

店舗に委託販売する場合の相場は、30〜60%です。

ただし、店舗といってもさまざまな形があります。個人経営の雑貨屋やセレクトショップ、イベントでの出店、さらに商業施設などのブースなど、どこに委託するかによって、手数料が異なります。

店舗の知名度や人気度にもよりますが、一般的な店舗は30〜40%程度が多い傾向にあります。

大きな百貨店や商業施設になると、店舗側も商業施設側にマージンを取られることになるので、40〜60%と手数料が上がるケースもあるようです。

ネットショップへの委託販売の場合

ネットショップに委託する場合、販売手数料の相場は20〜50%です。

さらにこまかくみると、ネット販売をしている個人運営の雑貨屋やセレクトショップは、20〜40%が一般的といわれています。

<楽天市場>など、大手ショッピングサイトに出店しているネットショップとなると、約50%が相場となっています。

この場合も、ネットショップ自身が出店しているショッピングサイトに手数料を支払わなければならないため、高くなる傾向にあります。

委託販売をする目的が何かによって、委託先をしっかりと検討するようにしましょう。

 

委託販売ができる店舗・ネットショップの探し方

上述したように、自分のハンドメイド作品の委託販売ができる店舗やネットショップには、さまざまな選択肢があります。

では、実際に委託販売するさいは、どのようにして委託先の店舗やネットショップを探せばいいのでしょうか。

ここでは、委託販売ができる店舗・ネットショップの探し方について、ご紹介してきます。これから委託販売をしたいと考えている方は、参考にしてみてください。

個人が運営しているネットショップに依頼する

個人が運営しているネットショップの中には、委託販売を募集しているショップがありますので、そういったショップに依頼する方法があります。

この場合、依頼するショップの雰囲気やブランドイメージが自分のハンドメイド作品とマッチしているか、SNSやブログなどが定期的に更新されているか、などを確認することが大切です。

反対に、自分のネットショップで販売を続けていれば、ほかのネットショップから「委託販売しませんか?」といった依頼がくるケースもあります。

大手ショッピングサイトで出店する

大手ショッピングサイトに出店しているお店に、委託販売する方法があります。

たとえば、<楽天市場>や<Amazon><Yahoo!ショッピング>などが有名です。販売代行をおこななっている業者などもあり、そういったところを利用する方法もあるでしょう。

しかし、いずれの方法にしても、大手ショッピングサイトで出店する場合、ほかの方法と比べて手数料など費用がより多くかかることが考えられるため、初心者の方にはあまりおすすめしません

雑貨店や、美容室に直接依頼する

ネットショップだけでなく、雑貨屋やセレクトショップ、美容室といった店舗に直接依頼するのも一つの方法です。

ふだんから通っているお店があれば、委託販売の相談をしてみたり、気になる店舗に足を運んで、直接お願いできないか訪ねてみたりしてみましょう。

また、インターネットで「委託販売 募集」などと検索すると、実際に募集している店舗情報が見つかる可能性もあります。

SNSなどでも、検索機能を使って探してみてください。募集はしていなくても、DMやコメントを送ってアプローチしてみるのも、一つの方法です。

 

「BASE」の委託販売おすすめサービス「orosy App」

「BASE」では、委託販売ができるサービス「orosy App」を提供しています。

もともと「全国の人気店舗に商品の委託販売を依頼できるサービス」として提供されていた「Space Engine App」が、2020年6月にリニューアルされ、「orosy App」となりました。

リニューアルのポイントとしては、これまでショップオーナーから店舗に向けて委託販売を依頼する、つまり一方通行の形だったものが、店舗からも商品へ購入の依頼が届く、双方向となった点です。

委託販売の場合は、「orosy」への手数料は発生しません(現在のアルファ版の場合)。

ただし、委託販売を依頼する店舗に対しては、30%の手数料が発生します。つまり、商品売上金額の70%が、依頼者側の売上になるということです。

たとえば、委託先の店舗で、100万円分の商品が売れた場合、店舗への手数料30%(30万円)を差し引いた70%=70万円が売上となります。

具体的な使い方は、以下の記事を参考にしてください。

https://baseu.jp/13453

 

「BASE」に出店することで、委託販売のスカウトの可能性も

「BASE」などのネットショップでハンドメイド作品を販売していると、委託販売のスカウトが来ることもあります。

【ネットからリアルへvol.7】ひとつずつ違うからいい。手作業にこだわる<TAYUMi>の想いとは

スカウトが来ることは、自分の作品が認められたということ。やはり、うれしい気持ちになるものです。

とはいえ、スカウトが来ても、受けるかどうかは慎重に検討しましょう

なかには、よくない条件でスカウトしてくるところもあるようです。たとえば、販売手数料が相場より高かったり、送料が自己負担だったり、といったことがあげられます。

委託販売の条件によっては、自分で販売したほうが販売手数料をおさえて販売できる可能性もあるのです。

こういったことから、スカウトがきても、すぐにはYESと答えずに、きちんと条件を確認することが大切です。

 

まとめ

今回は、ハンドメイド作品を売るさいに、委託販売をする方法についてご紹介しました。

委託販売は、ネットショップをはじめ雑貨屋やセレクトショップなど、さまざまな委託先があります。委託先によって、手数料に差があるので、注意しましょう。

また、委託先を探す方法としては、インターネットやSNSで検索したり、実際に店舗に足を運んでみたりする方法があります。

このほか、全国各地で開催されているハンドメイドのイベントなどに参加していると、声をかけられるケースもあるようです。

委託販売するとしても、メリット・デメリットがありますので、きちんと条件を確認したうえで、委託販売するかどうかを検討するようにしましょう。

▼ハンドメイドのはじめ方・おすすめの商品については、こちらの記事もご覧ください。

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