【オーナーに聞きました!】ファンとのつながりを深める限定コンテンツ作りとは?「コミュニティ App」、実際の活用事例

2021.09.21(更新:2024.04.09)

「BASE Apps」には、ショップオーナー様が「ブランドを応援してくれるファンに、より特別な価値を提供したい」と考えたときに、オンライン上で会員限定のコミュニティをかんたんに作成できる機能があります。

2020年9月より提供している「コミュニティ App」です。
「コミュニティ App」は、ショップオーナー様がネットショップを通じて会員制のコミュニティを作り、会員を募ることができます。
作成したコミュニティでは、会員だけが購入できる限定商品の販売や、会員だけが閲覧できるクローズドページを提供できます。

本記事では、「コミュニティ App」を実際に活用されているショップオーナー様の感想や、同機能の企画を担当したProduct Design Division マネージャー・神宮司による、おすすめの使い方などをご紹介いたします。

商品への共感に加えて「誰から買うか」も魅力に。「麹王子」様の活用事例

2020年2月より、食べる美容酵素ジェラート 「amakouji」という、生の米麹を使った商品を発売している「麹王子」様。

「添加物を入れない」「殺菌しない」「作る=売る=貢献する」「売れない環境を作らない」「価格を高く原価も高く」にこだわり、品質が高くていねいな商品作りに専念するために、販路はネットショップのみで展開を開始されました。

ーー「BASE」を利用したきっかけを教えてください。

広告で「BASE」を見たことをきっかけに、1年半前にネットショップを開設しました。
デザインマーケット」にあるテーマを使えば、かんたんにブランドの世界観を伝えるページができて、独自のECサイトが完成すると思い、使いはじめました。

ーー「コミュニティ App」を利用したいと思った経緯・背景などがあれば、教えてください。

もともと、「定期便 App」で販売している商品をいつも購入してくださるお客様限定で、特別な商品を販売したいと思っていたところ、「BASE」のメールマガジンで「コミュニティ App」がリリースされたことを知りました。

僕は、ネットショップとは別でオンラインサロンも運営しており、他社のコミュニティサービスの利用も検討したのですが、ゴールは「ネットショップで商品を買ってもらうこと」だったため、「BASE」で作ったネットショップ内で、コミュニティの作成から商品の購入までが完結する「コミュニティ App」は、まさにほしいと思っていた機能でした!

ーー「コミュニティ App」で展開しているコンテンツについて教えてください。

現在「Honest Club」という名前のコミュニティを運営しており、お客様からは月額500円をいただいています。

「Honest Club」では、「送料無料のサービス」「会員限定商品」「オンラインのワークショップ」「週末のみの販売商品」「定期便の購入券」をふくむ、5つの特典を提供しています。

「Honest Club」というコミュニティ名にもあるように、僕はお客様に対して「誠実さ」を心がけています。
お客様が有料のコミュニティに入会しても「損をしない」と思っていただけるように、内容を工夫しました。
今後は、新たな限定商品の販売なども予定しています。

ーー「コミュニティ App」でのコミュニティの立ち上げは、スムーズでしたか?

はい、スムーズにできました。
展開するコンテンツの内容については、数日間考えていたものの、実際「コミュニティ App」をインストールして、コミュニティを作るまでは30分ほど。
シンプルで使いやすく、スマートフォンでかんたんに作成できる点もいいな、と思いました。

ーーコミュニティの会員数を増やすために、実施したことを教えてください。

コミュニティの発足当初は、商品を発送するさいに、いっしょに「Honest Club」の告知用のパンフレットを梱包してお送りしていました。
QRコードを読み取ると、「コミュニティ App」で作成したコミュニティ用のページに遷移するようになっています。

<コミュニティのPR用に作成されたクリエイティブ>

また、Instagramでも告知したり、メールマガジンで数回にわたりお知らせを配信しました。

ーー「コミュニティ App」を利用して、今後おこないたいと思っている企画を教えてください。

今年の2月に音声SNS「Clubhouse(クラブハウス)」で大勢の方が参加されていたルームに出させていただいたときに、2時間で商品が200万円売れたことがありました。
うれしいことに、InstagramのDMには、1,000件を超えるメッセージが届きました。

紹介してくださったインフルエンサーの方々のおかげでもありますし、そのときあらためて「商品を誰から買うか」ということも、大事なブランド力だな、と思いました。

今後は、コミュニティの会員様と「オンライン接客」のように会話をして、満足して「買っていただく」仕組みを作りたいです。
また、逆に、会員様からの口コミや感想も、コミュニティを通じて集めることができればと思っています。

ーー最後に、今後のブランドの展望をお願いいたします。

ネットショップの冒頭にもあるように、「麹王子」では「私達一人一人が健康になる事が社会貢献に繋がる。利益より価値を生み出せる商品作りを、正直な物づくりを、organicにfoodlossを目指して。」というコンセプトを掲げています。
フードロスの削減にも貢献できるブランドであり続けたいです。

また、現在はネットショップのみで商品を販売する「D2Cモデル」となっていますが、東京でのアンテナショップの進出も予定しています。
ネットショップとアンテナショップでは、あえて販売商品を変えて「顧客体験」をエンターテイメント化していきたいと考えています!

最終目標としては、「甘麹」を世界にも広めていきたいです。


「コミュニティ App」だけではなく、「『BASE』で新しい機能が提供開始されたら、真っ先にインストールして、利用している」と語ってくださった「麹王子」様。

「正直なものづくり」の裏側にある熱い想いや、商品製作のストーリーも商品の魅力のひとつであり、その根底にある誠実さが、ファンに対する「会員限定特典」にも反映されています。
細部までこだわりが光るネットショップは、ぜひ下記からご覧になってみてください。

ショップを見る

会員様が「つねにワクワクする仕掛け作り」が上手な「Stella Sea Fibers」様の活用事例

紐や糸などを手で結んでいき、完成した幾何学的な模様が特徴の手芸雑貨「マクラメ」。
「Stella Sea Fibers」様は、「日本一サスティナブルな手芸屋」を目指し、タンザニア・インドのフェアトレードオーガニックコットンを使用した「マクラメ」の糸や、タペストリーやコースターなどのレシピを展開しています。

ーー「BASE」を利用したきっかけを教えてください。

自分で作った「マクラメ」作品を販売するために「ネットショップを作ろう!」と思い、いろいろと調べているなかで、手軽にネットショップが完成する「BASE」を選びました。

ーー「コミュニティ App」を利用したいと思った経緯・背景などがあれば、教えてください。

「コミュニティ App」の提供開始前は、現在のショップとは別で、クローズドな「会員向けショップ」を作ることも考えていました。
けれども、商品の在庫を2つのショップで分けて管理する必要があり、在庫管理の面でむずかしく、あきらめていたので、「コミュニティ App」は待望の機能でした。

「コミュニティ App」は、「BASE」の公式Twitterで知りました。
ちょうど世の中で、オンラインサロンなどが流行ってきた流れもあり、コミュニティ運営に興味があったため、まさにほしかった機能でした。

提供開始直後は、ほかに使っているショップ様の事例がなかったので「このコミュニティをどう活用するとよさそうか」と、じつはしばらくは様子を見ていました。
ですが、「とりあえず自分のショップでも運用してみないと、何も見えてこないだろう」と思い、手探りの状況のなかで利用を開始しました。

ーー「コミュニティ App」で展開しているコンテンツについて教えてください。

現在「SSF CLUB(Stella Sea Fibers Club)」という名前のコミュニティを運営しており、お客様からは月額1,000円をいただいています。

「リピーターのお客様に、とくに喜んでいただけるコンテンツは何か?」を考え、コミュニティの会員様には、つねにショップの商品を10%offでご購入いただけるクーポンを毎月発行することにしました。

その他には、試作品やアウトレット商品を会員様に限定販売したり、ここでしか買うことのできないオリジナルグッズも展開しています。

ーー「コミュニティ App」でのコミュニティの立ち上げは、スムーズでしたか?

とてもかんたんにコミュニティの立ち上げができたので、おすすめの機能です!
むずかしい設定などもとくにありませんし、すでにあるネットショップ内でコミュニティが運営できる手軽さがありがたいです。

ーーコミュニティの会員数を増やすために、実施したことを教えてください。

SNSやショッピングアプリ「BASE」のプッシュ通知などで告知しました。
お客様にとって見逃しがないように、今後もプッシュ通知やメールマガジンなど、お客様にダイレクトにお知らせできる機能を利用して、定期的に宣伝していく予定です。

ーー「コミュニティ App」を利用して、今後おこないたいと思っている企画を教えてください。

今後は、もっと会員限定グッズを増やしていきたい、と思っています。
また、コミュニティに入会してくださった会員様たちとも、交流も持つことができたらうれしいです。

ーー最後に、今後のブランドの展望をお願いいたします。

「Stella Sea Fibers」で取り扱っている「マクラメ」は、タンザニア・インドのフェアトレードオーガニックコットンを使用しています。
ネットショップを通じて、お客様にフェアトレードの商品を気軽に取り入れられる環境を提案できればと思います。

今後は、あまったマクラメ糸や、お客様が着なくなったお洋服などを回収して、リサイクルコットンコードやロープを作り、循環する商品作りも実現していきたいです!

またコットン生産地では、児童労働の問題があるのですが、「Stella Sea Fibers」の商品を手に取ってもらうことで、こうした問題についても、多くの方に知っていただくきっかけになれば幸いです。


もともと、リピーターのお客様による購入が多く、ファンに「ショップの商品の購入やマクラメ系を使った雑貨作りを楽しんでもらえたら」という想いでコミュニティを作成したとおっしゃっていた「Stella Sea Fibers」様。

「コミュニティ App」では、月一で当選するプレゼント企画や、新商品購入時の優先発送など、つねに会員様がワクワクするコンテンツ作りを心がけていらっしゃいました。
「コミュニティ App」でどんなコンテンツを展開しようか迷っているショップ様は、ぜひ参考にしてみてください。

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担当者によるおすすめの使い方

「コミュニティ App」の企画を担当したProduct Design Division マネージャー・神宮司に、提供開始の経緯や、おすすめの使い方を聞いてみました。

ーーまず、「コミュニティ App」の提供開始に至った経緯を教えてください。

「BASE」のショップオーナー様の中には、SNSのフォロワーやイベントを通じてできたつながりなど、何かしらの「コミュニティ」を持っている方が多くいらっしゃいます。
そこから「ネットショップとコミュニティ」の相性のよさと、相互性を考えたときに、「コミュニティ App」の企画が浮かびました。

ショップの規模に関わらず、ショップオーナー様がコミュニティを通じてファンを大切にし、それを伝える手段として、会員限定商品の発売を企画するなど、ファンがよろこぶような「素敵な体験」が生まれることを期待して、ディレクションを進めました。


時代の流れとしても、オーナーをファンが応援する、という関係性が多く見られます。
たとえば、SNSでも、フォロワーがコメントでアイデアを出したり、商品の感想を発信したり、応援しているショップオーナー様やブランドの成長の過程に携わる展開も多いですよね。

また、クラウドファンディングのような参加型の企画が増えてきたなかで、オーナーとファンをつなぐコミュニティのニーズが高まっています。
「コミュニティ App」で、時代に求められているかたちでショップオーナー様とファンの方たちをさらにつないでいくお手伝いができればうれしいです。

ーー「コミュニティ App」を企画・制作していくうえで、大事にした点を教えてください。

「BASE」の拡張機能には、商品にセール価格の設定ができる「セール App」や、先行販売商品の予約注文を受け付けることができる「予約販売 App」があります。

こうした機能と「コミュニティ App」を併用して、会員限定でセールや予約注文を受けているショップ様も多いのですが、複数の機能を「コミュニティ App」と併用して活かせるようにしたのが、企画段階から大事にしたポイントです。

また、すでに提供している機能のなかに、併用できるものが多かったからこそ、「コミュニティ App」もスムーズに提供できた、と考えています。

ーー「コミュニティ App」の提供開始後ですが、企画段階で想定していた使われ方と、実際の使われ方に、違いはありましたか?

「会員限定商品」や「限定クーポンの発行」など、使われ方は想定通りでした。
ただ、想定していたよりも会員費用を「無料」に設定されているショップオーナー様が多く、純粋に「ファンとつながる機能」としてのニーズがあったことは、うれしかったですね。

ーー企画を担当したからこそ語れる、おすすめの使い方を教えてください。

会員様だけが閲覧可能なURLを設定できる「会員限定URL設定」は、ショップのカテゴリや会員数を問わず使いやすく、アイデア次第でさまざまな使い方ができるので、おすすめです。

また「コミュニティ App」の企画にあたり、ショップを分析するなかで「ブランドによって、コミュニケーションを取る場所が異なる」という気付きがありました。
ブランドによって、ファンとなるお客様のターゲット層が異なるため、フォロワー承認制のInstagramアカウントを作っていたり、LINE@でお知らせを送っていたり……みなさん、それぞれ工夫されている印象があります。

「会員限定URL設定」を使えば、「コミュニティ App」から、会員限定のSNSアカウントやブログ記事のURLをかんたんに公開することができるので、ぜひ用途に合わせて活用してみてください。

ーー最後に、これから「コミュニティ App」を活用するショップオーナー様に、メッセージをお願いします。

「コミュニティ App」の特徴は、「その日にコミュニティが作れて、届けられる」というところです。
思い立ったらすぐコミュニティが作れて、ファンに届けることができます。
また作ったコミュニティに、どんなお客様がいるのか分析できれば、顧客層の研究にもつながります。

今後も、コミュニティの作成・運営に最適な機能になるように、機能追加やリニューアルも検討しています。
個人的には、ショップさんのSNSを見たり、実際にショップオーナー様にお会いするなかで、ファンやお客様を大事にしているのが「BASE」を利用するショップオーナー様の特長だと感じていて。

ぜひ「コミュニティ App」を活用して、ファンとのつながりを、より深めていただければうれしいです。

まとめ

「コミュニティ App」を活用しているショップオーナー様の生の声と、担当者によるおすすめの使い方をご紹介させていただきました。
「コミュニティ App」は、ショップの規模に関わらず、ショップオーナー様とファンのつながりを深めるツールとして、有効活用することができます。

また、作成したコミュニティを通じて、新たな商品開発のヒントを得たり、ショップ運営のモチベーションとして活かしたりと、アイデア次第でさまざまな可能性を秘めた機能でもあります。
ご紹介した実際の活用事例や、おすすめの使い方を参考に、あなたのショップでもコミュニティを立ち上げてみるのはいかがでしょうか?

「BASE」は今後も、ショップオーナーのファンづくりに寄り添う機能の提供を強化してまいります。

会員限定の商品やページを作れる「コミュニティ App」

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