個人やスモールチームで「アパレルブランドを立ち上げたい!」と考えている場合、ネットショップでの販売がおすすめです。
ネット販売からであれば、初期投資が少なくて済みます。その上、昨今ではメーカーやブランドと消費者が直接やり取りするD2C(Direct to Consumer)の流れが強くなっています。こうした背景により、今まで以上にSNSなどを経由して個人から購入する傾向が強くなっている状況です。
とはいえ、アパレルブランドの立ち上げ経験がないと、何をしていいのか分からないという方がほとんどでしょう。
そこで今回は、ネットでアパレルブランドを立ち上げる手順や注意点などを解説していきます。
- BASEは個人・スモールチームに選ばれているネットショップ作成サービスです
- 初期費用・月額費用いらずで、無料で今日からショップ運営をはじめられます
- ショップ開設後の運営サポートや集客支援も充実しています
- 「売上を伸ばしやすいネットショップ作成サービスNo.1」に選ばれています
目次
アパレルのネットショップ開業手順
まずは、ネットショップでアパレル販売をはじめる方法について学んでいきましょう。はじめ方としては、以下の5つのステップにわけられます。
- STEP1.販売形態を考える
- STEP2.ブランドのコンセプトを決める
- STEP3.必要な許認可の確認
- STEP4.商品を準備する
- STEP5.ネットショップの開業
STEP1:販売形態を考える
アパレルブランドを立ち上げたい場合、まずは「セレクトショップ」にするのか、「自分のオリジナル製品を販売する」のかを決めなければ始まりません。(もちろん両方でも)
既製品を仕入れてセレクトショップとするのであれば、初期投資も最小限で準備できますが、どうしても仕入れられる商品は競合とかぶってくるため価格競争などに陥る可能性もあります。
一方でオリジナル製品を販売する場合は、競合とかぶることはありませんが、他社にはない価値を提供する必要がありますし、初期投資も多くなってきます。
もしあなたが「どうしても作りたいものがある」というわけではないのであれば、まずは仕入れ販売からはじめてみるのがおすすめです。
商品を準備する方法に関してはこのあと解説しています。
STEP2:ブランドのコンセプトを決める
ショップの形態がおおよそ決まったら、ブランドのコンセプトを考えていきましょう。
コンセプトはブランドの根幹になる部分で、コンセプトに沿って仕入れや製品造りをしていくので、まさにブランドの肝になる部分です。
コンセプトとは「誰に」「どんな価値を?」が明文化されたものです。
アパレルブランドはネット上に無数にある上に、価格では大企業にはなかなか敵いません。そんな競合ひしめく中で顧客に選んでもらうためには「どんな価値提供をするのか」をしっかりと考えていくことが重要です。
「BASE」でショップを開いているアパレルブランドを参考にしてみよう
もしコンセプト作りに迷ったら、BASEでネットショップを開いているアパレルブランドをたくさん見てみましょう。BASEでアパレルを販売するネットショップの中から、特徴的なコンセプトを掲げている事例を2つ紹介します。
Surfrise(サーフライズ)
Web制作会社を起業したオーナーが、事業の一つとして立ち上げたアパレルブランドです。
オーナー自身の趣味をもとにサーフ・リゾートをコンセプトに据えて、サーファー&リゾートが好きな人向けの商品を販売しています。自分自身が興味のある分野だからこそ市場のニーズを分析しやすく、楽しんで販売できるそうです。
NEPHELE(ネフェレ)
三重県のシルクスクリーンの工場で働くオーナーが中心となって、ファッションが好きな同級生とともに立ち上げたブランドです。商品も自分自身でシルクスクリーンを使って手作りしたものを扱っています。
ブランド名は、一緒にブランドを運営する同級生がそれぞれ別系統のファッションが好きなことに由来するそうです。「ジャンルやカテゴリにとらわれずに好きな服を作ろう」という想いで、ギリシャ神話に出てくる雲ニュムペーをもとに名付けました。
STEP3.必要な許認可の確認
ネットショップでアパレル販売を行う場合、必要な許認可があるのか確認しましょう。
自分で作成したアパレル商品や仕入れた商品をそのまま販売するさいは、特に許可や申請は不要です。
ただし古着を取り扱う場合や仕入れたものを加工して販売する場合(たとえば「古着を買い取ってリメイクなどをして売る」など)は、「古物商取引許可」が必要ですので注意しましょう。
古物商は警察の生活安全課が管轄となりますので、各自治体の警察に問い合わせてみましょう。
参考:東京都
STEP4.商品を準備する
さていよいよ商品の準備になりますが、「仕入れ」と「オリジナル製品」で大きく異なるので別々に解説していきたいと思います。
仕入れの場合
アパレル商品の仕入れ方法には、さまざまな方法があります。大きく分けて以下の3つです。
- ネットで仕入れる
- 展示会や問屋街、メーカーから仕入れる
- 海外から仕入れる
ネットで仕入れ
ネットで仕入れる場合は、仕入れサイトを使うのが一般的です。
BASEでは仕入れサイト大手のスーパーデリバリーと提携していて、BASEオーナーだけの特典などもありますので、ぜひ検討してみてください。くわしくは下記の記事で解説しています。
またそのほかにもNETSEAやTopSellerといったサイトが有名です。
仕入れサイトは多くの場合で1点から、個人でも仕入れられるのではじめての方でも取り組みやすいです。
展示会や問屋街、メーカーから仕入れる
展示会や問屋街に足を運んだり、メーカーと契約を結んで直接仕入れたりするといった方法もあります。
ただこれらの仕入れ方法は基本的に企業との取引となるため、仕入れるさいには契約書などが必要になりますし、そもそも個人では相手にしてもらえない可能性もあります。
ある程度実績を作ってから、仕入れ先拡大の方法の一つとして考えておく方が賢明かもしれません。
海外から仕入れる
海外から仕入れる場合は、個性的なデザインの服や安価な服を取り入れやすいです。
最近では、インターネットでかんたんに海外商品を仕入れることもできますし、輸入代理店を使って効率よく海外商品を仕入れることも可能となっています。
BASEではAYATORIというサービスと連携して、海外仕入れの支援を行っています。
AYATORIでは現地に買い付けスタッフがいるので、希望の商品をサイトで選べば買い付けを依頼可能です。
くわしくは下記の記事で解説しています。
またBASEでは中国最大のショッピングモール「タオバオ」の輸入代行をしているタオバオ新幹線とも提携しています。
こちらもくわしくは下記の記事をご確認ください。タオバオ新幹線は、ドロップシッピングにも対応しているので低リスクで輸入販売をはじめられます。
オリジナル商品を作る場合
オリジナル商品は簡易的に作る方法と本格的に作る方法の2パターンあります。
簡易的に作る方法
簡易的に作るというのは、たとえば型やサイズが決まったTシャツなどにデザインだけを入稿してオリジナル製品を作るという方法です。非常にかんたんに作成できるので、デザインさえあれば誰でも作成できます。
たとえば「オリジナルプリント.jp」は、Tシャツやパーカー、シャツなどへオリジナルプリントを施せるサービスです。
1枚から作成できる上、ネットショップ作成サービスの「BASE」と連携した「オリジナルプリント.jp App」を利用すれば商品登録や受発注をシームレスに行えます。
BASEではほかにも複数のサービスと連携しているので、オリジナルのアパレル商品をかんたんに販売できます。
本格的に作る方法
本格的に作るには、作りたい服のデザインをしてパターンを作成し、生地を決めて工場とやりとりをして……といったたくさんの工程が必要で、専門知識とツテがないと難しい領域です。
ですが、BASEではAYATORIというサービスと連携していて、デザインの作成から工場の手配まで何から何まで依頼してオリジナル製品を作れます。
このサービスを利用することで、専門知識がなくてもオリジナル商品を作れるようになっています。価格もかなり低価格でやっていただけるので、一度相談してみるのがおすすめです。
STEP5.ショップの出店方法を決める
商品の準備と並行して、ショップの準備をしていきましょう。
ネットショップを作成する方法は大きく分けて3つありますが、「BASE」などのネットショップ作成サービスを使った方法をおすすめします。
というのももっともかんたんで、初期費用やランニング費用がかからないからです。とはいえ、念のためすべての方法を少しだけ解説します
ネットショップ作成サービス(ASP型)|商品やブランドの世界観にこだわりたいショップにおすすめ
ネットショップ作成サービスは、ネットショップに必要な機能を提供するサービスを利用して、ネットショップを出店する方法です。
ネットショップ作成サービスは、商品のクオリティや、ブランドの世界観にこだわりを持つショップに向いています。その理由は次の2つです。
コストを抑えられる
ネットショップ作成サービスの特徴は、誰でも安価にかんたんに自分のショップが立ち上げられることです。中には月額料金や初期費用がかかるサービスもありますが、BASEであれば固定費0円で運営することも可能です。商品が売れたときにしかお金はかからないので、費用を大幅に抑えられます。限られた資金を仕入れや原材料などにかけられるため、質の高い商品を顧客に届けやすくなるでしょう。
ショップデザインを作り込みやすい
自分のショップを立ち上げられるからこそ、まるで実店舗の内装のようにコンセプトを表したショップデザインを実現できます。HTMLやCSSといったプログラミングの知識がなくても、直感的な操作でデザインを柔軟に変更可能です。そのため、ブランドコンセプトを表現したショップをかんたんに作れます。
モール型|商品の種類や数が多いショップにおすすめ
モール型は、さまざまなショップが集まるECサイトのプラットフォームを利用して、ネットショップを出店する方法です。例としては、楽天市場やYahoo!ショッピング、Amazonなどが挙げられます。
モール型は、商品の種類や生産数が多く、比較的安い価格設定で販売できるショップに向いているネットショップです。その理由には、モール型の集客力が起因しています。
集客の手間が抑えられる
モール出店型のメリットは、プラットフォーム自体に集客力があることです。そのため、ネットショップの集客に時間や労力をかけたくない方におすすめします。
ただし、ネットショップ作成サービスと違って他のショップの商品と横並びになるため、商品の価格競争が起きすいことが懸念点です。
また、出店料や複数の販売手数料がかかります。たとえば、出店料に関して例を挙げると以下のような差があります。
某ショッピングモール型サイトの月額出店料 |
「BASE」の出店料 |
2万〜10万円(+システム利用料等) |
無料 |
出店料だけで、毎月5~6万円かかることがネックになることもあります。商品が大量生産できるショップであれば利益を十分確保できるかもしれませんが、商品を1点ずつこだわって制作するショップにとってはあまり向かないでしょう。
ソフトウェアインストール型|人気のアパレルブランドを複数抱える企業におすすめ
ソフトウェアインストール型は、自分で用意したサーバーなどにソフトをインストールしてネットショップを構築していくタイプです。
無料で公開されているオープンソースのソフトを活用すれば、ソフトウェアの調達自体は無料で行えます。
ただし、サーバーの用意には費用がかかる上、サーバー構築や保守などの知識がない場合は外部に委託することになるため、ランニングコストが必要です。そのため、プログラミングなどの知識がない場合は運用が難しいでしょう。
ソフトウェアインストール型が向いているのは、社内で複数の人気アパレルブランドを抱える企業です。その理由は、他のタイプにはないカスタマイズ性の高さにあります。
カスタマイズ性が高い
機能やデザインなどに制約がなく、柔軟にカスタマイズできるため、多機能なショップを作れます。決済手段や配送方法なども自由に選べますし、顧客の要望を取り入れながらユーザビリティの高いショップへと仕上げていくことも可能です。
ただし、希望するカスタマイズを実現するには、プログラミングの専門知識やコストが必要です。そのため、資本が潤沢にあるようなアパレル企業以外は、手間やコストを考えるとあまり向いていないでしょう。
STEP6:商品をショップに登録して開業
ここまで来れば、あとはショップに商品を登録して開業するのみです。
BASEを使って商品登録する方法などは下記の記事でまとめていますので、参考にしながら開設してみましょう。
ただ、ショップを開設しただけでは商品は売れていきません。ネットショップで売上を上げていくには、集客を含めてさまざまな工夫が必要です。
このあとはネットショップの成功に必要なポイントを解説します。
アパレルネットショップ開業を成功するコツ・注意点
ここからは、アパレル販売を成功させる秘訣について紹介していきます。成功の秘訣としてとにかく以下の2つは最低限押さえましょう。
- 季節商品に合わせた仕入れ・販売
- SNSや広告の活用
季節商品に合わせた仕入れ・販売
アパレルブランドを運営するなら、シーズンを抑えることは必須です。
アパレル業界では、おもに「SS」と「AW」という2つのシーズンがあります。「SS」はSpring/Summer(春夏)のことで、「AW」は「Autumn/Winter(秋冬)」のことです。
「SS」は3月〜8月ごろ。「AW」は9月〜2月ころ。この時期に合わせて商品ラインナップを揃えていくのが基本となります。
たとえば、8月にサマーセールを開催しながら、次の秋冬シーズンの仕入れや予約を開始するといった具合です。
在庫をできるだけ余らせないようにしつつ、次のシーズンに備えることが大切です。
SNSや広告の活用による集客
ネットショップでアパレル販売をするためには、集客が必要です。集客方法としては、多くの方がSNSを活用しています。
特に相性がいいのがInstagramです。
BASEでは、Instagramと連携できるため、フィード投稿からショップへの誘導が可能です。
多くの方がこの機能を使って集客しており、今の消費者動向に最適な集客ツールとなっています。くわしい設定方法なども下記の記事で解説していますので、確認してみてください。
有料の集客方法であれば、Web広告やインフルエンサー施策が挙げられます。
とはいえ、最近は消費者もインフルエンサーマーケティングに慣れてきたこともあり、明らかにお金で雇ったインフルエンサーによる施策は効果が出にくくなる傾向にあります。
そのため、地道にSNSでファンを育てて、インフルエンサーまでもがあなたのショップで商品を購入したい!と思わせることが最大の近道かもしれません。
セレクトショップなら資金力を考慮する
商品を売る際に必要なものとして資金力があります。
たとえばアリババでは、仕入れる数によって1個当たりの料金に大きな差が出ます。靴下の商品ページを見てみると、〜99個で合計4,950円に対して、〜500個なら9,000円となっていました。
つまりたくさん仕入れられるお金がある人ほど、商品の利益率が高いといえます。
また、アパレルショップで商品が一つしかないとショップとしての見栄えが悪くなります。いい商品を種類が多く、どれだけ安く仕入れられるかという資金力も成功の秘訣といえます。
アパレルショップ開業に関するQ&A
最後に、アパレルショップを開業するにあたっての疑問にお答えします。アパレルショップ開業を考えている人は、ぜひ参考にしてみてください。
アパレルは他のショップと何が違う?
売上が季節や流行に左右されることと、サイズ展開が必要なため商品のバリエーションが求められることが、アパレルのネットショップの特徴です。
夏服のシーズンにコートやマフラーなどの冬服に手を伸ばしにくいように、季節に合わない服は売れづらくなっています。また、流行も移り変わりも激しいため、次の年にはまったく違ったシルエットやデザインの商品が流行っている可能性があります。そのため、次のシーズンに移る前にセールを行って在庫を減らすなどの工夫が必要です。
また、サイズが人によって違うのも、アパレルショップの運営で難しいポイントです。Tシャツであれば大きくてもオーバーサイズとして着こなせますが、ボトムスや靴などはサイズが体のサイズと合わないと身に着けられません。そのため、ある程度サイズ展開をするか、ターゲットを絞ってフリーサイズとしてワンサイズのみの展開をするかの判断が必要です。もしバリエーションの見積もりを誤ると、在庫を抱えてしまうリスクがあります。
ネットでアパレルショップを開業するメリットは?
実店舗と比較してのネットショップのメリットは、主に3つあります。
一つは、コストを抑えられる点です。ネットショップであれば、固定費0円で運営することもできます。実店舗のように家賃や光熱費などがかからないので、費用を大幅に抑えられるでしょう。
2つめは、全国各地も海外も商圏になることです。場所に左右されずに販売できるので、全国各地や海外に住む人も顧客になりえます。
3つめは、ショップデザインを作り込みやすい点です。実店舗の場合はショップデザインをこだわろうとすると、内装を施工したり什器を揃えたりといった手間も費用も必要になります。ネットショップであればデザインを柔軟に変更できるため、ブランドコンセプトを表現しやすいでしょう。
未経験でもアパレルショップの開業はできる?
ネットショップの運営やアパレル業界の経験がなくでも、アパレルショップの開業、そして成功させることは可能です。BASEでも、実際に業界未経験から成功した方はたくさんいらっしゃいます。
ネットショップの利点の一つとして、実店舗が不要なので副業としてはじめられるという点も挙げられます。
失敗しても生活が苦しくならない程度の仕入れ額からスタートし、軌道に乗ればネットショップへ軸足を移すといったルートで開業した人は少なくありません。
アパレルショップは個人事業主での経営も可能?
アパレルショップは、個人事業主として経営できます。
ネットショップは通信販売の1種として「特定商取引法」の対象となるため、サイトに「特定商取引法に基づく表記」が義務付けられており、個人よりも会社や事務所があるほうが、信用度は高くなりますが大きな問題ではありません。
問題があるとすれば、仕入れなどでメーカーと取引をする場合などは、法人でないと不利になることもあります。
事業をより拡大したくなったら、法人化することも視野に入ってくるでしょう。ただ、法人になればそれに伴いお金もかかるため、事業規模が大きくなってきたら検討するのがおすすめです。
また、ネットショップであれば限られた費用ではじめられるので、まとまった資金の調達が難しい方でも無理なくスタートしやすいでしょう。
アパレルショップ開業で知っておきたいこと
ここまで、アパレルショップをネットで開設する方法について説明しました。
開業にあたっては、ほかにどのような点に気を付ければよいのでしょうか。続いて、アパレルショップの立ち上げに当たって留意すべき点をいくつか紹介します。
資金の準備
アパレルショップを含めたセレクトショップの開業には、当然ながら資金が必要です。
実店舗を持つ場合は、ショップの工事費や設備費用などの初期費用に加え、家賃や人件費、光熱費などの運転資金もある程度あらかじめ用意していた方がよいでしょう。
あくまで目安ですが、400万~1,000万円が相場とされています。
ネットショップのメリットは、第一にこれらの実店舗にかかる費用が不要という点にあります。パソコンなどを用意する必要はありますが、開業にかかる費用は数万円~ほどです。
さらにBASEなどのサービスでネットショップを開設するなら、販売手数料以外のすべての費用が無料です。
開設費用は無料というネットショップ作成サービスはいくつかあるため、これらを利用すれば資金を仕入れ費用や梱包資材費用などに回せます。
アパレルショップを新規に立ち上げるなら、ネットショップからスタートさせるのがおすすめです。
費用相場 |
初期費用の主な内訳 |
運転資金の主な内訳 |
|
---|---|---|---|
実店舗 |
400万円~1,000万円 |
・物件取得費 |
・家賃 |
ネットショップ |
数万円 |
・電子機器購入費 |
・レンタルサーバー代 ※BASEで開設する場合は、すべて不要 |
融資・補助金も検討しよう 資金がない場合は?
ネットショップであれば、初期費用をかなり抑えられることが分かりました。
それでも、仕入れ費用などまとまった資金がある程度必要な場合もあるでしょうそのようなときは、融資や補助金の利用も選択肢として考えられます。
新創業融資
いわゆる政府系金融機関の一つである「日本政策金融公庫」では、「新創業融資」という制度を取り扱っています。これは、新たに事業をはじめる人や事業を開始して間もない人に対して、無担保・無保証人で融資を行うというもの。
限度額は3,000万円(うち運転資金1,500万円)と、ネットショップの開業には十分すぎるくらいの融資が受けられます。
新たに事業をはじめる人であれば、創業時において創業資金総額の10分の1以上の自己資金(事業に使う予定の資金)を確認できることが要件です。
ただし、現在勤めている企業と同じ業種の事業をはじめる場合は、本要件を満たしているとみなされます。
審査は、政府系なので民間よりも通りやすいといわれていますが、それでも融資の成功確率は50%前後とされています。申請が通るか不安という人は、認定支援機関という国から認められた専門期間に相談するのも方法の一つです。
YELL BANK
YELL BANKはBASEが提供する資金調達サービスです。
将来の売上を予測して、売上から一定割合ずつ天引きされる形となっています。そのため、キャッシングのように支払いに追われることがありません。
審査や書類の準備、保証人も不要で、即時の借り入れができます。ネットショップ開設後、仕入れや広告出稿のタイミングなどで随時利用できる便利なサービスです。
くわしくは以下の記事をチェックしてみてください。
開業に必要な届出・手続きなど
ショップを開くには、さまざまな届出や手続きも追って必要です。
ここでは、アパレルショップの開業に関連する手続きや資格などについて解説します。必ずしもすべて用意しなければならないというわけではありませんが、知識として頭に入れておいて損はないでしょう。
開業届
ネットショップに限らず、どんな事業をはじめるにしても「開業届」の提出が必要です。
「開業届」とは、事業所得が発生する可能性があることを税務署に知らせるための書類です。原則、開業から1か月以内に提出するよう定められています。
ただし、期限を過ぎたとしても罰則などはないので、慌てずに自分のタイミングで手続きしましょう。
開業届は、正式には「個人事業の開業・廃業等届出書」といい、税務署で受け取れますが、国税庁のホームページからダウンロードすることもできます。
必要事項を記入の上、納税先の税務署に提出しましょう。くわしくは、下記のリンク先を参照してください。
青色申告承認申請書
開業届を提出する利点の一つに、青色申告ができることが挙げられます。
確定申告には青色申告と白色申告の2種類があります。
青色申告は最大65万円の特別控除が受けられたり、赤字が出た際に損失を翌年に繰り越せるなど、さまざまなメリットがある方法です。
ただし、対象は個人事業主や法人なので、青色申告を行うには開業届の提出が必要です。
それに加えて、「所得税の青色申告承認申請書」を税務署に提出しなければなりません。こちらの申請書も、税務署や国税庁のサイトで入手できます。
また、青色申告をするには複式簿記というやや複雑な記帳法に則らなければなりません。こうした手続きの面倒を考えると、まとまった利益や損失が見込まれる場合にはメリットが大きいですが、開業したてのころは白色申告で問題ないでしょう。
古物商許可証
古着を扱う予定があれば、古物商許可証を取得しなければなりません。衣服に限らず、「古物」とみなされるものを販売する際に必要となる許可証です。こちらは所轄の警察署が窓口です。
最終的な申請先は各都道府県の公安委員会で、数千円程度の書類費用のほか19,000円の審査費用がかかります。
書類は自身で揃えることもできますが、警察とのやり取りなどいくらか手間を要します。手続きをスムーズに進めたい場合は、行政書士に依頼してもよいでしょう。
薬事法管理者資格
将来的に補正下着などのヘルスケア商品の販売も考えているなら、薬事法管理者の資格を取得しておくとよいでしょう。
LLP薬事法有識者会議が主催する民間資格で、たとえばナイトブラなどヘルスケアに関連する商品をPRする際に、持っていると有利とされています。
薬事法管理者の資格を取得するには、まず薬事法有識者会議の認定する講座を修了し、オンデマンドによる60分の筆記試験に合格しなければなりません。
試験は毎月6日、16日、26日に行われ、申し込みは1週間前まで可能です。資格は1年更新である点にも注意しましょう。費用は、受講・資格試験受験料一式で89,800円です。
アパレルのネットショップを開業したオーナーの事例
BASEのネットショップを利用するアパレルブランドの事例を5つ紹介します。オリジナル商品を扱うブランドの事例も、セレクトショップの事例も取り上げていますので、ぜひ参考にしてください。
PEPIN
大阪の西心斎橋にある、古着とデザイナーズブランドのセレクト商品を扱うアパレルショップです。
古着屋出身のオーナーが独立する形で立ち上げて、実店舗の運営が安定してきたタイミングでオンライン販売を開始しました。BASEでネットショップを立ち上げて、オーナー1人で運営している状況です。
商品はブランドの合同展示会で仕入れることが多く、ときにはブランドに直接連絡を取って交渉することもあります。仕入れ時の条件交渉は大変であるものの、セレクトショップだからこそのやりがいでもあるそうです。
【YELLの先には vol.2】セレクトショップからブランドメディアへ。 人気アパレルブランド<PEPIN>が提案する新しいセレクトショップのあり方
andante
教育業界で会社員として働きながら、フリマアプリで仕入れ商品(水着)を販売していたオーナーが、BASEに移行して開設したネットショップです。やがて会社員との両立が難しくなったため、ネットショップ立ち上げの翌年には法人化し、アパレルショップ運営に専念するようになりました。
はじめのころは仕入れ先をネットで探し、仕入れサイトを利用して中国製の水着を仕入れたところ、人気のデザインだったため一瞬で完売しました。完売するたびに仕入れ額を増やしていき、ショップ規模を拡大していったそうです。現在はオリジナル商品も扱っています。
BEEBAR
スケーターブランドを立ち上げた経験のある父の影響で、小さいころから自分のファッションブランドを持つことを夢見ていた18歳の大学生が作ったアパレルブランドです。立ち上げ時は1人で運営していましたが、現在はスタイリングやSNSなどを任せられるメンバーも加わりました。
BEEBARでは、社会課題への貢献を大切にしています。黒人差別に反対する「ブラック・ライブズ・マター運動」やウクライナとロシアの戦争などの社会問題を商品デザインに取り入れていて、売上の一部を寄付しています。
COLINA
ファブリックメーカー出身のオーナーがデザイナーを務めるブランドです。生地の素材を活かした上質で大人向けの商品を作成しています。
2011年にブランドを立ち上げて、はじめはセレクトショップへの卸をしていましたが、展示会をやっても人が集まらず苦労したそうです。
事業が安定しはじめたきっかけは、Instagramを通じた販売でした。顧客と直接やり取りするのは大変だったため、BASEでネットショップを立ち上げました。BASEの担当者が広告での集客方法なども丁寧にサポートしてくれたため、安心してスタートできたそうです。
CIEL’AIR
洗練されたデザインの、高身長向けレディースアイテムを扱うアパレルブランドです。オーナーはもともとスタイリストとライターとして働いていて、意気投合した経営者とともにブランドを立ち上げて、オンラインのみで販売しはじめました。
実店舗ではなくネットショップを選んだのは、費用面でのリスクを抑えるためだそうです。ブランドとして訴求するためにはモール型よりASP型のネットショップの方がデザインにこだわれるため、BASEを選んだと語っています。
【ネットからリアルへ vol.1】 リアルでの「体験」がブランド愛を育む――人気アパレルブランド<CIEL’AIR>が感じたお客様の声
まとめ
ネットでアパレルショップを立ち上げる全体的な流れや、ネットショップを運営する上で知っておきたいポイントについて解説しました。ネットショップであれば、実店舗と比べて費用も手間も抑えて、コンセプトにあったアパレルショップを具現化できます。オリジナルのアパレルブランドの立ち上げをサポートするサービスもたくさんありますので、ぜひ活用してみてください。
ネットショップ作成サービスの「BASE」でも、数多くのアパレルショップの開設事例があります。セレクト商品の仕入れやオリジナル商品の制作に役立つサービスとも連携していますので、はじめてアパレルショップを立ち上げる方にもぴったりです。ネットでのアパレルショップ開設なら、ぜひBASEを検討してみてください。
BASEのネットショップは、開設手続きは最短30秒、販売開始まで最短30分。
ネットショップ開業によくある面倒な書類提出や時間のかかる決済審査もなく、開業までの手続きがシンプルでわかりやすいのが特徴です。
また、売上を左右するデザインや集客の機能も充実しています。
プログラミングの知識がなくても、プロ並みのショップデザインが実現できる豊富なデザインテンプレートをご用意しています。
さらに、集客に必須のSNSの連携も簡単です(Instagram・TikTok・YouTubeショッピング・Googleショッピング広告)。
ショップ開設はメールアドレスだけあれば、その他の個人情報やクレジットカードの登録も必要ありません。
個人が安心して使えるネットショップをお探しなら、開設実績No.1のBASEをまずは試してみてください。