アパレルショップを個人運営したい!商品を卸問屋から仕入れる方法を解説

2024.04.01(更新:2024.04.09)

ネットショップなどの普及で、個人でもさまざまな商品の売買ができるようになりました。

世の中には多種多様な商品が流通していますが、日々の生活で衣類は欠かすことのできない必需品です。また、ファッションを楽しむ人も多いことから、アパレルはニーズの高いジャンルと言えるでしょう。

ただ、個人でアパレルの販売を始めるにあたり、どこから、どのように商品を仕入れたらいいのでしょうか。

今回は、個人がアパレルを仕入れる方法や仕入れができる卸問屋サイト、個人がアパレルを仕入れる際の注意点、個人がアパレル販売で稼ぐためのコツなどについて解説していきます。

個人がアパレルを仕入れる方法

仕入れとは、商品を販売する業者がメーカーや卸売業者から原材料や商品などを調達することです。商品がなければ販売できませんので、必ずどこからか商品を仕入れることになります。

しかし、個人の場合、どこから仕入れられるのでしょうか。個人のアパレル販売で商品を仕入れる方法について、代表的な例を挙げて解説していきます。

卸問屋サイト(仕入れサイト)

小売業者向けにネットでアパレルの商品を販売する卸問屋サイトを通じて、商品を仕入れる方法です。

商品を供給するアパレルメーカーやさまざまなメーカーの商品を扱っている卸問屋が登録しており、利用者はオンライン上で商品を選び、購入できます。

◎メリット

基本的に、キーワードを検索すれば欲しい商品や価格がすぐに表示される仕組みです。サイトによっては1点からでも購入できます。

また、仕入れ先と面識がない状態でも仕入れられるのも、卸問屋サイトの特徴です。

◎デメリット

卸問屋サイトは、商品のランキングが表示されている場合があります。

人気商品は他の業者も仕入れている可能性が高く、売れ筋ばかり揃えているとショップの個性や希少性は低くなってしまう恐れがあります。

メーカーとの直接交渉

商品を製造しているメーカーから、直接仕入れるルートもあります。

個人のアパレルショップの場合、すぐメーカーから商品を卸してもらえるわけではありません。商品の販売実績や販売計画を提出するなどして、メーカーにメリットのある取引相手と認識してもらう必要があります。

◎メリット

メーカーと良い関係を築ければ、新商品をいち早く仕入れられる場合があり、他のアパレル販売業者より商品力で優位に立てます。

また、卸問屋が間に入らないため、仕入れの費用を抑えやすいのもメリットです。

◎デメリット

そもそも、個人のアパレル販売業者がメーカーと取引をすること自体が難しいことがデメリットです。取引できるようになった場合でも、一定以上の数量での仕入れなど条件をクリアしていかなくてはなりません。

店舗のある問屋や問屋街

実際の店舗を構える卸問屋に足を運んで、商品を買い付けることも可能です。

問屋街には、小売店向けの卸売を行う問屋が数多く立ち並んでおり、一度にいくつもの店舗を訪問できます。なお、卸問屋は基本的に消費者への小売を行っていません。

◎メリット

店舗には実際に商品が展示されているため、実物を自分の目で見てサイズや質などを確認できます。

さらに、取引を重ねる中で信頼関係を築ければ、価格交渉や少量での仕入れなどにも対応してくれる場合があります。

◎デメリット

メーカーと同様、取引先として認められるには販売実績などを提示して信頼を得なければならないというハードルがあります。

また、アパレルの問屋街は東京や大阪などの大都市にしかないため、遠方から足を運ぶと時間や費用がかかるでしょう。

海外から仕入れる

アパレルの商品を販売している卸問屋は、世界中にあります。そのため、国内だけではなく海外から商品を仕入れることも可能です。

海外に卸問屋に直接足を運んで仕入れることもできますが、海外の仕入れサイトを利用すると手間や費用をかけずに仕入れられます。

◎メリット

日本と海外では、ファッションのトレンドが異なります。日本にはない珍しいデザインの商品や先進的なデザインの商品など、国内には流通していない商品が見つかるかもしれません。

品揃えを差別化できるのも、海外から仕入れる意義の一つです。

◎デメリット

海外から仕入れるため、日本に商品が届くまでに時間がかかります。くわえて、送料も高額で、関税の手続きも複雑です。

個人でアパレルの仕入れができる卸問屋サイト

卸問屋サイトは、個人がアパレルの仕入れを行うのに便利なサービスです。

では、実際にどのようなサイトがあるのでしょうか。こちらでは、代表的な卸問屋サイトを紹介していきます。

NETSEA

NETSEA(ネッシー)は、国内最大級の規模の仕入れサイトです。

登録しているメーカーや卸問屋の数は約5,000社で、取り扱っている商品点数は200万点以上。アパレルの商品を中心に、日用雑貨、美容グッズ、電気製品など幅広いジャンルが揃います。

サイト内でセールやキャンペーンも実施されており、タイミングが良ければ安く商品を仕入れることも可能です。

SUPER DELIVERY

SUPER DELIVERY (スーパーデリバリー)は、2002年にスタートした仕入れサイトです。仕入れサイトの中でも老舗で、約3,000社のメーカーや卸問屋が登録しています。

アパレルやファッションに関する商品を多数取り揃えており、1点から仕入れられる商品も非常に多いのも特徴です。

TOPWHOLE

TOPWHOLE(トップホール)は、ワンピースやトップス、パンツ、アクセサリーなどレディース向けアパレルに特化した会員制サイトです。韓国と中国に独自の仕入れルートを持っているのが差別化ポイントです。

TopSeller

TopSeller(トップセラー)は、アパレル商品やコスメなど約30万点のアイテムを揃えているサイトです。

ネットを通じて注文した商品が、メーカーから注文者に直接配送される「ドロップシッピング」を採用しており、販売業者として在庫を抱えるリスクがないというメリットがあります。

卸問屋.com

レディースおよびメンズのアパレル商品、家電、カー用品、雑貨、食品・飲料など幅広いジャンルの商品が揃うサイトです。

会員登録と月額料金ともに無料で、税抜き1万円以上の購入で送料も無料になります。

ETONET

ETONET(エトネット)は、1902年創業の総合卸商社である株式会社エトワール海渡が運営するサイトです。

サプライヤー(メーカーなど)は約3,500社で、取り扱いアイテムは約70万点にのぼります。中でもアパレルの分野に強く、レディース、メンズいずれも多くの商品を揃え、オリジナルの商品も豊富です。

個人がアパレルを仕入れる際の注意点

個人でアパレルを仕入れて販売することは可能ですが、ただ好きなアイテムや欲しいアイテムを仕入れるだけでは、期待していた成果が得られないかもしれません。

そこでこちらでは、個人がアパレルを仕入れる上で知っておくべき注意点について解説します。

競合との差別化が大切

仕入れサイトを利用することで、個人でもアパレル商品を簡単に仕入れられます。

そのため、ネットショップを運営している多くの事業者が、同じ商品やテイストの似ている商品を販売している可能性があります。

アパレルのネットショップはあふれているので、多くのネットショップの中からお客様に選ばれる存在になるには、品揃えを工夫したり、割引のキャンペーンを実施したりと差別化を図ることが大切です。

収入やコストを意識する

アパレルのネットショップを運営するためには、商品の仕入れにかかる費用をはじめ、手数料、広告費などさまざまなコストがかかります。

ネットショップの収入は平均で月10万〜20万円とされており、コストが大きい場合、期待していた収入が得られなかったり、赤字になってしまったりするかもしれません。

海外から仕入れると関税や輸送費がかかる

海外から商品の仕入れを行う場合、商品を輸入することになります。商品を輸入する際には関税や輸送費がかかり、場合によっては関税と送料の合計が商品の代金より高くなってしまう場合もあります。

「安いから」と商品の価格だけで選ぶと、思わぬ追加費用の大きさに驚くこともあるでしょう。

個人がアパレル販売で稼ぐコツ

リアル店舗でもネットでも、アパレルの商品を買える場所はたくさんあります。その中で個人がアパレルの販売で成功するためには、戦略や工夫は欠かせません。

それでは、個人がアパレル販売で稼ぐコツについて見ていきましょう。

お客様が求める商品を揃える

ファッションのジャンルは流行の変化が速く、売れていたものがすぐに売れなくなることは珍しくありません。

いつも同じような商品ばかりが並んでいるショップの場合、お客様は飽きてしまい、やがてショップに来てくれなくなってしまうかもしれません。

そのため、アパレル販売においては、時代を先取りする新商品、他のショップにはない商品など、お客様が満足する商品展開を考えることが大切です

データを利用する

データを収集できるのが、ネット販売の大きなメリットです。

ネット上で販売する場合、アクセス解析ツールを利用することで、ショップへのアクセス数や商品の売れ行きなどをデータとして把握することが可能です。

さまざまなデータを収集し、傾向を分析。販売の取り組み方を改善することで、売上や収入の向上が期待できます。

ネットショップの機能を最大限活用する

近年、個人が商品を販売できるネットショップやアプリが次々とリリースされており、初心者でも簡単に始められるようになっています。

その中でも、『BASE』は集客・販促からマーケティング、運営効率化まで、売上を伸ばすための機能が揃っているネットショップ作成サービスとして着々とシェアを拡大中です。

ネットショップ開設手続きは最短30秒で、商品の販売開始まで30分ほどという手軽さから、BASEでアパレルショップを開設しているユーザーも数多くいます。

まとめ

個人でも、ネット上で誰でも簡単にアパレルショップを開業できる時代です。

実際、多くのショップがアパレル商品を販売しています。競争が厳しい中で成功するためには、他のショップにはない魅力や独自性が必要です。そこで大切になるのが、商品の仕入れです。

販売する商品は、基本的に卸売をする問屋から仕入れることになります。

卸問屋には仕入れサイトや店舗を構える問屋などさまざまなタイプがあり、問屋にも品揃えなどそれぞれ特徴があります。

どの卸問屋から仕入れると成果が出るのか、しっかりと見極めて取引する相手を決めましょう。

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