Instagramにおいて、自社商品をPRしたり多くの人にリーチさせるには、ハッシュタグの活用が必要不可欠。
というのも、ハッシュタグを効果的に使用することで、フォロワーの増加につなげたり、リーチを最大化したりできるからです。
しかし、ただ闇雲にハッシュタグを付けても、あまり効果は期待できません。
効果を生むには、ハッシュタグの戦略的活用が必要です。この記事では、Instagramハッシュタグの効果的な活用方法や設定のポイントをお伝えします。
目次
インスタグラムのハッシュタグとは?
「ハッシュタグ」とは、さまざまな情報をキーワードでカテゴライズし、検索しやすくするために付けるタグのことです。
Instagramの投稿にハッシュタグを付けることで、関心のあるキーワードのタグが付いた投稿を探しやすくなります。
なお、ハッシュタグは30個まで付けることができます。
Instagramにはハッシュタグ自体をフォローする機能もあり、ユーザーは関心のあるキーワードについての投稿を見ることができます。
Instagramではなぜハッシュタグを活用しなければならないのか?
さて、そんなハッシュタグですが、インスタの活用のさいには必ずと言っていいほど題材にあげられます。
なぜでしょうか?
そこにはいくつか理由があるので、解説していきます。
理由①:検索行動がGoogleからインスタに
かつては何か情報を探すときは、インターネットで検索する「ググる」が主流でした。
一方で、昨今の傾向として、SNSのハッシュタグから情報を収集する「タグる」が急激に増加しているのです。
参考:SNSで情報を探す時代へ:「ググる」から「タグる」へのシフト
もちろん今でもGoogle検索は多くの人が使っていますが、インスタやTwitterなどでタグることも非常に増えているのです。
つまり、インスタにおいてハッシュタグを活用し、タグる人たちにしっかりアプローチすることができれば、「いいね」だけでなく、「フォロー」などにもつながっていくのです。
理由②インスタでフォローや閲覧を増やすにはハッシュタグがカギとなる
①の理由にも関係しますが、InstagramというのはTwitterとは異なり「リツイート」などのように、人が人に共有する機能がありません。
そのため、インスタで新規のフォロワーなどを獲得する場合は、ハッシュタグで検索した人に見てもらって「いいね」や「フォロー」をしてもらう必要があるのです。
最近では、多くのユーザーが、下部メニューにある虫メガネアイコンの「発見」と呼ばれる機能を使って情報を探しており、ここに表示されるとハッシュタグ以上に効果があります。
しかし、この「発見」に表示されるのは、個々のユーザーのフォロー属性や過去にいいねした投稿に沿って表示されるようになっています。
つまり、ハッシュタグを使って「いいね」や「フォロー」を稼がなければ「発見」にも載ることはないので、まずはハッシュタグの攻略が極めて重要なのです。
これについては下記の記事でも触れていますので、確認してみてください。
理由③ブランド力の強化
もしあなたがネットショップなどでブランドを運営している場合、ハッシュタグを上手く活用することで、ブランディングやマーケティングにつなげることもできます。
例えば、あなたのブランド名のハッシュタグがあった場合、あなたのショップの商品を検討しているユーザーは、ハッシュタグに紐づいた投稿を見ることができます。
するとブランドの世界観が伝わるだけでなく、「こんな人も使っているんだ」「こんな使い方もあるんだ」「自分と同じような人も買っている」など、多くの情報を伝えることができます。
ブランド側からの一方的な情報を発進するよりもUGC(User Generated Contents)と呼ばれる、ユーザー発の情報を届けることができ、ブランディングや購買の後押しにつながっていくのです。
ハッシュタグの付け方
ハッシュタグの付け方は、フィード投稿画面のキャプション部分に「#〇〇 」のように半角文字の#(シャープ)のあとにキーワードを追加するだけ。
すると、#以下のキーワードが青文字で表示され、タグをタップすると同様のキーワードでタグ付けされた投稿の一覧を見ることができます。
注意点としてはハッシュタグは「完全一致」の結果のみ表示されるということ。
つまり、ユーザーが「#ネットショップ」と検索した場合に、こちらの投稿が「#ネットショップ開きたい」となっていると、ユーザーの検索結果には表示されなくなります。
そのため、似た意味を持つハッシュタグでも必要であればしっかりと入れておく必要があります。
またハッシュタグは複数検索もできないので、しっかりとハッシュタグを精査して選ぶ必要があるということを認識ください。
効果的なハッシュタグの選び方
Instagramでのマーケティングに不可欠なハッシュタグですが、どのように選べばいいのでしょうか?
冒頭でお伝えした通り、ハッシュタグでユーザーに見つけてもらい「いいね」や「フォロー」を稼ぐことが結果的に、「発見」の結果にもつながりフォロワーの増大につながっていきます。
しかしハッシュタグには「30個という制限」「完全一致」「複数検索不可」という特徴があることに加え、ほかのアカウントも基本的にハッシュタグは入念に考えられています。
つまり、戦略的にハッシュタグを考えて付けないと、最終的な目的である「フォロワー」の獲得や集客に結びついていかないのです。
ここから解説するポイントを意識してハッシュタグを考えてみてください。
ポイント1. ターゲットが検索しそうなハッシュタグを使用する
ハッシュタグを付けることの目的は、フォロワーの獲得や自サイトへの誘引などにあると思います。
そのため、自分が狙っているターゲット層を集めなければ、どれだけハッシュタグから流入があっても意味がありません。
たとえば、旅行好きの人を集めたい場合は次のどちらのハッシュタグが適切でしょうか?
「#旅行行きたい」と「#インドア生活」
少し極端ですが、「#旅行行きたい」のハッシュタグを検索している人の方が「旅行好き」である可能性は高いですよね?
このようにターゲットが検索しそうなハッシュタグを使用することが絶対条件となります。
ポイント2. 投稿と関連のないハッシュタグは使用しない
Instagramでは、誰でも好きなハッシュタグを付けて投稿することができますが、関係ないハッシュタグを付けるのは無意味なのでやめておきましょう。
たとえば投稿内容が「ネットショップの運営方法」であるにも関わらず、付けているタグが「#旅行行きたい」だと、誰も反応してくれません。
それどころか、無関係なハッシュタグとしてユーザーにマイナスの印象を与えかねません。
ポイント3. 投稿数を見る
ハッシュタグを選ぶさいに重要なのが、そのハッシュタグに関連づけられている投稿の数です。
たとえば下記のように「器」と「器のある暮らし」では投稿数が100倍ほど変わってきます。
何となく投稿数が多いハッシュタグを付ければいいと考えがちですが、それはまったく異なります。
というのも投稿数が多い=競合が多いということだから。
あなたのアカウントがフォロワーを何万と抱えるアカウントであれば、そういったハッシュタグでも表示されるかもしれませんが、そうでない場合は、投稿したところで誰の目にも触れない可能性があります。
そのため、少なすぎず多すぎない投稿数のハッシュタグを選ぶことをおすすめします。
目安で言えば1,000以上10万未満くらいのハッシュタグが、狙うにはちょうどいいとされるボリューム感となります。
反対に投稿件数が数10件や数100件と、あまりにも少ないと、そのハッシュタグを見ている人自体が少ないので注意してください。
ハッシュタグの投稿数は、上の画像のように検索すると見れるようになっているので、確認してみましょう。
ポイント4. キーワードの粒度
ハッシュタグを考えるさいには、粒度(どれくらい具体的な言葉か?)という点も考慮するとよいです。
その時の考え方が「ビッグワード」「ミドルワード」「スモールワード」という3種類のワードの考え方です。
たとえば、カフェについての情報を検索したい場合、「カフェ」がビッグワード、「東京カフェ」がミドルワード、「〇〇カフェ(店舗名)」がスモールワードとなります。
ビッグワードはたくさんの人が使用しているタグですが、その分投稿が流れていきやすく、多くの人の目に止まらない可能性があります。
また、東京のカフェを探している人にとって、ただ漠然と「カフェ」のタグを付けても引っかかることは少ないでしょう。
規模感を考慮しても、まずはミドルワードと呼ばれるような、適度に具体的で投稿数も多すぎないハッシュタグを選ぶようにしましょう。
ポイント5:フォロワーの調査
歩イント1で「ターゲットが使用するハッシュタグを使う」と解説しました。
新規フォロワーを獲得するためには、既存のフォロワーがどのようなキーワードに関心を持っているかを知るのも有効です。
とくにアクティブなフォロワーの投稿内容を見て、ふだん使用しているハッシュタグを調査し、使用されているハッシュタグを取り入れてみるのもいいでしょう。
ポイント6:競合他社の調査
フォロワーの調査と同様に、競合他社がどのようなハッシュタグを使用しているのか分析調査するのもおすすめ。
似たようなキーワード以外に使用しているものがあれば、ぜひ参考にしてみましょう。
ポイント7:関連ハッシュタグの調査
Instagramの検索バーから、関連するハッシュタグを調べることができます。
気になるキーワードを入れて検索すると、キーワードに関連するハッシュタグがずらっと表示されます。
それらのタグをクリックして、どのような情報が投稿されているのかを調べてみましょう。自分の投稿にも関連がありそうであれば、選んでみるのもいいと思います。
ポイント8:ハッシュタグ検索ツールの活用
ハッシュタグを選ぶには、選択肢を把握しておいた方が効率的です。
そこでおすすめしたいのが、人気のハッシュタグを検索できるサポートツール。ほとんどのツールがインターネット上で、無料で利用できるため、使ってみない手はありません。
とくにおすすめなのが、キーワードを入力するだけで関連するハッシュタグ候補を選んでくれる「ハシュレコ」です。ぜひ使ってみてください。
とはいえ、人気のキーワードを選んだとしても、それがあなたのターゲットやアカウントにとって関係がなければ何の意味もないので、あくまでポイントの一つとして認識ください。
ポイント9:多くのハッシュタグを設定
Instagramでは、一つの投稿に最大30個までのハッシュタグを付けることができます。できるだけ多くのユーザーへアピールするためには、多くのハッシュタグを付けると効果的です。
最低でも、10個程度のハッシュタグを付けることをおすすめします。(多ければ多いほど良いというわけではありません)
ポイント10:人気の投稿を真似してみる
何よりも確実で有益なのは、もうすでにハッシュタグで上位表示されているアカウントのハッシュタグの付け方を研究して真似してみることです。
また今の投稿だけではなく、過去の投稿も見てみましょう。
というのも、そういったアカウントも当時はフォロワーも少なくいいねもなかなか付かない状況だったはずです。
そういったアカウントが、どのようにしてハッシュタグを付けて露出を増やしてきたのかを研究することで、本質的なポイントが見えてきます。
ただし、Instagramのアルゴリズムは常に変わり続けているので、過去有効だったものが今有効であるかどうかは分かりません。
常に「アルゴリズムはこう判断してるんじゃないか?」という仮説を持って、色々な投稿を見てみることで攻略の糸口が見えてくるはずです。
なおハッシュタグの活用については下記の記事もさんこうにしてみてください。
ポイント11:人気のハッシュタグを知るのは意味がない
ちなみにですが、人気のハッシュタグを知るのはそんなに意味がありません。というのも、人気のハッシュタグというのは投稿が多すぎてそもそも表示されないからです。
たとえばTOP-Hashtagsというサイトで人気のタグを見つけることができますが、2021年3月現在で人気TOP10は以下のようなタグになっています。
#愛 |
#instagood |
#ファッション |
#その日の写真 |
#綺麗な |
#アート |
#photography |
#ハッピー |
#picoftheday |
#可愛い |
いかがでしょうか?ポイント3で投稿数を見るという点をお伝えしましたが、これらのワードはすべて数百万を超える投稿数です。
つまり投稿しても意味がありません。だからこそ人気の投稿を知ることは意味をなさないのです。
ハッシュタグをもっと活用する!効果的な活用法
ここまで解説してきたように、ハッシュタグはポイントを押さえて運用することが成果につながります。
ただ、ここまでお伝えしてきたのはあくまで基本的な選び方にすぎません。じつは、ハッシュタグというのはもっともっと奥が深く、さまざまな活用方法があるのです。
最後に、そんなハッシュタグの活用方法についてもお伝えしますので、余力があればチャレンジしてみてください。
コミュニティのハッシュタグを活用する
Instagramでは、特定のテーマに関心ある人たちがつながりやすい、コミュニティのハッシュタグを使用すると効果的です。
たとえば、フィード投稿で「#〇〇好きと繋がりたい」「#〇〇部」などのタグを見たことはないでしょうか。
これらのハッシュタグを付けているユーザーは、積極的にコミュニケーションを図りたい、と考えている人が多いのが特徴です。
自分の販売している商品やサービスと、関連のあるコミュニティのハッシュタグを活用してみてはいかがでしょうか。
インフルエンサーのハッシュタグを利用する
ハッシュタグを使用する上で、インフルエンサーの存在は見逃せません。
自社ブランドがターゲットとするユーザーに支持されているインフルエンサーの投稿をチェックし、同じハッシュタグを使うことをおすすめします。
ハッシュタグの投稿一覧をチェックしたユーザーが、インフルエンサーの投稿から自社ブランドの投稿へと流れてくる可能性も期待できます。
ただ単にフォロワー数が多いインフルエンサーではなく、同じターゲットを持つインフルエンサーを探してみましょう。
キャンペーンにハッシュタグを利用する
ブランドや企業などが展開するキャンペーンにも、ハッシュタグを利用することができます。
ハッシュタグを使用したキャンペーンとは、Instagram内で「#〇〇(ブランドや企業が指定した特定のキーワード)」を付けて投稿することで、かんたんにキャンペーンに応募できるという仕組み。
従来のキャンペーンは、ハガキや電話での応募が主で、とても閉鎖的なものでしたが、SNSを利用することで応募ユーザーのフォロワーにもブランド名を認知してもらうことができます。
このように、キャンペーンハッシュタグを利用することで、ブランディングや宣伝をユーザーにおこなってもらうことができるのです。
ストーリーにもハッシュタグを追加する
写真や動画を投稿して、24時間後に投稿が削除されるストーリー。
気軽に投稿できることから、ストーリーを活用しているユーザーは若年層を中心に増えています。じつは、このストーリーにもハッシュタグを付けられるのを知っていましたか?
通常のフィードに加え、ストーリーにもハッシュタグを付けることで、さらに新たなフォロワーを獲得することが期待できます。
まとめ
以上、Instagramハッシュタグの設定のポイントや、有効活用の方法をお伝えしました。
ご覧いただいたとおり、ハッシュタグの活用には一般的な設定のポイントがあり、それを実践することが成功への近道です。
不慣れなあいだは難しいな、と感じることもあるかもしれませんが、SNS運用は運用しながら反応などを見て改善することが重要です。
一つずつ実践して、自分なりのハッシュタグ攻略法を見つけ出してみてください。
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