インターネット上でおこなえるビジネスの多様化や、副業の解禁が進むなかで、ドロップシッピングをはじめてみたい、と考える方が増えています。
ドロップシッピングは、気軽にはじめられるビジネスのひとつですが、成功するためには、仕組みや方法を理解しておくことが大切です。
この記事では、ドロップシッピングをはじめたい方に向けて、ドロップシッピングとはどんなビジネスなのか、そしてどのようなメリットとデメリットがあるのかを解説していきます。
目次
ドロップシッピングとは? 仕組みをかんたんに説明

ドロップシッピングとは、在庫を仕入れることなく、ネットショップやブログに商品を掲載し、売れたらメーカーや提携する業者から、購入者へ直接商品が発送されるビジネス形態のことです。
ドロップシッピングの最大の特徴は、無在庫で取り組むことができる点です。
そのため、「在庫を持たなくていいネットショップ」と表現されることもあります。在庫の管理や、売れた後の梱包作業、発送作業は、すべて提携する業者がおこなってくれます。
アフィリエイトと混同されることが多いドロップシッピングですが、基本的な仕組みが異なります。
アフィリエイトは、商品の紹介・宣伝のみをおこない、その成果に対して報酬が支払われます。
一方、ドロップシッピングは、商品の紹介・宣伝だけでなく、実際に商品の販売まで自分のショップでおこない、報酬を得る仕組みです。
一般の小売店やネットショップと同じように、販売価格は売主が自由に決めることができ、仕入れ額は決まっているため、高い販売価格で売れれば、その分利益が多くなります。
ドロップシッピングでの販売方法、2つ
ドロップシッピングでの販売方法は、販売する商品の種類によって、大きく以下の2つのパターンにわけられます。
- 1. 既存の商品販売型
- 2. オリジナル商品販売型
それぞれの販売方法について、くわしく解説していきます。
1. 既存の商品販売型

既存の商品を販売する方法は、副業でドロップシッピングに取り組んでいる人の多くが選んでいる方法です。
既存の商品のなかから売りたい商品を探して、ショップに掲載し、販売します。在庫を持たなくていい点以外は、一般的なネットショップと似ている方法です。
自分の趣味や興味のあるジャンルに絞って、楽しみながら商品を探すこともできます。
気軽にショップオーナーになれることから、できるだけ時間や手間をかけたくない方、今すぐにドロップシッピングをはじめたい方におすすめの方法です。
2. オリジナル商品販売型

オリジナル商品を販売するドロップシッピングもあります。あなただけのオリジナルの商品を制作し、それをあなたのショップやブログで販売する方法です。
オリジナル商品の制作というと、難しく聞こえるかもしれませんが、方法はかんたんです。
よくあるのが、あらかじめ用意された無地の商品パターンにあなたのデザインを投稿して、オリジナルの商品にする方法です。
たとえば、無地のスマホケースに小さなロゴやイラストをデザインするだけで、かんたんにオリジナル商品になります。
イラストやデザインが苦手な方なら、デザインできる人に依頼して作成してもいいでしょう。
既存の商品を販売する方法に比べて、手間はかかりますが、ショップ運営の楽しさだけでなく、商品を生み出す楽しさまで体験できるのが、オリジナル商品販売型のいいところです。
この方法について、具体的にくわしく知りたい方は、下記の記事をご覧ください。
ドロップシッピングのメリット
ドロップシッピングには、ネットショップを運営したい人や、本格的にネットビジネスをおこないたい人にとって、さまざまな魅力的なメリットがあります。
- メリット1. 在庫を持たなくてOK
- メリット2. 配送も提携業者が行ってくれる
- メリット3. 時間や場所を選ばず作業可能
それぞれのメリットを解説します。
メリット1. 在庫を持たなくてOK

最初のメリットは、在庫を持たなくていいことです。これはドロップシッピングの特徴でもあります。
通常のネットショップや店舗では、在庫を持つのは当たり前です。
在庫を持てば、管理が必要になりますし、不良在庫を抱えるリスクも生まれます。また、商品を仕入れるのに、まとまった資金が必要になることもあります。
在庫を持たなくていいドロップシッピングなら、こうした不安がいっさいありません。
販売だけに注力することができるので、ショップ運営の経験がない人でも、気軽にはじめることができます。
メリット2. 配送も仕入れ先がおこなってくれる

在庫を持たないため、配送も自分でおこなう必要がありません。すべて、仕入れ先がおこなってくれます。
通常のショップの場合、商品が売れたあとも、梱包、集荷依頼、ラベル作成、発送手続きなど、さまざまな作業が発生します。
こうした作業は、手間になるだけでなく、コストもかかります。
ドロップシッピングの場合、これらの手間を省けるうえ、細かいコストについても考える必要がなくなるので、利益の計算もよりシンプルになる、というメリットがあります。
メリット3. 時間や場所を選ばず作業可能

時間や場所を選ばずできる点も、ドロップシッピングのメリットのひとつです。基本的にはパソコンが1台あれば、オンラインでかんたんにはじめることができます。
通常のネットショップや店舗では、在庫を保管する場所が必要になりますが、ドロップシッピングはそのスペースを用意する必要がありません。
また、配送作業も提携業者にまかせられるため、梱包や発送のスペースも必要ありません。商品の選定や制作、ショップやブログでの宣伝・紹介は、自分の好きな時間にできます。
自由に自分のペースでビジネスをしたい人には、とくに大きなメリットである、といえるでしょう。
ドロップシッピングのデメリット
メリットが多く、気軽にはじめられるドロップシッピングですが、注意したいデメリットもあります。
- デメリット1. 商品の値段が決まっているため、販売する技術がより求められる
- デメリット2. ライバルが多い
- デメリット3. 売れる商品の見極めが難しい
あらかじめよく理解しておくべき、3つのデメリットを解説します。
デメリット1. 商品の値段が決まっているため、販売する技術がより求められる

ドロップシッピングでは、商品の販売価格は自由に決められる一方で、仕入価格は固定されているのが一般的です。
商品の価格を安く設定することは、いちばんかんたんな集客の方法です。
ですが、仕入価格が固定されている以上、あまりに安く設定してしまうと、利益が少なくなり、ビジネスとして成り立たなくなるおそれがあります。
価格で勝負できない分、サービスの質を高めたり、商品の選定に力を入れたり、SNSで集客を工夫するなど、販売するための技術がより求められることになります。
デメリット2. ライバルが多い
ドロップシッピングはライバルの多さから、挫折する人もすくなくありません。
とくに、既存の商品を販売する場合は、まったく同じ商品を販売するライバルが、かなりの数存在することが多いです。
しかも、相手は大手ネットショップなど、価格面でも集客面でもかなわないケースがすくなくありません。
多くのライバルのなかで、埋もれずに商品を売って利益を出すためには、集客やブランディングなどにおける、さまざまな工夫が必要不可欠です。
デメリット3. 売れる商品の見極めが難しい

売れると思っていた商品があまり売れない、逆に予想していなかった商品がたまたまよく売れた、など、売れる商品を見極めることはかんたんではありません。
とくに、はじめはどんな商品に需要があるのか、ある程度テストする期間も必要になることを覚えておきましょう。
需要を把握できるようになれば、商品の選定もしやすくなります。
また、ドロップシッピングでは、一度も見たことのない商品を売ることも、めずらしいことではありません。
売れるかどうか判断に迷う場合、実際の商品を購入して確かめることが必要な場合もあります。
ドロップシッピングをおこなう方法、3つ
実際にドロップシッピングをおこなうには、どうすればいいのでしょうか。ドロップシッピングをおこなう代表的な方法は、3つあります。
- 方法1. DSPに登録する
- 方法2. ドロップシッピングサイトを利用する
- 方法3. メーカーと直接交渉する
それぞれの方法の詳細や、難易度について解説します。
方法1. DSPに登録する
1つ目の方法は、自分で販売サイトを持ったうえで、DSPに登録しておこなう方法です。
DSPとは、ドロップシッピング・サービス・プロバイダの略で、ドロップシッピングのサービスを提供している業者のことです。
ドロップシッピングをおこなうショップオーナーと、卸売業者の仲介をしてくれます。
DSPへの登録は、名前や住所、メールアドレスなどを登録するだけ。登録は無料です。
DSPには、既存の商品販売型のものも、オリジナル商品販売型のものもあります。それぞれのDSPには、強みとなる商品やサービスなどの特徴があるので、目的にあったものを選びましょう。
<卸の達人>は、既存の商品販売型のDSPで、1点から仕入れが可能なので、初心者にも利用しやすいです。
オリジナル商品販売型の<ClubT>は、Tシャツなどのアパレル系商品の作成に強く、デザイン画像を用意し、アイテム選択とプリント位置を指定するだけで、オリジナル商品を1点から作成できます。
方法2. ドロップシッピングサイトを利用する

自分で販売サイト(ネットショップ)を用意して、ドロップシッピングサイト利用するのもおすすめです。
ドロップシッピングサイトとは、インターネット上の卸問屋のようなもので、ドロップシッピング可能な商品を数多く扱っています。
ショップオーナーは、そのなかから好きな商品を選んで、販売することができます。
商品が注文されたら、ドロップシッピングサイトに受注を知らせるだけで、梱包や配送はすべて代行してもらえます。
ドロップシッピングサイトの<TopSeller(トップセラー)>では、約25万点の商品を取り扱っています。
仕入れの数によって、月額利用料(480円~)がかかりますが、5商品までは無料で利用することができます。
方法3. メーカーと直接交渉する

DSPやドロップシッピングサイトを利用せずに、自分で直接メーカーと交渉するのもひとつの方法です。
具体的には、まず自分の販売サイト(ネットショップ)を用意します。
そしてネットなどで売りたい商品を見つけたら、そのメーカーや卸業者に直接、自分のショップで商品を販売させてもらえないか交渉するかたちになります。
ただし、この方法は、あまり現実的ではありません。
多くのメーカーや卸業者は、実績のない個人とは契約してくれませんし、一企業との契約には、法律の知識も必要になります。
ショップ側は在庫を持たないという点も、メーカーや卸業者には受け入れられにくいため、難易度が高く、おすすめできない方法です。
「BASE」では、月額500円でかんたんにドロップシッピングがはじめられます!

「BASE」(ベイス)なら、ドロップシッピングに必要なショップの開設が、無料でおこなえます。
さらに、月額500円でドロップシッピングサービスと提携できます。商品の出品、仕⼊はボタン1つで可能。もちろん、面倒な梱包や発送の手間もかかりません。
具体的には、「BASE」と<タオバオ新幹線>というサービスのアカウントを連携させて利用します。
<タオバオ新幹線>とは、中国の⼤⼿ECモール<タオバオ><T-mall(天猫)>からの輸入代行業者です。
<タオバオ新幹線>を利用すると、見つからない商品はないと言われている<タオバオ><T-mall(天猫)>の商品を、日本語でかんたんに検索できます。
検索で売りたい商品が見つかったら、ボタン1つで「「BASE」」のネットショップに出品できます。
出品した商品が購入されると、自動で仕入れがおこなわれ、商品は<タオバオ新幹線>の中国事務所より、エンドユーザーへ直送されます。
利用料は⽉額500円(初⽉1カ⽉無料)で、仕入れには別途、1発送ごとに代⾏⼿数料200円、中国国内送料、国際送料がかかります。
「BASE」には、ほかにもInstagramでの販売が可能な拡張連携機能など、ショップ運営に必要なサービスと便利な機能が、すべてそろっています。
これからドロップシッピングをはじめよう、と考えている人にも、おすすめのサービスです。
まとめ
今回は、ドロップシッピングをはじめようと考えている方に向けて、仕組みやメリットとデメリット、おすすめのスタートの仕方に関する内容をお伝えしました。
在庫を持たずにショップ運営ができる点は、ドロップシッピングの大きな魅力です。
ドロップシッピングで成功するためには、まずはどのサービスを利用してはじめるか、しっかりと見極めることが大切です。
自分にあった、信頼できるサービスを利用して、たのしく利益を稼げるショップ運営を目指しましょう。