日本でもアクティブユーザー数が多く、すき間時間にチェックしたり、なにかの購入を検討しているときに活用されたりすることが多いInstagram。
新たなお客様の流入経路として、日々運用していても「なかなか新たなファンが増えない」と悩んでいる方もいるのではないでしょうか。
アクティブユーザーが多いからこそ、フィード投稿では魅力的なキャプション作りや、ハッシュタグの付け方が鍵となります。
今回は、実際の投稿例を提案しながら、ショップ運営に役立つフィード投稿の作り方をお届けします。
なぜ、新規のユーザー獲得にハッシュタグが重要なのか
新規のユーザーが、あなたのショップのアカウントにたどり着くまでの経路は、おもに「ほかのアカウントによるタグ付けや紹介」「広告」「ハッシュタグからの検索」「発見タブへの掲載」の4つがあります。
フィード投稿のキャプションに付けるハッシュタグは、効果的に付けることができれば「発見タブへの掲載」も狙うことができ、新規のユーザーの目に留まりやすくなります。
また、フィード投稿のハッシュタグは、あとから効果を発揮する場合もあるため、投稿翌日に「いいね」や「フォロー」が増えずとも、新たなフォロワー獲得につながることもあります。
「フィード投稿は新規のフォロワーを獲得するため」「ストーリーズは既存のフォロワーによりファンになってもらい、購入をうながすため」と念頭に置いて、運用に力を入れてもいいかもしれません。
ショップアカウントを効果的に運用するためには
これはSNS全般に言えるポイントになりますが、TwitterやFacebookなどをふくめた各種SNSやInstagramは、ユーザー体験をよりよいものにするため、仕様変更がたびたびおこなわれます。
とくにInstagramは、ハッシュタグのトレンドの動きや、新しい機能の登場にもともない、これまで使えたテクニックが、すぐに古くなってしまうこともあります。
参考事例や紹介されているノウハウが、かならずしもショップアカウントにも効果的であるとは言えないため、「自分のショップアカウントにおいて成功した投稿」を見つけることが重要になります。
なかでもフィード投稿は、「インサイト」からリーチ数やハッシュタグからの流入数が見られるため、振り返りがしやすく、「ユーザーに刺さった投稿」の分析がしやすくなります。
インサイトを見ることができる「プロアカウント」への登録手順は、こちらを参考にしてみてくださいね。
最適なハッシュタグの探し方・付け方
フィード投稿のハッシュタグにおいては、「最大個数の30個付けると効果的」という説と、「多く付けすぎない、11個前後が最適で効果を発揮する」という説の2つが、よく挙げられます。
こちらはアカウントの規模(フォロワー数や投稿数のバランス)やInstagram上のトレンドによって左右されるため、「投稿してみて、よかった方」を続けることがおすすめです。
商品に沿った内容のハッシュタグを付けている方が多いと思うのですが、ここでは新たなハッシュタグの探し方をご紹介します。
STEP1. 自分のショップの雰囲気に近いアカウントや、ロールモデルとしてお手本にしているアカウントのフィード投稿に飛びます。
そこで投稿に付いているハッシュタグに、どんなものがあるか見てみましょう。
STEP2. 自分のショップの商品に合うタグをクリックし、そのタグが付いている投稿をチェックしてみましょう。
今回は、例として「#刺繍アクセサリー」のハッシュタグに飛んでみます。
「人気投稿」に掲載されている投稿が「実際にどんな内容なのか」も、見にいってみましょう。
新たにお手本にしたいロールモデルとなるアカウント探しにもなるはずですよ。
STEP3.クリックしたハッシュタグが「ショップアカウントで投稿予定の投稿とマッチしているか」考えましょう。
いくら投稿件数がちょうどよかったり、最近流行っているトレンドのハッシュタグだったりしても、投稿とマッチしていない場合、適切とは言えません。
「付けたハッシュタグが、検索されたときに、マッチしているかどうか」も、ハッシュタグ選びでは重視したいポイントになります。
投稿後に覚えておきたい、振り返り方
フィードに投稿したあとは、ぜひ「振り返るくせ」を習慣にしましょう。
「ユーザーに刺さった投稿」が見えやすくなり、つぎの投稿を効果的に仕上げる鍵になります。
フィード投稿を振り返るときは、自分のショップアカウントの投稿から特定のハッシュタグをクリックし、「人気投稿」に掲載されているかどうかも、ぜひ見てみてください。
掲載されていた場合は「どのハッシュタグ」で「何件あるものか」も確認しておきましょう。
「人気投稿」になかなか掲載されない場合は、「どのハッシュタグにトップ表示されたいか」をしぼり、そのハッシュタグのトップ表示の傾向を知ることが大事です。
人気投稿に掲載されている投稿内容やハッシュタグをただ真似るのではなく、「フィードの投稿頻度」「プロフィール文章の書き方」「キャプションの書き方」もぜひ注目してみてくださいね。
運用の新たなヒントが見つかるはずです。
4ショップの投稿例をご紹介
実際に、どんなキャプションの内容やハッシュタグを付けるといいのでしょうか。
今回は、Instagramを活用するショップの割合が高い、4つのカテゴリを参考例としてご紹介します。
いつも「どんな内容を発信しよう」と迷ったり、キャプションの文章を書いたりするのが苦手な方こそ、ぜひ参考にしてみてください。
事例1. アパレル・ファッションアイテムを取り扱うショップ
- 特徴としては「#○○コーデ」など、アイテム単体だけではなく「雰囲気全体がわかるもの(ハッシュタグ)」が効果的です。
- またキャプションに商品名/価格を入れるのもおすすめ。ショップページに飛んだとき、実際の商品が探しやすくなります。
- Instagramでは着用画像が映えますが、着用画像を用意することが難しい場合は「画像に文字入れ」をして、目立つよう工夫してみるのはいかがでしょう。かんたんにできる画像の作り方については、こちらの記事を参考にしてみてください。
事例2.アクセサリーのショップ
- 先ほどご紹介したアパレル・ファッションアイテムのように、先頭に「いつ発売するのか」もしくは「制作途中」「発売中」など、商品の在庫状況がわかるようにするといいでしょう。
- アクセサリーの場合は、素材に着目したタグを入れると、お目当てのアクセサリーを探しているユーザーの目に留まりやすくなります。「#ピアス」「#指輪」などの範囲が広いものよりも、「#刺繍作品」「#シルバーピアス」「#クリアリング」など、こまかく設定したものがおすすめです。
事例3. ハンドメイド雑貨のショップ
- レザーアイテムや布小物を製作しているショップの方は、「オリジナリティ」が差別化できるポイント。ぜひ、商品製作の想いや、ストーリーをつづってみてください。
- また、季節に合わせてギフト需要が高く、男女世代問わずInstagram上で検索されるのもハンドメイド雑貨の特徴です。「#プレゼント」「#クリスマスギフト」「#結婚記念」など、プレゼント訴求のハッシュタグもぜひ入れてみましょう。
- 「Instagram=個性的なオリジナル商品が見つかる」と思って探すユーザーも多いため、オーダーメイドや名入れなどのサービスがある場合は、キャプションとハッシュタグにその旨を入れると、喜ばれます。
事例4. フードカテゴリのショップ
- 「レシピ検索の場」としてInstagramを使うユーザーも多いため、商品を使ったアレンジレシピを提案できる場合は、レシピ系のハッシュタグもおすすめです。
- 「#お取り寄せ」「#手土産」「#ギフト」など、ネットショップならではの強みを活かせる内容のハッシュタグもいいですね。
- また、「#朝ごはん」「#お茶の時間」「#おうちディナー」など、シーン・時間帯を設定したタグも効果的です。コアなユーザーにより刺さりやすくなります。
今回ご紹介した4つの事例に、ショップのカテゴリが当てはまらない場合は、お手本にしているアカウントのキャプション内容を参考にしつつ、「自分が購入者だったら、Instagram上で、どうやって検索するか」を想定しながらハッシュタグを探してみましょう。
また、商品紹介以外にも、ブランドやいち商品ができあがるまでのエピソードや、季節の話など、「お便り」のような投稿を目指すと、よりファンがつくアカウントになりますよ。
まとめ
ショップアカウントのInstagram運用は「個人や趣味のアカウントと違うため、どう運用したらいいか、イマイチわからない」という方も多いと思います。
写真やキャプションに想いが詰まった投稿は、きちんとユーザーに届くはずなので、日々の振り返りを忘れずにコツコツ運用していくことが、大事なポイントになります。
インサイトで「ユーザーから好評だった投稿」にどんなパターンがあるかつかむことと、ファンが多いアカウントの研究も、ひとつのテクニックになります。
投稿の効果はすぐに出ずとも、あとから発揮される場合もあるので、ぜひ実践してみてくださいね。
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