ネットショップを運営しているものの売上に伸び悩んでいる方は、ぜひInstagramのショッピング機能を活用してみてください。Instagramの投稿からショップの商品ページへ誘導できるサービスです。Instagramを見ている方が商品に興味を持った場合、すぐにショップで買ってもらえるようになりますし、無料で導入できます。
今回は、Instagramのショッピング機能を活用するメリットや、ショッピング機能導入後に売上を伸ばすためのInstagram運用ポイントを解説します。
BASE Uでは、ほかにもInstagramの運用ノウハウをまとめた記事を公開していますので、ぜひチェックしてみてください。
▶関連記事:売上0→10までガイド STEP6 インスタ運用
- BASEは個人・スモールチームに選ばれているネットショップ作成サービスです
- 初期費用・月額費用いらずで、無料で今日からショップ運営をはじめられます
- ショップ開設後の運営サポートや集客支援も充実しています
- 「売上を伸ばしやすいネットショップ作成サービスNo.1」に選ばれています
目次
Instagramのショッピング機能とは?
Instagramのショッピング機能は、フィード投稿やストーリーズなどに商品情報をタグ付けできる機能です。
投稿の商品タグをタップすると、商品名や価格、写真、外部ネットショップの商品販売ページへのリンクなどがまとまったページへと遷移します。また、プロフィール画面にもショップへのアクションボタンを設置でき、ボタンをタップするとWebカタログのように登録した商品一覧が表示される仕組みです。
Instagramのショッピング機能には、ECモールやネットショップのようなカート機能や決済機能はありません。あくまで、外部サイトで販売する商品をまとめたカタログとして機能するものです。
そのため、Instagramのショッピング機能を利用するためには、ECモールやネットショップなどに登録して、商品販売ページを作成する必要があります。
くわえて、Instagramではショッピング機能の利用要件として、次の4つを設定しています。
- Instagramショッピング機能を利用できる国に拠点がある
- Instagram のショップで販売可能な商品を扱っている
- 販売者契約とコマースポリシーを遵守している
- ビジネスで所有するWebサイトドメインで商品を販売する予定である
基本的には誰でも利用できるため、企業も個人もショッピング機能の導入手続きさえ完了できれば、Instagramの投稿へ商品をかんたんにタグ付け可能です。
そもそもネット物販にInstagramを活用するメリットは?
Instagramはネット物販(EC事業)で成果を上げるために、非常に役立つSNSです。その理由として、以下のようなInstagramショッピング機能の特長が挙げられます。
- 無料ではじめられる
Instagramのアカウント運用も、ショッピング機能の導入も、費用はかかりません。広告を出稿したり、魅力的な投稿を作成するために投資したりする場合はコストが発生しますが、固定費用がないため手軽に取り組めます。
- 広告に見えにくい
新商品のお知らせを投稿した場合に、ユーザーからスルーされてしまう可能性が低いこともInstagramをネット物販に活用するメリットです。広告として出稿した場合にも他の投稿に溶け込むため、ユーザーに煩わしく思われにくい傾向にあります。
- 認知度アップ効果がある
Instagramには、フィードや発見タブに、フォローしていないアカウントの投稿が表示されるレコメンド機能があります。おすすめされる投稿として、ユーザーが過去に「いいね!」や保存をした投稿についたハッシュタグの情報をもとに、興味を持ちそうなものが選ばれる仕組みです。まだフォローされていないユーザーにも投稿がおすすめされるため、投稿をきっかけに興味を持ってもらえる効果があります。
- 投稿から商品ページへ直接誘導できる
ショッピング機能を導入すれば、フィード投稿やストーリーズに商品をタグ付けして、販売ページへと誘導できます。フォロワーや投稿がおすすめされたユーザーに、気になった商品をすぐにチェックしてもらえるため、売上アップが期待できます。
他の販売方法と比較してどれくらい効果がある?
多くのユーザーが日常的に使うInstagramには、半数近くが毎週Instagramを使って買い物をしている(※1)、というデータもあります。
また、アライドアーキテクツ株式会社が2020年に実施した調査(※2)によると、とくに食品ジャンルにおいてInstagramをきっかけに商品を購入するケースが多いようです。
さらに、BASEが実施した「オーナーズ調査2023(※3)」でも、「積極的に活用しているSNSやプラットフォーム」として57.6%がInstagramを挙げていて、「今後、利用を強化したいSNSやプラットフォーム」もInstagramが1位(35.2%)となっています。
※1出典:Instagram for Business
※2出典:「Instagramを見て購買する」ユーザーの実態調査!購買アクティブなユーザーはInstagram上でどんな行動をしている?
※3出典:オーナーズ調査2023を発表いたします
そのうえInstagramでの他の施策よりもショッピング機能を利用する方が集客力も購入率も高くなることがわかっています。
その理由の1つとして、InstagramではX(旧Twitter)などの主要SNSと違って、外部サイトへのリンクの設置方法が限定されている点を挙げられます。サービスサイトやネットショップなどに集客するにはショッピング機能の理由が不可欠だからです。
参考として、Instagramでリンクを設置できる3つの方法を押さえておきましょう。
Instagramのリンク場所別の比較
リンク場所 |
ショップへの集客力 |
購入率 |
注意点 |
---|---|---|---|
ショッピング (商品タグ) |
○ |
◎ |
・使うために登録が必要 |
プロフィール欄 |
△ |
△ |
|
ストーリーズ |
○ |
○ |
フォロワー数が1万人以上という条件がある(ショッピング機能が使えれば、商品タグの貼りつけは条件なしで可能) |
Instagramショッピングを活用しているショップの方が、集客数を大きく伸ばす傾向があり、そこから商品ページを見て購入する人の割合も高いようです。
Instagramショッピングの登録方法
Instagramショッピングに登録する手順は、次の通りです。
(1)Facebookの個人アカウントを開設する
(2)Instagramをプロアカウントに切り替える
(3)FacebookとInstagramのアカウントを連携する
(4)Facebookビジネスマネージャアカウントを作成する
(5)ドメイン認証の手続きを行う
(6)Facebookのアカウントでショップの設定を行う
(7)Facebookページに商品登録を行う
(8)ショッピング機能をオンにする
(9)Instagramにショッピングタグを付けて投稿する
(10)Instagramのショッピングアカウントの申請を行う
詳しい手順は以下のページで解説していますので、チェックしてみてください。
また、Instagramのショッピング機能をBASEと連携すると、BASEの商品情報と自動連携できるので、Instagramへの商品登録の手間を大幅に抑えられます。導入時の商品登録はもちろん、導入後の商品追加・変更もかんたんです。
Instagramショッピング機能とBASEの連携について詳しくは、以下のページをご覧ください。
売上アップの土台を作る!Instagramでブランドを構築する方法
Instagramのショッピング機能を活用して商品を販売するためには、多くのユーザーに商品が魅力的だと感じてもらう必要があります。そのうえで、アカウントのブランディングはとても重要です。ここでは、Instagramでブランドを構築する流れを紹介します。
投稿やアイコンの世界観を統一する
Instagramでは、カタログのように商品写真を淡々と投稿するだけでは不十分です。撮影時の背景やライティングにこだわったり、キャッチコピーでブランドのコンセプトを伝えたりすることで、ブランドイメージを確立できます。
写真の背景の色を統一したり、加工に使うフィルターを同じものにしたりすることで統一感を出し、ブランドが表現したい世界観に近づけます。
1つのアカウントでさまざまなジャンルの投稿を行っている場合は、ジャンルごとに投稿のテーマを分けるのも効果的です。
たとえば、BASEの公式アカウントではヴィンテージカメラショップ「Macha Cameras」を、2種類のテーマの投稿で取り上げています。「Why〇〇」シリーズは、ブランドのコンセプトやオーナーの人柄にフォーカスしたリール動画です。一方で、フィード投稿の「PICK UP」シリーズでは、おすすめ商品を紹介しています。
さらに投稿だけでなく、アカウントのアイコンとしての役割を担うプロフィール画像も、統一感を意識して作成するといいでしょう。
また、販売プラットフォームとしてモール型ではなく独自のネットショップ構築を選んだ場合は、ショップのデザインも柔軟にカスタマイズ可能です。Instagramのアカウントイメージとショップデザインを統一することで、ブランドのイメージがりわかりやすくなるでしょう。
BASEは直感的な操作でショップデザインを柔軟にカスタマイズできますので、Instagramと連携した統一感のあるデザインを実現できます。
ターゲットを明確にしてフォロワーを増やす
Instagramでブランドのプロモーションを行うためには、フォロワー数を増やせるかという観点も必要不可欠です。InstagramにかぎらすSNSでフォロワー数アップを狙う場合、事前準備としてブランドのターゲットを明確にすることが重要です。
Instagramの投稿の種類は3種類ありますが、とくにフォロー外のユーザーに投稿を届けやすい「リール」に力を入れるのがおすすめです。
リールはInstagramのホーム画面である「フィード」と「発見タブ」、「リールタブ」の3ヶ所でレコメンドされるため、多くのユーザーの目に触れる可能性が高くなっています。
インサイトを確認して分析・改善する
随時インサイトのデータを確認しながら、アカウントの運用方針や投稿内容をブラッシュアップすることで、より効果的なアプローチができるようになります。
ショッピング機能を活用して商品タグを付けた投稿について、インサイトで確認できる項目は、通常の投稿よりも広く広告投稿と同じ項目です。商品タグが付いた投稿のインサイトで確認できるのは、次の4項目です。
- プロフィールへのアクセス数
- フォロー数
- 商品ページの閲覧数
- 商品ボタンのクリック数
また、Instagramを運営するMeta社の「コマースマネージャ」というサービスで、Facebookの広告とあわせて投稿のパフォーマンスを一覧表示することもできます。
インサイトを見るには、プロアカウントへ切り替える必要があります。切り替えは無料ででき、申請のための待ち時間なども発生しませんので、ショッピング機能を利用するかどうかに関わらず、ぜひ切り替えてみてください。
ショッピング機能をフル活用!成果を出すためのInstagram運用テクニック
Instagramのショッピング機能を導入したら、より多くのユーザーに商品を購入してもらえるよう工夫しましょう。ここでは具体的な手法を5つ紹介します。
売れ行きが好調な商品の宣伝頻度を上げる
Instagramでは、人気の商品をより多く売るための宣伝に力を入れるのがおすすめです。
在庫の多い商品がある場合、手に取ってもらえるようにとくに力を入れて宣伝する方も多いでしょう。しかし、全体の売上を伸ばすという観点からは、すでに売れている商品をより多く売るほうが効果的です。
「売れ筋商品」「人気No.1」「リクエストに応えて再入荷」といったキーワードを添えながら人気商品を販売することで、さらに販売数を伸ばせるでしょう。
ストーリーズとハイライトで商品を宣伝
フォロワー向けに商品を宣伝するには、ストーリーズが便利です。購入者の口コミをリポストすることで検討中の人を後押ししたり、カウントダウン機能を使って販売開始時間やセール期間をアピールして「いま買わないと!」と思わせたりする効果が期待できます。
また、おすすめされた投稿を通して、プロフィールをチェックしてくれたユーザーへの宣伝には、ストーリーズハイライトが効果的です。過去のストーリーズをハイライトにまとめることで、フィード投稿と同じようにコンテンツとして蓄積できます。
BASEの公式アカウントでも、過去の重要なストーリーズを整理したハイライトを作成し、ユーザーが情報をチェックしやすくしています。
またBASEでは、ストーリーズでの宣伝に使えるGIFスタンプを用意しています。「人気アイテム」「人気アイテム」などのスタンプもありますので、ストーリーズでぜひ活用してみてください。
ハッシュタグの最適化でリーチを拡大
ハッシュタグを活用することで、より多くのユーザーに投稿を見つけてもらいやすくなります。フィード投稿に付けられるハッシュタグの数は、最大30個です。ただし、人気のハッシュタグを無作為にたくさんつけてしまうと、かえって検索で表示されにくくなってしまうリスクもあります。
ハッシュタグを付けるときは、商品と関連性の高いハッシュタグを10個程度厳選しましょう。関連性の高いハッシュタグに絞ることで、Instagramのアルゴリズムにどんな投稿なのかが伝わりやすくなります。
たとえばBASEの公式アカウントでは、ストリート系ファッションブランド「チュウカタベタイ」を紹介する投稿をする際、ファッション系のハッシュタグを9個設置しました。
このようにハッシュタグでも統一感を意識することで、検索や発見タブなどでフォローされていないユーザーにも、投稿を見てもらいやすくなるでしょう。
インスタライブを使ってユーザーとつながる「ライブコマース」
Instagramのライブ機能である「インスタライブ」を活用して、ライブコマースを実施できます。ライブコマースとは動画をライブ配信し、ユーザーと双方向のやり取りをしながら商品を宣伝する手法です。
インスタライブでは、まるで対面販売のようにブランドや商品に興味を持っているユーザーの質問に答えながら商品を紹介できます。ユーザーの商品への理解度を高められるため、売上アップが期待できるでしょう。
インフルエンサーマーケティング
「PR」や「案件」とも呼ばれるインフルエンサーによるタイアップ投稿を活用する方法もあります。
情報発信力に優れたインフルエンサーの力を借りることで、リーチの大幅な拡大を狙えるので、必要に応じてチャレンジしてみるといいでしょう。
ただし、他の手法と違って費用がかかるのでご注意ください。タイアップ投稿にかかる費用は、フォロワー1人あたり1円が相場です。
なお、BASEではインフルエンサーやセレクトショップなど売るのが得意なアカウントと、商品の企画や製作が得意なブランドショップをマッチングする「販売パートナーApp」を開発し、現在一部のショップに先行リリースしています。インフルエンサーマーケティングを検討中の方は、ぜひ「販売パートナーApp」もチェックしてみてください。
【先行体験募集中】「つくる」と「売る」才能をマッチングする新しい仕組み。「販売パートナー App」で才能をシェアして売上アップ
Instagramショッピング機能の活用事例
実際に活用しているショップの事例と、ショップオーナーからのコメントを紹介します。
それぞれ、ショップのカテゴリーや商品ジャンルは異なりますが、みなさん共通していることは、売上や集客につながっているということです。
Instagramの活用方法や投稿内容は、ショップ運営に活かせるはずですので、ぜひ参考にしてみてくだい。
UCHIDA HOUSEI
より多くの方にジーンズの「おもしろさ」を知ってもらいたい──その思いから生まれたのが、縫製工場が立ち上げたファクトリーブランド「UCHIDA HOUSEI」です。新商品の情報を顧客によりわかりやすく伝えたいと考え、Instagramのショッピング機能を導入しました。
着用写真や岡山の自然風景を背景にした商品写真を投稿していて、かならず商品のタグづけをしています。また、「この商品はどのように作られているのか」を知ってもらえるよう、生産中の写真も投稿することで、商品に込めた思いやストーリーもユーザーに伝えています。
UCHIDA HOUSEI
Instagramアカウント @uchidahousei
ショップURL https://usf.thebase.in/
de mage
兵庫県明石市の商店街にある、ベーグルが人気のベーカリーです。「冷凍ならではの100%国内産のこの小麦のおいしさを伝えたい!」という思いから、ネット販売も実施しています。Instagramのショッピング機能を導入したことで、商品注文までのアクションが減り、より手軽に購入してもらいやすくなりました。
ネットショップ用のアカウントでは、毎月の頒布会のお知らせをリールにまとめているほか、季節のベーグルの写真も投稿しています。また、毎週決まった曜日に投稿していて、販売強化中の商品の情報はストーリーズにも掲載しているそうです。
de mage
Instagramアカウント @pandelidemage
ショップURL https://pandemage.thebase.in/
山下メロン園
静岡県御前崎市で1973年より親子3代にわたり、マスクメロンだけを周年栽培している農園です。2020年8月から、全国のお客様へお届けできるように、BASEのネットショップを運営しはじめました。
Instagramのショッピング機能を導入したことで、ネットショップへのアクセスが急増したそうです。商品をタグ付けした投稿をすると当日に注文が入ることが多く、スピード感のある販売を実現しています。鮮度が大事な果物の販売だからこそ、商品登録から販売までの期間を短縮できたことで、より美味しい商品を顧客に届けられるようになっています。
山下メロン園
Instagramアカウント @yamashitamelonen
ショップURL https://melon3776.theshop.jp/
ISLE SIGN
木・布・鉄など、素朴な材料を使用した物作りを通して感動を伝えるために、デザイン雑貨を製作する工房です。
Instagramショッピング機能を導入することで投稿から商品購入までの工程が短縮できたため、購入のハードルが下がって売上アップにつながっています。また、商品タグには価格も表示されるため、投稿から気になった商品の価格をすぐ確認できることがとくに便利だそうです。
ISLE SIGN
Instagramアカウント @islesign
ショップURL https://www.islesign.com/
まとめ
今回はショッピング機能を導入して、Instagramでネットショップの売上を伸ばす方法について解説しました。Instagramはネットショップと非常に相性がいいSNSなので、ショッピング機能を活用してうまく運用すれば売上アップ効果を期待できます。今回紹介したテクニックを取り入れながら、Instagramマーケティングに取り組んでみてください。
BASEでは、Instagramを活用したネットショップの集客に便利な機能を用意しています。ショッピング機能への商品登録作業が楽になる「Instagram販売 App」や、ホーム画面に商品をタグ付けした広告を出せる「Instagram広告 App」などを活用することで、集客がさらにスムーズに行えるようになるでしょう。
どちらもBASEでネットショップを運営する人なら無料で利用可能です。ネットショップの開設自体も無料で行えますので、ぜひBASEの利用を検討してみてください。
BASEのネットショップは、開設手続きは最短30秒、販売開始まで最短30分。
ネットショップ開業によくある面倒な書類提出や時間のかかる決済審査もなく、開業までの手続きがシンプルでわかりやすいのが特徴です。
また、売上を左右するデザインや集客の機能も充実しています。
プログラミングの知識がなくても、プロ並みのショップデザインが実現できる豊富なデザインテンプレートをご用意しています。
さらに、集客に必須のSNSの連携も簡単です(Instagram・TikTok・YouTubeショッピング・Googleショッピング広告)。
ショップ開設はメールアドレスだけあれば、その他の個人情報やクレジットカードの登録も必要ありません。
個人が安心して使えるネットショップをお探しなら、開設実績No.1のBASEをまずは試してみてください。