セレクトショップの始め方を徹底解説!費用相場や必要な許認可、成功するコツを紹介

2024.06.14(更新:2024.08.12)

アパレルや雑貨、インテリアなどに強い関心があって、「いつかお気に入りの商品を集めたセレクトショップを開いてみたい」という目標を思い描いている方もいるでしょう。インターネットが普及したことで、セレクトショップを開くハードルは大幅に下がりました。いまでは最低限の資金で、誰でもセレクトショップを開くことが可能です。

この記事では、セレクトショップの始め方について解説します。実店舗とネットショップの特徴・資金相場の比較や、セレクトショップを始める流れ、成功させるためのポイントなどについて紹介していますので、ぜひ参考にしてください。

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そもそもセレクトショップとは?

セレクトショップとは、複数のメーカーやブランドの商品を仕入れて販売する業種のことです。セレクトショップのなかでも、海外の商品を専門に扱ったショップは「インポートショップ」と呼び分けられることもあります。

セレクトショップというと、アパレル系のショップがイメージされる傾向にあります。しかし、雑貨や食品など、商品のジャンルを問わず自社のコンセプトに合った商品を取り揃えているショップもセレクトショップです。

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セレクトショップを始める方法は2種類

セレクトショップは、実店舗でもネットショップでも始められます。ここではセレクトショップの始め方ごとの特徴を紹介します。

実店舗での開業

物件を借りたり、自宅の空き部屋などを利用したりして、実店舗のセレクトショップを開く方法です。実店舗でセレクトショップを始めるには、コスト面が負担になります。家賃や人件費、光熱費など、初期費用・固定費ともに決して安くはありません。しかし、顧客の声を聞いたり、対面での接客ができたりすることは実店舗だからこその魅力でしょう。

ネットショップでの開業

ネットショップ作成サービスなどを利用して、オンラインで販売する方法もあります。オンラインのセレクトショップは24時間365日いつでも商品を購入してもらえる上、日本国内だけでなく海外の顧客にも商品を買ってもらえる可能性があることが魅力です。

ただし、顧客が商品を直接手に取れないことがデメリットとなります。その分、写真や商品説明文を充実したり、口コミを掲載したりと、デバイス上で商品を詳しく知ってもらうための工夫が必要です。

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セレクトショップを始めるのに必要な資金

セレクトショップを始めるために必要な資金の目安額を、実店舗の場合とネットショップの場合に分けて紹介します。

実店舗の場合

費用相場:400万〜1,000万円

<内訳>

  • 初期費用:物件取得費、外装工事費、内装工事費、販促費、設備・備品、梱包資材費用 など
  • 固定費:家賃、人件費、水道光熱費、商品仕入れ費用 など

実店舗の場合は初期費用・固定費ともに高額になるため、開業資金として数ヶ月分の資金を用意しておくといいでしょう。

ネットショップの場合

費用相場:10万~500万円

<内訳>

  • 初期費用:ネットショップ構築費、電子機器購入費(PC・タブレット・カメラなど)、販促費、梱包資材費 など
  • 固定費:サーバー代、ドメイン代、ソフトウエア更新費、商品仕入れ費 など

なお、ネットショップ作成サービスの「BASE」では、初期費用・月額費用ともに無料でネットショップを開設可能です。そのため、以下の費用が無料になります。

BASEを利用すると0円になる費用一覧>

  • 初期費用:ネットショップ構築費
  • 固定費:サーバー代、ドメイン代、ソフトウエア更新費

さらに、BASEでは無料で使える集客ツールやデザインテーマなども充実しているため、大幅に費用を抑えられるでしょう。

資金調達には補助金も活用できる

セレクトショップの開業資金を調達するために活用できる補助金があります。

  • 小規模事業者持続化補助金

必要経費の2/3、上限50万円を支給する補助金です。従業員5名以下の商業・サービス業や、20名以下の製造業などが対象で、商工会議所の支援を請けて取り組むなど、一定の条件が設けられています。

※出典:小規模事業者持続化補助金(一般型)

  • IT導入補助金

ネットショップの場合と、実店舗でも決済機能を導入した場合などに利用可能な補助金です。補助率は1/2以内で、通常枠の場合は5万円から最大450万円の補助金が給付されます。

※出典:IT導入補助金2024

また、各自治体でも独自の補助金・助成金を用意しているケースもあるため、ぜひ探してみてください。

BASEでは資金調達サービス「YELL BANK」も用意

ネットショップ作成サービスのBASE」には、BASEのショップオーナーだけが利用できる資金調達サービス「YELL BANK」があります。将来の売上をすぐに使えるお金に変えられるサービスで、ショップの売上が伸びるほど調達できる金額の幅が広がります。補助金とあわせて、ぜひ利用を検討してみてください。

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セレクトショップを始めるのに必要な資格・届出

セレクトショップを始めるタイミングで、場合によっては届出や資格取得が必要になるケースもあります。

開業届

開業届(正式名称:個人事業の開業・廃業等届出書)は、セレクトショップを開くにあたって必須ではありません。しかし、開業届を提出しておくと、確定申告で所得税の節税効果が高い青色申告を利用できるので、ぜひ提出しておきましょう。開業届は国税庁のHPからダウンロードでき、事業スタート(ショップのオープン)から1ヶ月以内に提出する決まりです。

化粧品販売に必要な資格

セレクトショップで化粧品を取り扱う場合、仕入れ方法によっては販売許可が必要なケースもあります。国内のメーカーや卸売業者から仕入れる場合は、基本的に許可は必要ありません。しかし、OEMでメーカーとコラボして自社オリジナルのラベルを貼った商品を販売する場合などは、「化粧品製造業許可」が必要です。

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中古品販売に必要な資格

販売目的で中古品を仕入れる場合、「古物商許可」が必要です。古物商許可の取得は警察署の生活安全課で簡単に行えます。開業届を提出するエリアを管轄する警察署に足を運び、申請用紙に必要事項を記載しましょう。

食品販売に必要な資格

食品を扱う場合、食品の種類によっては営業許可が必要です。セレクトショップで営業許可が必要なのは、主に食肉や魚介類などと、手作りの食品です。包装食品(レトルト)やお菓子、調味料などを仕入れて売る場合は、基本的に必要ありません。

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セレクトショップを始める流れ

セレクトショップの始め方を5つのステップに分けて紹介していきます。

ショップのコンセプトを決める

セレクトショップで大切なのは、コンセプトです。コンセプトにあった商品を取り揃えることで、ショップ独自の売りや個性になり、固定顧客がつきやすくなります。さらに、コンセプトとあわせて顧客のターゲットも絞り込んでおくといいでしょう。

セレクトショップの形態を決める

実店舗とネットショップどちらにするか、実店舗ならどの物件を借りるか、ネットショップならどのネットショップ作成サービスを利用するかなどを検討しましょう。コスト面はもちろん、どれだけ集客できそうかも考慮した綿密な経営計画を立てるのをおすすめします。

仕入れ先を決める

セレクトショップの商品を仕入れる方法は、大きく分けて3種類です。

  1. メーカーと直接取引をする
  2. 問屋から仕入れる
  3. ネットの仕入れサービスを使う

似たような商品であっても、仕入れ方によって価格が変わってきます。セレクトショップで収益を得るためには、仕入れ価格をできるかぎり抑えることも大切です。しかし、ネットショップのコンセプトを具現化するためには、仕入れの難易度が高いものや、品質を担保できるものを優先して選ぶのもいいでしょう。

許認可の申請手続きをする

開業届をはじめ、セレクトショップを始めるのに必要な各種申請を実施しましょう。

備品を準備する

セレクトショップのオープンに向けて、必要な道具や設備などを準備します。ほかにも集客用のSNSを開設したり、必要に応じてショップスタッフの求人を行ったりなど、開業に必要な準備を整えていきましょう。

セレクトショップを成功させるポイント

セレクトショップで一定の売上を実現して運営を軌道に乗せるために、ぜひ取り入れたいコツを4つ紹介します。

明確なコンセプトを貫く

一度セレクトショップのコンセプトを決めたら、貫きつづけることが大切です。コンセプトは商品だけでなく、デザインや広告施策などにも反映しましょう。コンセプトに添ったターゲットへのアプローチをつづけていれば、固定顧客がつきやすく、売上が安定しやすくなります。

他社との差別化を図る

他社と差別化するための施策も、積極的に実践していきましょう。具体的には、オリジナル商品を販売したり、仕入れた商品にオリジナルのロゴやタグをつけて販売したり、季節やトレンドにあった商品を計画的に取り入れたりといった方法があります。

積極的に集客する

SNSやブログ、広告、メルマガ、SEOなどによる集客活動を積極的に実施しましょう。新規顧客の集客はもちろん、既存顧客のリピート購入を促進する施策も、売上安定のために大切です。なお、ネットショップ作成サービスのBASE」であれば、無料で使える集客ツールが豊富にあります。たとえばGoogle 広告の運用を一任できる「BASEにおまかせ集客」では、広告の知識がなくてもノーリスクで売上アップを狙えます。

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複数の決済方法を用意する

実店舗であれば現金だけでなくクレジットカードやID決済、ネットショップであれば銀行振込やAmazon Payをはじめとする有名な電子決済サービスなども導入しておくことで、利便性が高められます。

その上ネットショップでは購入までの工数を減らせて、ショップの信頼獲得にも効果的です。ただし、通常は決済サービスを導入するのに手続きや審査が必要なため、手間も時間もかかります。ネットショップ作成サービスのBASE」では、さまざまな決済方法がショップ開設後すぐに利用できるため、有名な電子決済サービスも簡単に導入することが可能です。

まとめ

セレクトショップを始める方法や必要な資金は、実店舗かネットショップかによって変わってきます。しかし、どちらにも共通するのがショップのコンセプト設計が重要だという点です。明確なコンセプトと、それを体現した商品やショップデザインを用意することで、リピーターを獲得しやすくなるでしょう。まずはコンセプトを決めてから、セレクトショップを始める方法を考えてみてはいかがでしょうか。

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最近1年以内にネットショップを開設する際に利用したカート型ネットショップ開設サービスの調査(2024年2月 調査委託先:マクロミル)

さらに、今年「販売パートナーApp」という機能を新たにリリース予定です。ショップ同士がコラボレーションできるため、販促をパートナーに手伝ってもらったり、気に入ったブランドの商品を自身のセレクトショップで取り扱ったりできるようになります。

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