ネット販売がますます一般的になってくる中で、これからはじめてのネット販売に挑戦しよう、としている方もいるかもしれません。
ただ、成功する人がいる一方で、もちろんそこにはリスクもつきまといます。
むずかしいのは、そのリスクが「ショップを開いてみてはじめてわかること」という物もたくさんあるということ。
そこで、この記事では、はじめてネット販売に挑戦する前に知っておきたい3つのリスクと、失敗につながりやすい7つの落とし穴を解説します。
ネットショップ開業の3つのリスク
まずはネットショップ開業における3つの代表的なリスクを紹介します。
リスク1. 初期費用
当たり前ですが、何か事業をはじめるには初期投資が多かれ少なかれ必要となってきます。
比較的リスクが少ないと言われるEC事業ですが、それでも最低限の初期費用が必要になってくるので、そこは認識しておきましょう。
ネットショップ開業に必要な初期費用は大きく「ショップ開設費」「商品準備費」の2つになります。
ショップ開設費
ECを開設するためには、ECを立ち上げる費用が必要となります。
ECの立ち上げ方はさまざま。たとえば、0から自社ECを立ち上げる「フルスクラッチ」と呼ばれるECサイトを作る場合は、数年におよぶ時間と数千万円とも言われる費用がかかるのが一般的。
対してASP型ネットショップと言われる、サービス会社が用意しているEC機能を利用するタイプの場合は、0円からでもネットショップの立ち上げが可能です。
こちらに関しては下記の記事で解説していますので、参考にしてみてください。
商品準備費用(在庫リスク)
ネットショップを運営するためには、商品が必要です。当然そこには仕入れ(または商品開発)が発生するので仕入れなどの商品準備費がかかってきます。
少しでもリスクを下げたいなら、とにかくスモールにはじめること。
数十万円、数百万円の初期投資をするのではなく、はじめは数万円からスタートし、徐々に規模を大きくしていくのがリスクを下げる方法です。
実際に「 BASE」でネットショップを運営されているオーナー様の記事も参考にしてみてください。
また仕入れの方法はいくつかありますが、「BASE」では<タオバオ新幹線>というサービスと連携し、ドロップシッピング形式のネット販売にも対応しています。
下記の記事も参考にしてみてください。
リスク2. 売上があがるまで時間がかかる
ネットショップは、実店舗と違いオープンしてすぐにお客さんが来てくれる訳ではありません。
広告運用やSNS、SEO対策などを実施してはじめてお客さんがショップを訪れます。このことを理解しておかないと、販売計画なども変わってきますので注意が必要です。
また潤沢な資金がない場合は、その間にキャッシュがなくなってしまうという危険性もあるため、ショップ開設後にどんなアクションをしていつまでにどれくらいの売上が立つように進めるのか検討しておきましょう。
なお集客に関しては以下の記事でまとめていますので参考にしてみてください。
リスク3. 入金まで時間がかかる
忘れがちなポイントですが、ネットショップの場合、基本的にネット決済になるため「売れたらすぐに」お金が入る訳ではありません。
そのため、売上金の入金を待っている間に資金が枯渇しないように注意が必要です。
どれくらいのタイミングでお金が入金されるか?は、利用しているネットショップ作成サービスや決済代行会社によっても変わってきます。
「BASE」では、振り込み申請をしてから10営業日での入金となっていて、これは業界でも早い水準です。
また「お急ぎ振り込み」を利用すれば、なんと翌営業日には入金されますので資金繰りに不安のある方は、こういった入金スピードに関しても注意しておきましょう。
失敗事例にみられる8つの共通点
ここまでネットショップ開業における基本的な3つのリスクを解説してきました。
ただ、ネットショップ開業前に知っておくべきなのはリスクだけではありません。
ネットショップを開業したものの「思ってた通りにいかない」とならないように、失敗につながる落とし穴や共通点も認識したうえで、計画的に運営をしていきましょう。
1. 集客手段を考えていなかった
ネットショップにおいて「集客」は売上を左右する重要な項目。
集客方法は多々ありますが、どの集客手段を選ぶかは、商材や資金などそれぞれの状況によって異なります。
しかし共通するのは、「何かしないと売れない」ということ。
たとえば、なかなか成果につながらないけどインスタ広告を打っていたら、それがたまたまインフルエンサーの目に留まり、拡散され売上につながった、ということもあり得ます。
また日々のSNS投稿によって地道にファンを獲得していくことで、徐々に成果が出ていくことも。
そのため、集客方法は事前にしっかり考えておく必要があります。
そして次に、たとえば「Instagram経由で集客をする!」と決めたのであれば、<Instagram>と相性のいいネットショップ作成サービスを探してく、という風にアクションを移していくことができます。
2. リピーター獲得を考えていなかった
ネットショップにおいては、新規顧客の獲得はリピーター獲得の何倍もコストがかかると言われています。
つまり、ネットショップ成功の秘訣は「新規のお客様をどれだけリピーターにできるか」でもあるのです。
リピーター獲得の方法はさまざまありますが、まずは1人1人の購買体験の満足度を上げていくことだと思います。
もしあなたのショップで商品を購入して、それが素晴らしい体験だったとすれば、ある人は口コミを書き、ある人はSNSに投稿し、ある人はレビューを書くという風にお客様がお客様を呼んできてくれるでしょう。
購買体験の満足度を高める方法というのは以下のようなことがあげられます。
・商品を期待以上のものにする
・注文から到着が非常に早い
・問い合わせ対応が早くてていねい
・商品と一緒にメッセージ等が封入されている
またリピーターを獲得するためには、メルマガを発行したり、SNSで定期的に情報を発信して交流するなども考えられます。
3. 利益が出ない構造になっていた
ネットショップを運営するからには、「利益」を出していかなければ存続できません。しかし、実際には「どうやっても利益が出ない」というビジネスモデルや価格設定になっている場合があります。
たとえば価格競争の激しいジャンルで、他社よりも安い価格設定をしたものの、売価が安すぎて販管費を考えると利益が出ないなんてこともあります。
またネットショップ運営に必要な経費というのは、送料だけでなく、梱包費やキャンセル、そして運営者の給料まで含まれます。
そういった経費計算がしっかりできておらず、売れてはいるものの利益が出ないということもあるのです。
そのため、しっかりと経費を計算し商品の販売価格を決めていくことが重要になります。下記の記事で解説していますので、ぜひご確認ください。
4. 差別化がまったくできていなかった
ここまでの話にも関連しますが、ネットショップでは全世界のショップが競合となるため、差別化を考えていく必要があります。
こちらに関しては下記の記事でくわしく解説していますが、「商品」「価格」「伝え方」「集客」「購買体験」などさまざまな観点での差別化があります。
もし何の差別化もない場合、お客様はあなたのショップを選ぶ理由がないので、結果的に商品が売れず失敗に終わってしまうでしょう。
価格での差別化はもっとも分かりやすいですが、アイデア次第でさまざまな差別化がありますので、ここも考えておきましょう。
5. 固定費が想像以上に重たい
先ほどネットショップ開業のリスクでもお伝えした通り、ネットショップでは開業後すぐに売上がたつ方が少ないですし、入金はさらにそのあと。
そうなってくると意外と重くのしかかってくるのが固定費です。
とくに、開業したばかりのころは、なかなか売上が上がらないため、固定費は精神的にも重圧となってきます。
ネットショップの固定費としては以下のようなものがあります。
・ネットショップ作成サービス利用代金
・ツールやサービス利用代金
・倉庫や家賃
・(自社ECなら)保守運用代金
たとえばネットショップ作成サービス「BASE」であれば、月額固定費0円でネットショップの作成と運用が可能です。
6. ネットショップの開設や運用をするのに専門家が必要だった
これも多いのですが、ネットショップを開いてみてから「全然わからない」となるパターン。
というのも、多くのネットショップでは、操作の仕方が複雑なことに加え、HTMLなどの専門知識も持っていないと、満足にデザインなども編集できない、といったこともあるからです。
もしそうなれば、ネットにくわしい人に作業を依頼するなど、想定外の費用が発生することにもなるうえ、そもそも日々の運用に非常にストレスがたまります。
こういったことがないように、「これは自分でも使いこなせるのか?」という観点でネットショップ作成方法を検討しましょう。
7. クレカ決済の導入に1ヶ月!なんてことにならないように
ネットショップを作成したら、かならずやらなければならないのが、決済機能の導入です。そのなかでも、とくに重要なのが、クレジットカード決済。
なぜなら、数ある決済手法のなかで、もっともニーズが高いのが、クレジットカード決済だからです。
ところが、ご存知でしょうか?
通常、クレジットカード決済を導入するためには、お店ごとに審査が必要で、結果が出るまでに1ヶ月前後の時間を要する可能性があるのです。
つまり、「今日、すぐにお店を開きたい」と思っても、決済機能の導入まで待つ必要があったり、そもそも、「審査に落ちる」というリスクまで存在するのです。
一方、「BASE」であれば、クレジットカード決済をその場で導入することが可能です。※法人の場合、JCBおよびアメリカンエクスプレスカードでは、審査に時間がかかります。
決済における落とし穴というのは、いざはじめてみるまで、わからないことが多いので、事前に知っておきたいポイントです。
8. お客様のことを考えられていなかった
ここまでのどのポイントにも当てはまることですが、お客様のことを考えられていない、というのは失敗に陥る要因の最たるものです。
たとえば、商品説明が乏しく購入の決断ができない、レビューもないので購入の決断ができない、配送日数も書かれていないのでいつ来るか不安、入金したのに連絡がない、、、
こういったことがあると、当然ショップが売れることはありません。
またお客様のことを考えれば、「売れるショップ」になるために、工夫できるポイントも考えやすくなります。
たとえばお客様のことを考えれば以下のような施策を検討することもできます。
・SNSは毎日更新して「ショップが動いていること」を示す
・SNSなどで気軽に質問を受け付ける
・商品写真は魅力的に撮る
・商品説明はお客様が不安を抱かないように詳しく記載する
・配送の際に手紙を入れてみる
・レビュー投稿で何かをプレゼントする
このように、お客様のことを考えているかいないかでアクションレベルまで異なってくるため、こういった意識の問題は非常に重要です。
リスクを抑えてネット販売をはじめるなら「BASE」がおすすめ
ここまでの内容を踏まえると、はじめてのネット販売でできるだけリスクを避けたい、という方には、ぜひ「BASE」をおすすめしたいと思います。
理由1. 固定費も初期費用も無料
ネット販売する方法は、ほんとうにいろいろあります。
しかし、そのほとんどの方法で、なにかしらのお金が発生します。たとえば、某モール型ショッピングサイトであれば、初回の出店料に60,000円ものコストが発生します。
「BASE」と同じような、ASP型と呼ばれるネットショップ作成サービスでも、ほとんどのサービスで、初期費用や月額費用が発生します。
その点、「BASE」では、初期費用も固定費もかかりません。ほぼすべての機能を、無料で利用することができます。
これのなにが大きいかというと、「無料なので、どんな使い心地なのか、どれくらいかんたんなのかを試すことができる」ということ。
ここまでお伝えしてきたように、ネット販売においては「やってみてはじめてわかる」ことが、数多くあります。
「BASE」であれば、無料でやってみることができるので、リスクが低いのです。
理由2. 専門知識がなくても、誰でもかんたんに開設、運用ができる
さきほど、失敗しないポイントで「専門知識が不要である」ということを挙げましたが、「BASE」は、まさにそれを体現するサービスです。
たとえば、ショップのデザインは、たくさんのテンプレートが用意されていることに加え、直感的に動かせるので、説明などを読まなくても、デザインを編集することができます。
さらに、スマホでも触れる、というすぐれもの。「むずかしいことは苦手」という方は、ぜひ一度「BASE」でショップを作ってみてください。
かんたんだが、機能は充実
そんなにかんたんだったら、機能がすくないんじゃ……?
と懸念される方もいるかもしれませんが、そういうわけではありません。
「BASE」には、「BASE Apps」という拡張機能があり、それをインストールすることで、自由に機能を追加できます。
拡張機能の使い方も非常にかんたんですので、これまで、専門知識やWeb技術がなくてはじめられなかった、という方でも、ネットショップの開設・運用ができるようになっています。
理由3. クレジットカード決済などの導入が、かんたんで早い
通常クレジットカード決済などの導入には、時間と面倒な手続きが発生します。
「BASE」であれば、この面倒な手続きを、一気に簡略化することができます。
「BASEかんたん決済」といって、クレジットカード決済/コンビニ決済・Pay-easy/銀行振込/後払い決済/PayPal(ペイパル)決済、の6つの決済のうち、必要な決済方法を管理画面から選ぶだけで、すぐに導入できるようになっているからです。
たとえば、通常は1ヶ月前後審査期間が必要なクレジットカード決済も、すぐに利用が可能となっています。※JCB、アメリカンエクスプレスカードをご希望される法人の場合、別途審査が必要になります。
理由4. ショッピングアプリなど、はじめてのネットショップでも集客が期待できる
ネットショップで、集客が重要なことはお伝えしました。
「BASE」では、ほかのネットショップ作成サービスにはない特徴があります。それが、ショッピングアプリ。
<楽天市場>などの大手モールのように、「BASE」には「BASE」でお店を開いているショップが集まったモールがあり、そこからも集客を見込むことができます。
このショッピングアプリ「BASE」は、これまでに累計700万以上ダウンロードされています。つまり、その先には700万人のお客様が待っている、ということ。
<楽天市場>などのショッピングモール型サイトに比べれば、集客力は劣りますが、無料ではじめられるASP型ネットショップでこれだけ集客・販促サポートがついているものは、ほかにはないはずです。
理由5. その他、多数の拡張機能
「BASE」では、「BASE Apps」という拡張機能 によってネットショップの機能を拡張させることができます。
たとえば、「レビュー App」をインストールすれば、ショップの商品ページに、購入者からのレビューを表示させることができます。
レビューには返信することも可能で、ユーザーとのコミュニケーションを図れる場所にもなり、リピーターにつなげることもできるでしょう。
ほかにも、Instagramからの流入を期待できる「Instagram販売 App」など、多数の機能があり、それらを活用していくことで、ショップの運営や集客を強化していくことができます。
そんな5つの理由から、はじめてのネット販売には「BASE」がおすすめです。
「BASE」にデメリットはないの?
さて、ここまで「BASE」がおすすめである理由を解説してきましたが、デメリットはないのか、も気になりますよね?
もちろん、「BASE」にもデメリットにとらえられるポイントはあります。それは、手数料です。
多くのネットショップ作成サービスでは、商品が売れたときに「販売手数料」や「決済手数料」といった形で手数料を設定しています。
「BASE」における手数料は、合計で6.6%+40円になっていて、他社に比べると、すこし高く設定されています(他社では、2〜5%のケースが多数)。
ただ、それでも「BASE」がネットショップ開設実績3年連続No.1(※)であるのは、それ以外のメリットが考慮されて、のことかと考えられます。
このデメリットをどうとらえられるかは、人それぞれかと思いますので、メリットとデメリットを並べて、ご判断されることをおすすめします。
※ 直近1年以内にネットショップを開設するさいに利用したネットショップ作成サービス、マクロミル調べ(2020年2月)
まとめ
以上、はじめてのネット販売をはじめる前におさえておきたい、ネット販売のリスクと、意外な落とし穴について解説しました。
ご覧いただいたとおり、ネットショップには「ショップを開いてはじめてわかること」がたくさんあるため、事前に知識を持って、メリットデメリットを考慮して選ぶことをおすすめします。
なお、「BASE」に関するノウハウなどは、当サイト「BASE U」にたくさんありますので、ぜひ参考にしてみてください