古着屋の開業には、資格や手続きが必要です。「いつか古着屋を開業したい」と考えているのなら、実現に向けて流れや必要な資格などをチェックしておきましょう。また、失敗を防ぐために、どのような課題があるのかを知っておくことも大切です。
今回は、古着屋を開業する流れや必要な資格、課題や成功のコツなどを紹介しますので、ぜひ参考にしてください。
この記事で分かること
- 古着屋を開業する流れや必要な資格・手続き
- 古着屋の開業にかかる費用の目安
- 古着屋の開業での課題や成功のコツ
- BASEは個人・スモールチームに選ばれているネットショップ作成サービスです
- 初期費用・月額費用いらずで、無料で今日からショップ運営をはじめられます
- ショップ開設後の運営サポートや集客支援も充実しています
- 「売上を伸ばしやすいネットショップ作成サービスNo.1」に選ばれています
目次
古着屋を開業する流れ

古着屋を開業する流れは以下のとおりです。
- ジャンルを決めて仕入れ先を確保する
- 販売方法を決め準備を進める
- 古物商許可を取得する
- 開業届を提出する
それぞれの概要についてチェックしてみましょう。
1. ジャンルを決めて仕入れ先を確保する
古着屋の開業では、まずどのようなジャンルを取り扱うかを決めましょう。ジャンルによって、仕入れにかかる費用が変わります。ハイブランドは仕入れ費用が高額になるため注意が必要です。ジャンルが決まったら、仕入れ先を確保しましょう。
古着のおもな仕入れ先
古着には次のような仕入れ先があります。
- 卸売業者
- リサイクルショップ
- フリーマーケット/フリマアプリ
- ネットオークション
- 海外からの輸入
卸売業者やリサイクルショップは、検品済の商品が並んでいるため品質が安定しています。フリーマーケットやネットオークションは品質にばらつきがあるものの、安価です。海外からの輸入も方法の一つですが、輸送費や関税などがかかります。
比較してみて、予算やショップのコンセプトに合った仕入れ先を選びましょう。
2. 販売方法を決め準備を進める
仕入れ先を確保したら、販売方法を決めて開店準備を進めましょう。販売方法は次の2パターンで、それぞれ必要な準備が異なります。
- 実店舗:物件探しを行い、決まったら内外装工事をする
- オンライン:比較検討のうえで、利用するサービスに申し込む
実店舗は立地が売上に大きく影響します。競合店が多いエリアなら、古着好きな人に立ち寄ってもらえる可能性が高くなるでしょう。物件が決まったら契約を締結し、内外装工事を行います。
オンラインで開業する場合は、サービス選びが重要なポイントです。利用するサービスによっては、初期費用を大幅に抑えられます。
3. 古物商許可を取得する
販売方法が決まったら、「古物商許可」を取得しましょう。
古物商許可とは、個人・法人が国内で古物の売買・交換を行うために必要となる許可です。古物営業法によって、古物の売買には古物商許可の取得義務が定められています。古物商許可の申請場所は、主たる営業所の所在地を管轄する警察署の生活安全課保安係です。
書類を提出しても、許可決定の連絡を受けるまでは営業できません。申請からおおむね40日以内に、申請した警察署から許可・不許可の連絡が入ります。
4. 開業届を提出する
個人事業として古着屋を開業するなら、開業届を提出する必要もあります。開業届とは、個人が事業を開始したときに必要となる「個人事業の開業・廃業等届出書」のことです。
開業届を提出しなくても法的な罰則はないものの、所得税法によって開業から1か月以内の提出が定められています。「個人事業の開業・廃業等届出書」の提出先は税務署です。また、e-Taxソフトでも提出できます。
古着屋の開業にかかる費用の目安

古着屋を開業するなら、費用の目安も知っておきましょう。必要になる費用は、実店舗かオンラインかで大きく違ってきます。
- 実店舗での開業
- オンラインでの開業
2つのパターンについて、それぞれの目安を紹介します。
実店舗での開業にかかる費用の目安
実店舗での開業にかかる費用の目安は、300~500万円です。開業では、次のような費用が必要になります。
- テナント契約時にかかる家賃や初期費用
- 内外装の工事費用
- 什器備品費用
- 宣伝費
物件を借りる費用や工事費用は、床面積によって変動します。スタッフを雇う場合は人件費も必要です。
そのほかに、古着の仕入れ費用が発生します。実際の販売数に対して在庫が多すぎると、仕入れ費用が売上を上回るため利益を確保できないリスクがあります。とはいえ、開業直後に品薄の状態がつづく事態は避けなくてはなりません。古着の単価にもよりますが、開業時の仕入れ費用は合計100~200万円前後が目安です。
オンラインでの開業にかかる費用の目安
オンラインの場合、古着屋開業にかかるコストは、ネットショップの初期費用と古着の仕入れ費用のみです。サービスによっては無料でネットショップを開設できます。
実店舗と違い、ネットショップは初期費用もランニングコストを抑えられます。そのため、出費に見合った売上を確保するために、大量の在庫を抱える必要がありません。少しずつ商品を増やせるため、無理なく始められます。
古着屋の開業でよくある課題

失敗を避けるためには、古着屋の開業でよくある課題を知っておくことが大切です。古着屋の開業には、次のような課題があります。
- 仕入れに労力と時間がかかる
- 過剰在庫を抱えやすい
2つの課題について、それぞれ紹介します。
仕入れに労力と時間がかかる
古着屋は、新品の衣類と違い、仕入れにかかる時間と労力が大きな課題です。安定した仕入れができずに失敗してしまうケースも多いため、注意しなくてはなりません。また、古着は日々変化するトレンドの影響を大きく受けます。質のよいトレンドの商品を安定して仕入れられるよう、工夫しましょう。
過剰在庫を抱えやすい
過剰在庫を抱えやすいことも、古着屋の持つ大きな課題です。
トレンドによって、売れる商品はどんどん変化していきます。顧客のニーズを把握しきれないと、過剰在庫につながってしまうでしょう。過剰在庫を抱えると、新しい商品の仕入れが難しくなってしまいます。売れ筋の商品を見極め、なるべく早めに売却して回転率を上げましょう。
古着屋の開業で成功するコツ

古着屋の開業で成功するコツも見てみましょう。紹介するコツは次の3つです。
- コンセプトやジャンルを明確にしておく
- 固定費用を抑える
- SNSで情報発信を行う
いずれも手軽に取り入れられるコツです。ぜひチェックして、ネットショップ運営に役立ててください。
コンセプトやジャンルを明確にしておく
古着屋を開業するなら、コンセプトやジャンルを明確にしておきましょう。ひとことで古着といっても、ミリタリー・インポート・ハイブランドなどジャンルはさまざまです。知らないジャンルだと商品について聞かれても説明しづらく、価格設定も難しくなります。自分がくわしく説明できるジャンルを選びましょう。
固定費用を抑える
古着屋を開業するにあたっては、なるべく固定費用を抑えるようにしましょう。実店舗の場合、固定費のなかでも特に大きな割合を占めるのが月々の家賃です。集客しやすい人気のエリアは、家賃が高額になってしまいます。
一方でネットショップの固定費用は、古着の仕入れ費用がメインです。ネットショップで開業して、軌道に乗ったら実店舗を検討する方法もあります。
SNSで情報発信を行う
SNSによる情報発信も古着屋開業を成功させるコツの一つです。特にネットショップでの開業は、InstagramをはじめとするSNSでの宣伝が欠かせません。魅力的な情報を発信し続けると、ファンづくりに役立ちます。
また、SNSは、顧客とのコミュニケーションにも活用できるツールです。定期的に更新して顧客とコミュニケーションをとると、売上にもつなげられるでしょう。
SNSから古着屋に集客するには、商品写真や商品説明の工夫が重要になってきます。見た人に商品の魅力が伝わるような商品写真・商品説明を意識しましょう。
「SNSに投稿して終わり」ではなく、結果を分析して改善を繰り返していく必要があります。Instagramはプロアカウントに切り替えると、投稿を見たユーザー数(リーチ)をはじめとする分析データを確認できるため、改善に活かせます。
古着屋の開業事例「衣 -Koromo-」

古着屋の開業事例として、「衣 -Koromo-」を紹介します。
経営情報学を学ぶ現役大学生による古着屋「衣 -Koromo-」は、「学生のための古着屋」がコンセプトです。リピーター獲得のため、「衣 -Koromo-」には学割があり、学生でも購入しやすい価格設定になっています。また、集客のためのSNSを使い分けていることも、「衣 -Koromo-」の特徴です。
- TikTok:メインのSNSで、新商品の画像が中心
- Instagram:購入を検討している人が対象で、着用画像や詳細画像が中心
- LINE:リピーターが対象で、クーポン情報の発信が中心
このように、SNSの特性を活かした使い分けを行っています。詳細は以下の記事で紹介しているので、古着屋の開業に興味のある方は、ぜひチェックしてみてください。
古着屋の開業にはBASEがおすすめ

古着の販売方法でネットショップを選ぶなら、BASEの利用がおすすめです。BASEは商品が売れるまでは費用をかけずに運営できるため、失敗のリスクを抑えられます。
また、ショッピングアプリ「Pay ID」は、古着ジャンルの集客に役立つ機能が備わっています。2024年10月に開催された日本最大級のヴィンテージの祭典「VCM VINTAGE MARKET」では、出展ショップのうち約半数がPay IDアプリを活用していました。
古着屋から人気の機能は、ショップをフォローしているユーザーに最新情報や入荷通知を発信できるプッシュ通知機能です。ヴィンテージアイテムは新品と違って商品の希少性が高く、在庫点数が1点など限られていることが多いです。入荷したタイミングでチェックしないと、目当ての商品を買い逃してしまう可能性があります。そのため、入荷通知は古着屋と非常に相性の良い機能です。
古着のなかには高額な商品もありますが、「Pay IDあと払い」を使うと、顧客が分割手数料なしで3回分割払いで購入できます。売上金はショップに翌月全額入金され、もし分割分の未払いが発生してもBASEによる支払保証があるため安心です。
同じ商品を大量に仕入れられない古着なら、抽選販売や数量制限などの機能も便利です。
まとめ
古着屋の開業は、リスクが少ないネットショップでのスモールスタートを考えてみましょう。ネットショップは実店舗よりも固定費を大幅に抑えられて、実店舗よりも少ない在庫で運営できます。
古着屋のネットショップ開業には、ネットショップ作成サービス「BASE」の利用がおすすめです。BASEならショッピングアプリ「Pay ID」を活用することで、効率よく集客できるでしょう。初期費用を抑えられるだけでなく、集客・販促機能も充実しています。ぜひチェックしてみてください。
BASEのネットショップは、開設手続きは最短30秒、販売開始まで最短30分。
ネットショップ開業によくある面倒な書類提出や時間のかかる決済審査もなく、開業までの手続きがシンプルでわかりやすいのが特徴です。
また、売上を左右するデザインや集客の機能も充実しています。
プログラミングの知識がなくても、プロ並みのショップデザインが実現できる豊富なデザインテンプレートをご用意しています。
さらに、集客に必須のSNSの連携も簡単です(Instagram・TikTok・YouTubeショッピング・Googleショッピング広告)。
ショップ開設はメールアドレスだけあれば、その他の個人情報やクレジットカードの登録も必要ありません。
個人が安心して使えるネットショップをお探しなら、開設実績No.1のBASEをまずは試してみてください。