ネットショップ運営をしている方にとって、「集客」は最大の課題かと思います。集客をする方法はいくつもありますが、じつは集客を成功させるために必要なのは、具体的な手法ではなく、ベースとなる考え方です。世にある多くの情報は、手法にばかり注視しており、肝心な「考え方」が抜けている場合が多いです。
そこでこの記事では、ネットショップ集客における重要な考え方に触れつつ、実際にその考え方をもとに、集客の手法についても解説します。
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目次
ネットショップへの集客が必要な理由
ネットショップは顧客が目視できる実店舗と異なり、集客を行わないとショップや商品を見てもらえる可能性が低いというデメリットがあります。また、全国、全世界のショップが競合となるため、アピールしないと埋もれてしまいます。そのため、集客施策を行ってショップの認知度向上を目指したり、購買意欲の高い見込み客に商品を知ってもらったりすることが大切なのです。
ただし、購買意欲の高い人にアプローチするだけでは一時の売上しか見込めません。購入するモチベーションがある人を集めるだけでなく、購入してくれそうな人を育てるための施策や継続して購入してもらえるような施策も行うと、継続的な売上の確保につながります。
ネットショップの集客施策
ネットショップの集客というと有料広告の出稿や分析ツールの導入といったイメージが強いかもしれませんが、ネットショップの集客は無料で実施することも可能です。まずは、無料でできるネットショップの集客施策を4つ紹介します。
SEO対策
「SEO対策」とは、検索エンジン上に自分のショップが表示されるように対策することです。基本的には、自分のショップ名で検索されたときに表示されるようにするのがSEO対策ですが、その場合、自分のショップ名を知っている人しか集客できないので、立ち上げたばかりのショップにはあまり意味がありません。
しかし、今回紹介しているほかの集客施策などを実施していくなかで、ショップ名などで検索してもらえるようになれば、かならず必要になります。
検索エンジンにショップが評価されるためには、商品の確認や購入がしやすいショップ作りや商品の画像や動画、説明文の充実など、ユーザーファーストなショップ構築が大切です。また、ショップ名や商品名、説明文のなかに自然に顧客が検索しやすいキーワードを入れると、アクセス数が伸び、検索エンジンからの評価も上がります。
たとえば、アパレル商品を販売する場合、「パーカー」という商品名で販売するよりも「おしゃれなレディースパーカー」として販売すると、顧客が検索しやすいのはもちろん、商品のわかりやすさにもつながります。ショップ名はよく使われている単語や有名ショップと同名になることを避け、顧客が検索したときに上位に表示されるように慎重に検討して名付けるのがおすすめです。
SEO対策はある程度時間がかかりますので、「自分のショップ名」「商品名」で検索されたときにしっかりと最初に表示されるように、早いうちから取り組まれることをおすすめします。
コンテンツマーケティング
先ほど紹介したSEO対策に似ているのが、この「コンテンツマーケティング」です。
コンテンツマーケティングとは、たとえば「炊飯器 プレゼント おすすめ」といったキーワードで上位表示されるような記事やブログを執筆する取り組みを言います。こういった一般的なワードは、多くの人が検索するため、膨大な数の見込み顧客のアクセスを獲得することが可能です。そして、このワードで記事を訪れた人に自分のショップを紹介すれば、一定程度の購入を見込める、というロジックです。
ただ、コンテンツマーケティングは、無料であるにも関わらずこのように絶大な効果を見込めるため、数えきれないくらい多くの企業や個人が参入しています。結果的に、多くのアクセスが見込めるキーワードで上位表示させる難易度は年々高くなっており、かなりの経験と専門知識がなければ、上位表示させるのは難しいのが実情です。
そのため、専門知識がない場合は、無理にここにコストと時間をかけるのではなく、アフィリエイト広告やSNS広告、このあと紹介するSNS運用などを駆使して「自分のショップ名で検索してくれる人」を増やすのを優先することをおすすめします。
SEOのアルゴリズムは日々進化しているため、「1年前に通用した手法がもう使えない」なんてことが普通にある世界です。またSEOには正解がないため、どんな専門家でも「確実に成果を出せる」ということはあり得ない、ということを認識しておきましょう。
コンテンツマーケティングとは、コンテンツ(=広告ではない、価値ある情報)を使ったマーケティング活動のことを指します。自社でオウンドメディアやブログを運営して、ブランドや商品についての情報を発信して購買を促したり、有益なコンテンツを発信して見込み客を育成したりするのがコンテンツマーケティングです。
しかし、オウンドメディアを運営するのにはコストや人材が必要になります。少ないリソースでコンテンツマーケティングを実施したい方は、ブログ感覚で文章や画像などのコンテンツを無料で発信できる「note」を活用するのがおすすめです。
BASEは「note ストアApp」という機能があり、「note」と連携してnoteのストアタブにショップの紹介文を掲載できます。ショップ情報のすぐ下に商品一覧が表示されるので、顧客がショップのことを知り、商品を確認して購入するまでの流れが作れるのが大きな魅力です。
SNS運用
ネットショップ運営をするのであれば、もっとも力を入れるべきなのが「SNS運用」です。というのも、SNSはファンを作るのに非常に向いている施策だからです。ファンとは言い換えてみれば、常にあなたのショップからの情報を待っている人なので、SNSで発信し、あなたのショップが目に留まってフォローしてくれた方は、実質的にあなたのショップのファン、ということができます。
X(旧Twitter)、Instagram、Facebook、YouTube、TikTokなど、さまざまなSNSがあります。BASEでネットショップを開設しているオーナーを対象とした調査では、集客に活用するSNSとしてInstagramが5年連続で1 位を獲得しています。
また、今後活用を強化したいSNSでも、Instagramが1位に上っています。
根強い人気を誇るInstagramをはじめ、自分に合ったSNSをどれか一つでいいので実践してみてください。なおBASEには、Instagramの投稿からそのままショップに飛べるような連携機能もあるため、SNSとの親和性が非常に高くなっています。SNS集客についてはたくさん記事がありますので、こちらから参考になる記事を探してみてください。
最近ではTikTokをはじめとしたショート動画の需要が急速に高まっています。話題性やクオリティの高い動画を投稿すれば、初心者でもバズらせることができるため、ショップや商品の認知度や購買率を大きく上げるのも夢ではありません。また、TikTokは10代〜20代を中心とした若年層の利用者が多いため、新たなファンの獲得にもつながります。
YouTubeチャンネルの運用
YouTubeは動画コンテンツを発信できるため、顧客にブランドや商品の詳細を伝えて購買意欲を高めることができます。また、コンテンツマーケティングと同様に、ブランドや商品に関連する有益な情報を発信して、見込み客にアプローチすることも可能です。TikTok用に作成したショート動画をYouTubeショートに投稿すれば、複数のSNSを少ないリソースでも並行して運用できるのが大きな魅力です。
BASEでは、「YouTubeショッピング連携」によってYouTubeのチャンネルや動画上に商品をタグ付けすることができます。ライブ配信にもタグ付けできるため、ライブ配信で商品の特徴を解説しながら顧客にショッピングを楽しんでもらうことも可能です。
【有料】ネットショップの集客施策
無料の集客施策はコストを抑えて手軽に始められる反面、短期的な効果があまり期待できないというデメリットがあります。ネットショップオープン時など、短期間で売上を伸ばしたいときは次のような有料の施策を検討するのもおすすめです。
Google広告
Google広告は検索エンジンを利用しているネットユーザーの居住地や性別、年齢、趣味趣向といった項目で絞り込み、ターゲットを絞って広告を表示できる有料サービスです。Google広告の種類は、おもに次の3つにわけられます。
- リスティング広告:検索連動型広告とも呼ばれる広告手法で、GoogleやYahoo!などの検索エンジンの検索結果欄に、有料で広告を出す集客施策。
- ディスプレイ広告:ネットユーザーが特定のブログやニュースサイトを見ているときに、そのサイトに関連する広告を表示する仕組み。
- ショッピング広告:商品データから作成できる広告の一種。ネットユーザーの検索意図に応じて商品の写真、名前、価格、ショップ名などが表示される。
BASEと連携した「Google商品連携・広告 App」は、BASEのショップオーナーがGoogle ショッピング広告をかんたんに出稿・管理できるのが特徴です。
ショッピング広告は通常の広告よりも視覚的な訴求力が高く、顧客が広告をクリックしなくても商品の詳細を伝えられます。そのため、購買につながる可能性が高いのが魅力です。ターゲティングで購入意欲の高い顧客をショップに呼び込めます。
SNS広告
「SNS広告」とは、FacebookやInstagram、X(旧Twitter)といったSNS上に広告を出す手法です。この手法のいい点は、SNSのタイムラインなどに自然な形で表示されるため、それまで気にも留めていなかった潜在顧客にもアプローチできる点です。
ただし、リスティング広告とは違って「もういますぐ買おうと思っています!」という顧客にアプローチするわけではないので、効率はすこし悪くなります。イメージするならば、雑誌などに広告を出稿することに近いでしょう。Instagram広告に関しては、こちらの記事を参考にしてみてください。
TikTok広告は、TikTokアカウントとTikTok For Businessアカウントがあれば、誰でも出稿できるのが特徴です。TikTokユーザーはスクロールしながら自然に広告を目にすることになるので、広告への抵抗を減らせるのがTikTok広告の大きなメリットです。
アフィリエイト広告
「アフィリエイト広告」は、自分ではない第三者に商品を紹介してもらい、商品が売れたときにだけ報酬が発生する、成果報酬型広告です。アフィリエイターと呼ばれる紹介者が、自分のメディアやSNSを通してあなたの商品を紹介し、買いたい人を連れてきてくれるイメージです。
売れたときにしか報酬が発生しないため、赤字リスクは少ないですが、そもそも報酬が低かったり、売れにくい商材だったりした場合は、紹介してくれる人がいないという可能性も。
なお、アフィリエイト広告を出稿する場合は、ASPと呼ばれるアフィリエイトサービスプロバイダにお願いするのが一般的です。A8.netやバリューコマース、アクセストレードといったところが有名どころのASPとなりますので、興味がある場合は一度話を聞いてみることをおすすめします。
インフルエンサーへの宣伝依頼
ユーチューバーやインスタグラマーなど、人気のあるインフルエンサーにそれぞれのSNS上で商品やサービスを宣伝してもらうことで集客する方法です。YouTubeやInstagramの場合はPR案件を依頼したり、TikTokの場合はチャレンジキャンペーンに参加してもらったりすることで集客ができます。
宣伝費用はフォロワー単価で決まることが多いため、フォロワー数の多いインフルエンサーに依頼するほどまとまった予算が必要となります。インフルエンサーは影響力が高いため、費用に見合った高い効果が期待できるでしょう。
プレスリリース
自社のサービスや商品に関連した情報を配信して、ニュースサイトや雑誌といった媒体に掲載してもらうことで集客する方法です。集客の効果は、掲載される媒体の規模やプレスリリースの内容によって差がありますが、媒体によって幅広い読者が目にするため、認知度アップが見込めます。
プレスリリースを配信する際は、各メディアへ情報を一斉送信してくれる代行会社を活用するのが一般的ですが、10〜30万円程度の予算が必要となるケースもあるので費用対効果を検討してから依頼しましょう。
BASEには「プレスリリース配信 App」という機能があり、これを使うことでかんたんにプレスリリースを配信できます。
【リピーター向け】ネットショップの集客方法
リピーターを獲得するための手法である「DRM(ダイレクトレスポンスマーケティング)」とは、関係性を構築して商品を購入してもらう、マーケティング手法です。中長期的に見込み客とコミュニケーションを取りながら、信頼関係を構築したうえで商品の購買につなげるため、リピート購入が期待できます。
BASEには「メンバーシップApp」という機能があり、ショップオリジナルの会員制度を作成可能です。ブランドに対する愛着を高めてファンを増やせるので、リピーター獲得に役立ちます。そのほかの「DRM(ダイレクトレスポンスマーケティング)」手法については、次のとおりです。
メールマガジン
自社の商品やサービス、キャンペーンなどの情報を顧客にメールで配信し、リピート購入を促す手法です。HTMLを使用することで画像や動画の埋め込みができるほか、レイアウトの自由度も高いため、より視認性の高いアプローチが可能です。メルマガ本文にネットショップなどのリンクを設置して、顧客の購買行動を促すこともできます。
LINE公式アカウント
国内最大級のユーザー数を誇るLINEでLINE公式アカウントを作成すれば、顧客に向けて気軽にキャンペーン情報などを発信できます。LINEはメッセージを受信するとプッシュ通知で表示されるため、顧客の目につきやすく、開封率が高いのが特徴です。また、プッシュ通知は後から確認することもできるため、メールと比較すると埋もれにくいのも魅力の一つです。
BASEには「おみせコネクトApp」という機能があり、LINE友達とBASEの顧客情報を紐づけて、顧客にあったメッセージを送れます。
たとえば、「サイト訪問から◯日後」「カゴ落ちから◯時間後」といったようにトリガーを設定して、顧客ごとに個別にアプローチすることも可能です。再入荷通知の発信もできるので、購買機会の損失を防ぐために徹底的なアプローチができます。
結局どの集客施策を選んだらいいの?
短期で効果を出すためには、有料の施策を実施するのがおすすめです。「Google広告」や「SNS広告」は、すぐに出稿できるほか、効果が見えるまでの期間が短いという特徴があります。無料ではじめられる「SNS運用」や「DRM(ダイレクトレスポンスマーケティング)」などは、時間や手間がかかるものの、信頼関係が築きやすいため、リピーター獲得に役立ちます。
このように、集客施策はそれぞれ予算や効果が期待できる期間、目的が違うので、一つの集客施策に絞って行うよりは、複数の施策を並行して実施するのが得策です。定期的に施策の見直しや評価を行い、費用対効果を見ながら施策を組み合わせていくとムダがないでしょう。
効率よくネットショップに集客するコツ
売上を伸ばすためには集客施策が大きな役割を果たしますが、集客施策にばかり時間やコストをかけていると、肝心なショップ運営にかける時間やコストも限られてしまします。次の3つのコツを参考にして、ぜひ効率的な集客を心がけてみてください。
集客方法のメリット・デメリットを把握する
効率的に集客をするためには、集客方法のメリットやデメリットを把握したうえで施策を選ぶことが大切です。たとえば、有料の集客方法は短期的な効果が期待できますが、自社商品やターゲットにマッチしていないと、思ったように効果が出ないこともあります。
また、オウンドメディアやSNS運用は効果が出るまでに時間がかかるケースがありますが、資産として蓄積され、自動的に集客を行ってくれるという利点があります。長期的な視点で見るとメリットやデメリットが大きく変わることもあるので、現時点だけでなく、将来的な展望も含めて集客方法を検討してみてください。
販売計画に基づいて集客方法を検討する
販売計画に基づいた集客方法を選ばないと、コストが無駄になる可能性があります。たとえば、仕入れ数が多いのに広告費を削減しすぎると、在庫を抱えたり、廃棄処分になったりする可能性があります。反対に、販売計画に対して過剰な広告を行うと、欠品で販売機会を損失することになりかねません。
販売計画はターゲットや販売する商品、販売金額をもとに見込み額の算出や活動計画の立案を行います。ターゲットの年齢や地域、趣向といった統計データを取得したい場合は、政府統計の総合窓口「e-Stat」などを活用してみてください。
アクセス解析で検証する
無料の分析ツールであるGoogleアナリティクス(GA4)などを活用すると、顧客の流入経路や流入経路別のコンバージョン率、離脱率など、さまざまなデータを取得できます。サイトや商品の変更、施策を行ったときに検証を実施して、良い点と悪い点が把握できれば、ネットショップの最適化は常に実現可能です。
BASEは、分析機能が豊富で16以上のデータがかんたんに確認できます。Googleアナリティクスの連携や広告の効果測定がBASEの管理画面から確認できるため、さまざまなサイトを確認する手間が省けます。
まとめ
以上、ネットショップの集客における重要な考え方と、具体的な手法に関して解説しました。今回の内容をまとめると、このようになります。重要な考え方は、顧客を「連れてくる施策なのか?育てる施策なのか?」というポイントです。これらを考慮したうえで、自身のショップに合う施策を検討してみてください。
BASEはコンテンツマーケティングに適した連携や、SNS、Google広告との連携など、ショップ運営をスムーズに行うための機能が充実しています。また、分析機能も備わっているため、効果検証しながらショップ運営を進めていけるのも大きな強みです。
BASEは初期費用・月額費用無料で独自のネットショップを開設できるので、コストを抑えて効率的にショップ運営を進めていきたい方はぜひ検討してみてください。
BASEのネットショップは、開設手続きは最短30秒、販売開始まで最短30分。
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さらに、集客に必須のSNSの連携も簡単です(Instagram・TikTok・YouTubeショッピング・Googleショッピング広告)。
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