手芸や工作、お菓子作りなどの特技を活かしたハンドメイドの販売が、副業として人気です。ハンドメイドが得意で、「自分で作った商品を売ってみたい!」と考えている人もいるでしょう。
今回は、ハンドメイドを副業としてはじめるために、知っておきたい情報をまとめました。
「そもそもハンドメイドってどのくらい稼げるの?」「販売方法はどれを選んだらいい?」「ハンドメイドで成功するコツは?」などの気になるポイントを解説していきますので、ぜひ参考にしてみてください。
- BASEは個人・スモールチームに選ばれているネットショップ作成サービスです
- 初期費用・月額費用いらずで、無料で今日からショップ運営をはじめられます
- ショップ開設後の運営サポートや集客支援も充実しています
- 「売上を伸ばしやすいネットショップ作成サービスNo.1」に選ばれています
目次
ハンドメイドを副業にするメリット
まずは、そもそも副業としてハンドメイドの販売をはじめることで、どんなメリットがあるのか見ていきましょう。
特技で収入を得られる
ハンドメイドを副業にするということは、手芸やお菓子作りといった趣味を活かして作った商品を買ってもらえることを意味します。それにより収入を得られるのはもちろん、買ってくれる顧客がいることがやりがいにつながるでしょう。顧客と距離が近いからこそ、嬉しい口コミや喜びの声が届きやすいのも魅力です。
マイペースで働ける
ハンドメイドを販売するには、商品を制作するだけでなく、商品説明文の作成や写真撮影、発送作業などさまざまな業務が必要です。
しかし、自分1人で行うからこそ、キャパシティの範囲内で取り組めます。利用する販売プラットフォームによっては、販売期間を調整することもできるので「子供が夏休みのうちはハンドメイドもお休み」といった判断も可能です。本業や家事・育児の合間にも、無理なく進めやすいでしょう。
ハンドメイド販売の収入は?そもそも副業になる?
そもそも、ハンドメイド販売は副業として成り立つのでしょうか?
ハンドメイドマーケットプレイスの一つであるminneが2019年に行った、「ハンドメイド 主婦・主夫作家の意識調査」によると、ハンドメイド販売によって収入を得ている人は、全体のおよそ8割を超える、という結果になりました。
画像引用元:GMOペパボ
金額別では、1ヶ月あたりの収入が1~5,000円未満、と答えた人の割合がいちばん多く、27%でした。
ハンドメイド販売の活動歴別に見ると、はじめてから1年未満の人では、1ヶ月あたりの収入が1~5,000円未満、と答えた人が最多です。
一方、5~10年未満、ハンドメイド販売を続けている人では、1~5,000円未満、と答えた人と、2〜5万円未満、と答えた人の割合は同じとなり、活動歴が長くなると、ハンドメイド販売で得られる収入の平均は伸びていることがうかがえる結果となりました。
このように、ハンドメイド販売は、ものすごく稼げる副業とは言えないものの、一定の額は稼げている人が多く、継続することで収入を伸ばせる見込みもあります。
このため、すきま時間などに趣味としてはじめるにはよい副業、と言えるのではないでしょうか。
初心者にもおすすめ!ハンドメイド販売で売れる商品
ハンドメイド販売では、アクセサリー、家具、生活雑貨、食品など、さまざまなジャンルのハンドメイド品が販売されています。
まだ、なにを作ったらいいか考えが浮かばない場合は、作成する商品のヒントにするために人気ジャンルを見てみるのもおすすめです。
初心者もチャレンジしやすいハンドメイドの人気ジャンルは、つぎの通りです。
- アクセサリー
- バッグ・財布・小物
- ベビー・キッズ
- 手作りキット
- お菓子・パン
- キャンドル
- スマホケース
- ぬいぐるみ
- 刺繍
- 入園・入学準備グッズ
それぞれの特徴や、BASEのショップにおける商品1点あたりの価格相場を紹介します。
アクセサリー
アクセサリーは、全体の4割以上を占める、最も作品数の多いジャンルです。
指輪、ピアス、イヤリング、ネックレス、ヘアアクセサリー、腕時計、キーホルダーや、男性向けのプレゼントとして需要の高いネクタイピン、カフスまで、さまざまな商品が販売されています。
販売価格は、ピアスやイヤリングは1,200~1,800円、ヘアアクセサリーはシンプルなもので1,000円くらい、結婚式や和装で使用するような豪華なもので5,000円くらい、のものが多いようです。
アクセサリーは、たとえば夏ならシェルモチーフ、冬なら雪の結晶のモチーフ、クリスマス時期にはツリー、など、季節やイベントを意識したデザインが人気です。
バッグ・財布・小物
バッグ・財布・小物のジャンルでは、トートバッグ、ショルダーバッグ、かごバッグなどのさまざまなタイプのバッグや、ポーチ、ティッシュケース、メガネケース、名刺ケースなどの小物、革財布、布財布などが販売されています。
販売価格は、布製のトートバッグで1,000~3,000円くらい、ポーチで1,000~1,500円くらい、革財布で5,000~10,000円くらい、革製の名刺・カードケースが3,000~4,000円くらいです。
ハンドメイド販売というと、女性向けのアイテムが多く、男性ははじめにくい、と感じる人もいるかもしれませんが、革製品などは、男性でもはじめやすいアイテムです。
ベビー・キッズ
ベビー・キッズのジャンルでは、子供服・ベビー服、スタイ、帽子、靴、ヘアアクセサリーなどの身につけるものから、母子手帳ケース、命名書などのマタニティ関連、お名前シールやレッスンバッグ、入園入学セットなどの学校用品まで、ありとあらゆるアイテムが販売されています。
販売価格は、ベビー服で1,500~3,000円くらい、子供服で2,500~5,000円くらい、レッスンバッグで1,000~3,000円くらいです。
ベビー・キッズでは、名入れのアイテムが人気です。誕生日を祝うタペストリーやインテリア小物、通学通園バッグなど、名前を入れられるものは、自分の子供用に購入するだけでなく、ギフト用としても人気があります。
手作りキット
手作りキットは、とくにブームが到来しているカテゴリーです。
近年、ハンドメイド作品をほしい、という人だけでなく、自分でハンドメイド作品を作ってみたい、と感じる人が増えています。
ハンドメイド体験への需要の高まりは、ものづくりを体験できるカフェや、素材を販売している店舗でのワークショップの人気にもあらわれています。
また、minneでは、初心者向けのレジンキットや、羊毛フェルトのキットなどが多く出品されるようになり、キットの出品数は、2017年から2018年の間に、5.8倍にも拡大したそうです。
手作りキットの販売価格は、1,500~3,000円ほどのものが多く、刺繍キットや革小物のキット、アクセサリーのキットから、キャットタワーやラックなどの家具が作れるものまで、バリエーションも豊かです。
手作りキットは、自宅での時間を楽しむ人が増えていることも追い風に、今後ますます人気が高まることが期待される商品ジャンルとなっています。
お菓子・パン
実店舗を持つお菓子屋さんだけでなく、オンラインのみで営業するショップもあります。詰め合わせセットやクッキー缶などのセット商品が多く、定期便を行うショップもよく見られます。
ただし、販売するためのお菓子やパンを作るには、自宅ではなく、レンタルキッチンなどの保健所の許可を得た施設を利用する必要がある点は要注意です。
価格相場は2,000円〜5,000円ほどで、6,000円を超える商品も珍しくありません。
キャンドル
リラックス効果のあるキャンドルは、色やデザイン、香りなどでアレンジがききやすいためハンドメイドで人気の商品です。手作りだからこその風合いや、他にはないデザイン性の高い商品が多くなっています。
価格は幅広いものの、2,000〜5,000円ほどが相場です。
スマホケース
スマホケースには、レジンなどで作ったパーツを取り付けたクリアケースや、革で作る手帳型ケース、スマホショルダーなどさまざまなタイプがあります。
とくにクリアケースは手軽に作れる上、毎日持ち歩くものだからこそ消耗品としての側面もあるため、人気のハンドメイドです。
価格相場はクリアケースの場合、3,000〜5,000円程度です。
ぬいぐるみ
オリジナルキャラクターのぬいぐるみは、子供だけでなく大人にも人気です。また、「推し活」や「ぬい撮り」などのブームにより、ぬいぐるみ用の洋服を販売するショップも増えています。
相場は使う素材や大きさによってかなり異なりますが、比較的安価なもので2,000〜3,000円ほどです。高価なものは2〜3万円に上る商品もあります。
刺繍
刺繍のハンドメイドには、さまざまな種類があります。代表的なのは、ビーズ刺繍のブローチやアクセサリー、ワッペン、刺繍を施したトートバッグ・キャップといった布製品などです。ほかにも、刺繍枠と布、刺繍糸がセットになったキットを販売するショップもあります。
価格帯は幅広く、3,000〜4,000円の商品もあれば、1万円以上の商品もあるようです。
入園・入学準備グッズ
子供の保育園・幼稚園の入園や小学校入学時に準備するグッズも、ハンドメイドの人気商品です。具体的には上履き入れ、体操着を入れる巾着、ランチョンマット、レッスンバッグなどが含まれます。手芸が苦手な人やミシンが家にない人だけでなく、おしゃれなデザインのグッズを子供に与えたい親からも需要があるようです。
価格は1点ごとのバラ売りであれば1,500〜4,000円、セットでの販売であれば5,000〜8,000円ほどが相場です。
副業でのハンドメイド販売のはじめ方
では、実際にハンドメイド販売をはじめるにあたって、どんな手順を踏めばいいのでしょうか? ハンドメイド販売のはじめ方について、かんたんにご説明します。
1. 販売する商品を決める
まずは、どんな商品を販売するかを決めましょう。
たとえば、刺繍が趣味である、自分の子供の洋服をよく作っている、など、すでに作れる商品がある場合、それらを商品として販売するといいでしょう。
もし、これから新しくなにかを作ってハンドメイド販売をはじめてみたいのなら、先ほど紹介した、人気商品のジャンルから選ぶのもおすすめです。
中でも、初心者に作りやすいのは、ピアスやイヤリングなどのアクセサリーです。かんたんなものなら、自分の好きなパーツを組み合わせるだけで作ることができます。
ちなみに、ネットショップ作成サービスの「BASE」では、monomyというサービスと連携しています。monomyは、スマホ上でパーツを組み合わせてデザインするだけで、オリジナルアクセサリーを作れる受注生産サービスです。
製造や梱包や発送をすべて工場が代行してくれるため、材料を揃える準備や在庫を抱えるリスクなく、オリジナルアクセサリーの販売ができます。
2. 販売するアプリ・サイトを決める
つぎに、ハンドメイドの販売方法を決めましょう。ハンドメイドを販売できるプラットフォームは、大きく4種類に分けられます。
- マーケットプレイス
- ネットショップ
- フリマアプリ
- SNS
それぞれの概要や違い、代表的なサービスをかんたんに紹介します。
マーケットプレイス
minneをはじめとする、ハンドメイド専門のマーケットプレイスで販売する方法です。知名度のあるサービスであれば、ハンドメイドを求める顧客が集まるため、集客しやすいのが魅力です。
その分、手数料が高い傾向にあるのがデメリットとして挙げられます。また、他の作家さんと作品を横並びで出すことになるので、比較されやすく価格競争に巻き込まれやすい点も懸念されます。
ネットショップ
BASEのようなネットショップ作成サービスを活用し、自分のネットショップを開設して販売する方法です。マーケットプレイスと比較すると集客の難易度は上がりますが、デザインにこだわりやすいため、ハンドメイドのテイストにあったショップにできます。手数料が低く、商品が売れるまで費用が発生しないサービスもあるのも魅力です。
フリマアプリ
メルカリをはじめとする、個人の出品がメインのCtoCプラットフォームでもハンドメイドが販売可能です。不用品販売などで使い慣れている人であれば、比較的はじめやすいでしょう。ただし、値引き交渉をされる可能性も十分あるため、対応する手間が発生したり、希望する価格で売れなかったりする可能性もあります。
SNS
InstagramやX(旧Twitter)などのSNSで顧客と直接やりとりし、販売する方法もあります。バーコード決済などの電子マネーを利用すればかんたんに金銭のやり取りができるため、スピーディーなやり取りが可能です。
ただし、販売サービスを介さない分、トラブルのリスクも増えることが予想されます。そのため、ハンドメイド初心者であれば、販売プラットフォームを利用するのがおすすめです。
3. ショップの名前やコンセプトを決める
販売するサイトが決まったら、つぎはコンセプトを決めましょう。どんなコンセプトにするか決めるのは、とても重要なことです。
ハンドメイド販売において、コンセプトとは、そのショップやアカウントで販売する商品全体に一貫した、発想や観点のことです。もっとかんたんに言うと、あなたの作品に対するこだわりが反映された、そのショップらしさ、そのアカウントらしさのことです。
そのショップやアカウントで販売される商品、商品写真、梱包など、すべての要素にそのショップらしさ、アカウントらしさがあふれているほど、ブランドが確立されやすく、ファンもつきやすくなります。
たとえば、ラグジュアリーなイメージがコンセプトに含まれるなら、梱包も上質な箱に入れるなどして、ラグジュアリーに寄せた方が、お客様にもよろこばれます。それが、もし梱包が簡素なクラフト紙だったら、コンセプトに似合わず、お客様もがっかりするかもしれません。逆に、たとえばエコやサステナブルがコンセプトのショップなら、クラフト紙の梱包はブランドのコンセプトの裏付けにもつながるでしょう。
また、コンセプトをしっかり決めておくことで、ショップ運営もスムーズに行えます。たとえば、価格設定や写真の撮り方、商品のディティール、お客様とのやり取りなどで迷っても、コンセプトさえしっかりしていれば、おのずと答えや方向性が見えてきます。
いつでもコンセプトに合うようにショップを運営していくことで、世界観のある魅力的なショップになるだけでなく、運営でつまずくリスクも減らせるのです。
ショップ名やアカウント名も、コンセプトに沿って決めましょう。ネーミングについては、下記の記事も参考にしてください。
4. ショップ・アカウントを開設
コンセプトや名前が決まったら、さっそくショップやアカウントを開設してみましょう。
ショップやアカウントを開設するための具体的な方法は、サービスによって異なります。
たとえば、もしBASEで作るのであれば、下記の記事にくわしい開設方法が載っていますので、参考にしてみてください。
5. ハンドメイド販売に必要なものを用意する
最後に、商品を販売するにあたって必要なものを用意しましょう。たとえば、つぎのようなものを用意しておくといいでしょう。
商品の画像
梱包材・緩衝材・テープ(ガムテープまたはOPPテープ)
OPP袋
ボックス
台紙(アクセサリーに)
薄葉紙(バッグのつめ紙、洋服の包装に)
マスキングテープ(セロテープの代わりに使えば華やかに)
プレゼント用のラッピンググッズ
購入者へのメッセージカード・ショップカード
商品をOPP袋に入れると、見映えがよくなります。高級感を出すなら、ボックスもおすすめです。
販売する商品によっては、台紙や薄葉紙を準備しましょう。メッセージカード・ショップカードは、ハンドメイド品と相性のよいアイテムです。ショップやアカウントのコンセプトに合ったものを用意しましょう。
その他、ネットショップを開業するにあたって、基本的に必要なものについては、下記の記事でもくわしく解説しています。
ハンドメイド作品を販売できるサービス一覧
ここでは、ハンドメイド作品を販売できるプラットフォームを7種類紹介します。メリット・デメリット・固定費・手数料の4つの視点から比較すると、つぎのとおりです。
メリット |
デメリット |
固定費 |
手数料 |
|
---|---|---|---|---|
minne |
国内最大級のハンドメイドマーケットで利用ユーザーが多い |
作品数が多い分、宣伝を工夫しないと作品が埋もれてしまう可能性がある |
0円 |
10.56% |
creema |
雑貨やアクセサリーだけではなく、食品も取り扱いが多い |
作品が一覧で並ぶため、他作品との差別化がむずかしい |
0円 |
11%〜 |
iichi |
サイト全体で扱っている作品の価格帯が高めなので、安売りしたくない作品に向いている |
手数料が高い |
0円 |
20% |
BASE |
固定費が無料で利用できる。ショップの開設や管理がかんたん 自分の商品をブランドとして販売できる |
集客は自分の力で行う必要がある |
<スタンダードプラン> <グロースプラン> |
<スタンダードプラン> <グロースプラン> |
STORES |
無料のデザインテンプレートが豊富 |
デザイン編集機能に制限がある |
<フリープラン> <ベーシックプラン> |
<フリープラン> <ベーシックプラン> |
Shopify |
越境ECに強く、多言語・多通貨に対応。機能の拡張性も高い |
海外発のサービスのため、日本語によるサポートが少ない |
<ベーシック> <スタンダード> <プレミアム> |
<ベーシック> <スタンダード> <プレミアム> |
メルカリShops |
集客力の高いフリマアプリメルカリ内に出店できる |
サービス開始から間もないため利用できる機能が少ない |
0円 |
10% |
※2024年8月時点
それぞれの特徴を紹介していきます。
minne
オリジナル商品やハンドメイドに特化したマーケットプレイスです。2021年8月末時点で91万件を超える作家・ブランドによる1,500万点以上の作品が販売・展示されています。顧客には20〜40代女性が多いのが特徴です。
<minneでのハンドメイド販売にかかる費用>
固定費:0円
手数料:販売手数料10.56%
creema
全国24万人の作家・デザイナーが出店し、月間2,200万人の顧客(ユーザー)が利用するハンドメイドマーケットプレイスです。受注後に商品を制作する無在庫販売も可能で、台湾、香港サイトでの販売もサポートしてもらえます。
<creemaでのハンドメイド販売にかかる費用>
固定費:0円
手数料:成約手数料11%〜
※作品、素材の販売: 成約時に商品金額の一律11%(税込)
フードの販売: 成約時に決済総額の一律 15.4%(税込)
台湾、香港サイトでの販売: 決済総額の21%(税込)+一取引あたり42円(税込)の決済手数料
iichi
ハンドメイドやアンティーク専門のマーケットプレイスです。自分が制作した商品を扱う場合と、仕入れ商品を扱う場合(アンティークの販売やセレクトショップなど)とで料金プランが変わってくるので注意しておきましょう。
<iichiでのハンドメイド販売にかかる費用>
固定費:0円
手数料:成約手数料20%(※自作のハンドメイド商品の場合)
BASE
「クリエイターに最も選ばれているネットショップ開設サービスNo.1 (※1)」にも選ばれているネットショップ作成サービスです。
初期費用・月額費用が0円のスタンダードプランと、月額費用がかかる代わりに手数料を業界最安水準まで抑えられるグロースプランの2つの料金プランがあります。無料プランでは機能制限があるサービスが多い中、どちらのプランでも同じ機能が利用できるのが特徴です。
※最近1年以内にネットショップを開設する際に利用したカート型ネットショップ開設サービスの調査(2024年2月 調査委託先:マクロミル)
<BASEでのハンドメイド販売にかかる費用>
固定費:スタンダードプラン 初期費用0円/月額費用0円
グロースプラン 初期費用0円/月額費用16,580円
手数料:スタンダードプラン 決済手数料3.6%+40円/サービス手数料3%
グロースプラン 決済手数料2.9%/サービス手数料0円
STORES
デザインテンプレートやカスタマイズ機能が充実していて、手軽に思い通りのショップデザインを実現できるネットショップ作成サービスです。BASEと同じく無料プランと有料プランが用意されていますが、無料の「フリープラン」では決済手段や機能に制限がある点には注意してください。
<STORESでのハンドメイド販売にかかる費用>
固定費:フリープラン 初期費用0円/月額費用0円
ベーシックプラン 初期費用0円/月額費用2,980円
手数料:フリープラン 決済手数料5.5%
ベーシックプラン 決済手数料3.6%
Shopify
全世界で利用されているカナダ発のネットショップ作成サービスで、海外向けの販売に対応したサービスを多く備えているのが特徴です。日本語でのサポートもありますが、海外のサービスなので使いにくさも感じるかもしれません。
<Shopifyでのハンドメイド販売にかかる費用>
固定費:ベーシック 月額費用3,650円
スタンダード 月額費用10,100円
プレミアム 月額費用44,000円
手数料:ベーシック 決済手数料3.55%
スタンダード 決済手数料3.4%
プレミアム 決済手数料3.25%
メルカリShops
フリマアプリ「メルカリ」の事業者向けサービスです。メルカリShopsには、他のサービスとのAPI連携や商品の一括登録、受注リストや明細のダウンロードなど事業者向け機能が備わっています。また、メルカリの一般ユーザーのように、値下げ交渉の対応に追われにくい仕様になっているのも特徴です。
<メルカリShopsでのハンドメイド販売にかかる費用>
固定費:初期費用0円/月額費用0円
手数料:販売手数料10%
副業でのハンドメイド販売なら「BASE」がおすすめ!
どの販売プラットフォームにも、メリット・デメリットが存在しています。コストだけではなく、メリット・デメリットも考えて、自分に合ったサービスを選ぶことが重要です。
その中でもおすすめは「BASE」です。ここでは、副業としてハンドメイド販売をする方におすすめしたいBASEの魅力を2つ紹介します。
ショップの運営コストが抑えられる
BASEのスタンダードプランを利用する場合、商品が売れるまで費用は一切発生しません。商品の売上に応じてかかる決済手数料やサービス手数料も、売上金額から引かれた上で振り込まれるので、支払いの手間も不要です。本業やハンドメイドの制作で忙しい中でも、スムーズにショップを運営できるでしょう
また、ハンドメイドの場合は商品を1点ずつ手作りするため大量生産するのがむずかしい上、本業の合間に進めるとなるとネットショップ運営にかけられる時間が限られます。そのため一定数の方は、商品準備をしている間は販売できるものがないため、ショップを閉じています。月額費用が無料のため、そうした期間にムダなコストがかかることがないのも、大きなメリットです。
SNSやYouTubeを活用した集客もサポート
ネットショップは、ハンドメイド専門のマーケットプレイスと比較すると集客力が課題です。一方で、ハンドメイドの集客に効果的なInstagramやYouTubeなどの外部プラットフォームと連携機能があるのも、BASEの魅力です。InstagramやYouTubeのショッピング機能からBASEの商品ページに遷移できるので、各プラットフォームでハンドメイドを探している人を誘導しやすくなっています。
「BASE」を使った、ハンドメイド販売の成功事例
ここで、実際に「BASE」をうまく活用し、ハンドメイド販売のショップ運営を成功させている事例をご紹介します。
天然貝のキラキラ螺鈿アート雑貨「Print creative」様の例
Print creative様は、伝統工芸である螺鈿を現代のライフスタイルにアレンジした、「螺鈿アート」の雑貨を販売しているショップです。BASEの拡張機能を活用されています。
BASEでは、売上アップにつながるさまざまな機能を利用可能です。
たとえば、Print creative様の場合は、リアルタイムに近いチャットでのコミュニケーションを行える「メッセージ App」などを導入しています。お客様からの質問に素早く円滑に対応することで、購入率をアップさせるのは、おすすめの方法です。
【オーナーズインタビュー/天然貝のキラキラ螺鈿アート雑貨 Print creative 】オススメBASE Apps活用術
「Linola handmade jewelry」様の場合
Linola handmade jewelry様は、華やかで遊び心のあるハンドメイドアクセサリーを販売しているショップで、Instagramでも人気を集めています。
Linola handmade jewelry様は、BASEの販促支援サービスを活用し、常設店舗である「SHIBUYA BASE」に出店されました。なお、SHIBUYA BASEは、渋谷モディ内にあるBASEが保有するポップアップスペースのことです。
【ネットからリアルへ vol.5】ハンドメイドだからこそファンとの交流が大切。アクセサリーブランド<Linola handmade jewelry>が語る、リアル販売の魅力とは
実際の店舗では、商品の魅力を直接お客様に伝えることができ、ファン獲得の機会にもなります。また、ネットショップでファンになってくれたお客様と交流を深めるのもおすすめです。実際の店舗にポップアップ出店できるBASEの販促支援サービスについては、このあと紹介します。
ハンドメイド作家の支援機能やサービスも豊富
BASEの豊富な支援機能やサービスから、とくにハンドメイド作家の方にご利用いただきたいものを2つご紹介します。
ポップアップ出店支援
まずは、さきほどLinola handmade jewelry様の例でご紹介した、ポップアップショップです。
BASEのショップオーナーの方なら、「more BASE」からお申し込みすることで、ラフォーレ原宿や渋谷モディなど、全国の商業施設に出店できるチャンスがあります。
契約などの手続きは、BASEがサポートします。
製造支援
もう一つは、オリジナルグッズが作成できる、さまざまな製造支援サービスです。
BASEでは、受注販売の形式でオリジナルグッズが作れる、多くのサービスと連携しています。受注販売の形式なので、実質的に在庫リスクゼロでショップ運営できます。
たとえばmonomyは、3,000種類以上のアクセサリーパーツを組み合わせて、自分オリジナルのアクセサリーが受注生産できるサービスです。BASEとmonomyを連携させれば、デザインしたアクセサリーを、あなたのショップにかんたんに出品できます。商品がオーダーされると、monomyがアクセサリーの製作、配送を行ってくれます。
ハンドメイド販売を副業として成功させるコツと注意点
では、ショップを作成したあとに、実際にハンドメイド販売を副業として成功させるには、なにが大切なのでしょうか。
ハンドメイド販売を副業として成功させるコツと注意点は、つぎの5つです。
- 複数の販売方法を利用してみよう
- ターゲット設定と価格戦略
- SNSを利用して、新規顧客を獲得しよう
- 商品を購入したお客様の顧客化を意識しよう
- 著作権などについて、理解しておこう
複数の販売方法を利用してみよう!
商品の販売方法は1つだけに絞るのではなく、複数の手段でアプローチするのがおすすめです。ネットショップやポップアップストア、アート系イベントなどさまざまな方法を取り入れることで、より多くの人の目に留まり、購入してもらえるチャンスが広がります。
BASEでネットショップを作成すると、ポップアップの出店支援サービスを利用できますので、ぜひ活用してみてください。
▶関連記事:more BASE
販売方法によって、売れる商品の傾向が異なることもあります。1つの方法だけに絞って商品が売れないと、自信をなくしてモチベーションが下がってしまうこともあるでしょう。そんなとき、別のアプローチを試してみると、売上につながるだけでなく、副業を続ける意欲にもなります。
ターゲット設定と価格戦略
ターゲット設定と価格戦略は、ハンドメイド販売で重要なポイントです。誰にどんな商品を販売したいか、価格はどれくらいにしたいか、きちんと考えましょう。
とくに、ライバルの多いハンドメイド販売専門サイトでは、自分の売りたい商品の相場が安い場合、売るために相場に合わせて価格を下げた方がいいのではないか、と悩む人も多いでしょう。
しかし、安易に安売りするのはおすすめできません。
周りにつられて安易に値下げしてしまうと、最悪の場合、原価割れしてしまう可能性もあります。
商品の材料費・送料だけでなく、出店にかかるサイト固定費、制作にかかる時間分の人件費なども考慮しましょう。元がきちんととれるように商品価格を設定した方が、副業を長く続けられます。
たとえば、BASEなどの独立したショップであれば、ショップ内でライバルの価格が見えるわけではないので、自分の希望価格に値段を設定しても、ほかと比較されません。
このため、安売りになりづらいメリットがあります。また、独立したショップがある方が、ブランディングの面でお客様に安心感を与えることにもつながります。
SNSを利用して、新規顧客を獲得しよう
ハンドメイド販売をはじめるなら、InstagramなどのSNSアカウントを作成して、SNS上でも積極的に自分の商品を発信しましょう。
ショップを作成したり、アプリで出店したりするだけでは、商品を見つけてくれるお客様は限られます。SNSを活用することで、より多くの人に、自分の作った商品を見てもらうことができます。
BASEでは、Instagram販売 Appなど、SNSと連携がしやすい拡張機能も充実していますので、ぜひ活用してみてください。
商品を購入したお客様の顧客化を意識しよう
商品が売れるようになってきたら、購入してくれたお客様を顧客化することを意識しましょう。
繰り返し購入してくれる顧客を作ることは、収入面でのメリットだけでなく、自信ややりがいにつながります。
たとえば、商品を購入してくれたお客様に、ショップのURLやSNSが載っているショップカードを同封したり、おまけをつけたりして、ファンになってもらえるように努力しましょう。
著作権などについて、理解しておこう
最後に、注意点として、ハンドメイド販売で起こりうるトラブルの一つに、商品のデザインや作りが、「盗作、パクリだ」などと言われることがあります。
盗作は、当然許される行為ではありませんが、自分にその気がなくても、一方的に責められる可能性もあります。ただし、多くの場合、盗作を証明するのはむずかしいため、強く言われたとしても、それ以上踏み込んでくることはありません。
また、商品だけでなく、ショップ名がトラブルにつながる可能性もあります。
自分がつけたいショップ名が、他店の模倣になっていないか、すでに商標登録されていないか、事前に確認しておくことをおすすめします。
商標登録とは、商品やサービスの目印となる商標を、国に登録しておくことです。商標には、たとえば、ショップ名などのネーミングや、ロゴマークがあります。
商標登録された商標は、国から登録者に、その商標を使用できる法的な独占権「商標権」が与えられる仕組みです。このため、万が一登録者以外の人が無断で使用したり真似したりすると、法的措置を取られる可能性があります。
商標登録については、下記の特許情報プラットフォームで検索することができます。
▼特許情報プラットフォーム
https://www.j-platpat.inpit.go.jp/
反対に「自分のブランド名・ショップ名を使われたくない」という人は、商標登録することを検討してもよいでしょう。
商標登録を行う場合、出願から登録まで、およそ11~13ヶ月かかります。
かかる費用は、最低でも、出願から登録までに約3万円です。出願は、指定の書面での申請が必要です。自分で行うこともできますが、手続きが面倒、むずかしいという方は、弁理士への依頼を検討しましょう。弁理士に依頼する場合、弁理士費用として、さらに2~10万円ほどかかります。
ハンドメイド販売でのNG行為を紹介
ハンドメイド作品を作成・販売する中で、気づかないうちに違反行為を行っている可能性があります。
知らなかったでは済まされないNG行為とはどのようなものか、事前に理解しておきましょう。
商品に同封するメッセージカード・手紙に封をするのはNG
作品を購入した方へお礼のメッセージをつけることは、感謝の気持ちを伝えるだけではなくリピート購入にもつながる重要な手段です。
ですが、このようなメッセージに封をして宅急便に同梱することはNG行為です。郵便法により明確に禁止されています。
違反すると、3年以下の懲役または300万円以下の罰金が下される恐れがあります。
そのため、販売した作品を宅配便で送る場合に同梱するメッセージカードや手紙は封をしないようにしましょう。もしどうしても封をして送りたい場合は、荷物に同梱せず、郵便で別途送るようにしましょう。
商品の返品・苦情を一切拒否するのはNG
ハンドメイドは1点ものだからこそ、色味やニュアンスの違いを楽しめる商品です。一方で、そのことが原因で、大量生産した商品よりも「イメージと違う」といったクレームが寄せられるリスクがあります。
しかし、苦情や返品を受けることを恐れて「ノークレーム」「ノーリターン」などの言葉を説明文などに記載するのは避けましょう。
基本的には、商品を販売した販売者には「瑕疵担保責任」が発生し、商品に傷や不具合などの瑕疵がある場合は返品や損害賠償に応じる責任があります。
しかし、「ノークレーム」「ノーリターン」と書くことで、商品に瑕疵があってもなにも責任を取らないという意思表示になってしまいます。そのため、返品対応をしないこのような記載を、禁止しているサービスもありますので注意してください。
※参考:「作品説明」や「購入時の注意点」の記述で注意する事はありますか?
キャラクター生地などの利用はNG
いかなる理由があっても、市販されているキャラクターなどの柄がプリントされた生地を使ってハンドメイドした商品は販売してはいけません。
たとえ自分で私的に利用した生地の残りを使用したとしても、NGです。
キャラクターの柄が入った生地は、私的利用の範囲で生地にプリントされて販売されています。キャラクターの柄以外にも、有名デザイナーやファブリックメーカーのデザインは、柄そのものに著作権があります。
そのような柄がプリントされた生地を使ってハンドメイドした商品を販売することは、私的利用の範囲を超えた著作権侵害となり、訴えられる恐れもあるので注意が必要です。
柄が入った生地を使ったハンドメイド作品を制作・販売する場合は、商業利用可能と定義しているメーカーの生地を利用するようにしましょう。
※参考:日本デザインプランナー協会 ハンドメイドの著作権について
手作りキットなどで作ったアクセの販売はNG
手芸店などで購入できる、材料や作成図がセットになった手作りキットはかんたんにハンドメイド作品を作れてとても便利です。
しかし、市販のキットを用いて作成した作品を、ショップで販売することはNG行為になります。
キットに付属している作成図そのものに、著作権が発生します。そのため、キットを用いた作品の販売は著作権侵害の恐れがあるため避けましょう。
作成図を使ったキットの販売や、商品の複製を禁止する注意書きが説明書に掛かれていることがほとんどです。説明書をきちんと読み、手作りキットを用いた作品は個人の範疇で楽しむようにしましょう。
※参考:日本デザインプランナー協会 ハンドメイドの著作権について
ハンドメイド販売を副業にするさいの疑問、Q&A
最後に、ハンドメイド販売を副業にするさいに、よくある二つの疑問について解説します。
確定申告の知識は必要?
ハンドメイド販売をはじめるなら、確定申告の知識は必要です。
ハンドメイド販売は、作品を作って販売するビジネスで、個人で起業しているのと同じです。売上から経費を差し引いた額が、所得として課税対象になります。
ただし、確定申告の提出が必要になるのは、つぎの二つのどちらかに当てはまる場合です。
- 給与所得がある人で、給与以外の所得が年間20万円を超える場合
- 主婦など、給与所得がなく勤務先から年末調整を受けていない人で、年間所得が基礎控除の48万円を超える場合
給与所得があるのかないのか、また、年間の所得が20万円あるいは48万円を超えるのか、によって、確定申告が必要かどうかが異なります。
くわしくは、<国税庁>のホームページなどを確認してください。
開業届は必要?
開業届とは、個人事業の開業を税務署に申告するための届け出のことです。
開業届を提出せずにハンドメイド販売を行っている人もいますが、できる限り提出しておくことをおすすめします。
法律上は、販売をはじめたら1ヶ月以内に提出することが義務づけられています。ただし、未提出でも罰則はありません。
開業届を提出する大きなメリットとして、確定申告のさい、青色申告で提出できるようになることが挙げられます。
確定申告には、青色申告と白色申告の二種類がありますが、青色申告は、最大65万円の控除が受けられるため、節税効果がかなり高くなります。青色申告を行うには、開業届といっしょに、青色申告承認申請書を提出することが必要です。
開業届については、下記の記事でくわしく解説していますので、参考にしてみてください。
まとめ
今回は、ハンドメイド販売の副業に関するお話でした。ハンドメイド販売は、ある程度の金額は稼げている人が多く、継続することや工夫することで、収入を伸ばせる可能性もあります。
まずは、販売する商品やコンセプトを決めて、複数のサービスでアカウントやショップを開設してはじめてみましょう。また、ショップの運営を成功させるためには、ターゲット設定と価格戦略をきちんと決めること、ファンを増やすことを意識するのが大切です。SNSでの発信も、積極的に行いましょう。
ネットショップ作成サービスの「BASE」は、集客や売上向上につながる機能を豊富に用意していて、「売上を伸ばしやすいネットショップ開設サービスNo.1(※)」にも選ばれています。
初期費用・月額費用が0円のプランもあるので、費用面でリスクを抑えやすいのも魅力です。副業でハンドメイド販売をはじめるのであれば、ぜひBASEを検討してみてください。
※最近1年以内にネットショップを開設する際に利用したカート型ネットショップ開設サービスの調査(2024年2月 調査委託先:マクロミル)
BASEのネットショップは、開設手続きは最短30秒、販売開始まで最短30分。
ネットショップ開業によくある面倒な書類提出や時間のかかる決済審査もなく、開業までの手続きがシンプルでわかりやすいのが特徴です。
また、売上を左右するデザインや集客の機能も充実しています。
プログラミングの知識がなくても、プロ並みのショップデザインが実現できる豊富なデザインテンプレートをご用意しています。
さらに、集客に必須のSNSの連携も簡単です(Instagram・TikTok・YouTubeショッピング・Googleショッピング広告)。
ショップ開設はメールアドレスだけあれば、その他の個人情報やクレジットカードの登録も必要ありません。
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