ネットショップを開業するサービスにはさまざまな種類がありますが、リスクをおさえるため、まずは無料で開業したい、と考える人も多いのではないでしょうか。
そこで、この記事では、無料でショップを開業できるサービスにはどのようなものがあるのか、特徴や機能を比較して紹介します。
ただし、無料のサービスを探す前に、かならず知っておきたい「前提知識」もありますので、そちらもあわせて解説します。
なお有料のネットショップも含めた解説は下記の記事をご確認ください。
無料で開業できるネットショップ作成サービスの種類

無料ネットショップ作成サービスを検討するときに、まずわかっておきたいのが、「無料と言ってもいくつかの種類にわけられる」ということ。
今回紹介するサービスは、代表的な以下の7つですが、下記の表のとおり、そもそもの成り立ちが異なります。
サービス名 | 成り立ち |
BASE | ネットショップ作成のためのサービス |
STORES | |
Ameba Owned | ホームページ作成サービス |
Jimdo | |
Square | 決済サービス |
minne | マーケットプレイス |
Yahoo!ショッピング | モール型ネットショップ |
上記のとおり、純粋にネットショップ作成のために作られたサービスもあれば、ほかのサービスだったものに、機能が拡張されてネットショップが作れるようになっているサービスもあります。
そして、成り立ちが違うということは、強みも異なるということ。
ネットショップ作成サービスであれば、ネットショップを作るためのサービスなので、機能や操作性もふくめて充実していますが、ホームページ作成サービスであれば、「ネットショップ機能」に関しては、どこまで行っても補足的な機能に終始してしまいます。
ですので、もし本格的にネットショップを運営していきたいのであれば、基本的にはネットショップ作成サービスである「BASE」か<STORES>を検討するのがおすすめ。
まずは、このような成り立ちの違いがあるということをご認識ください。
“無料”と言っても、完全に無料な訳ではない

今回紹介するすべてのサービスに共通しますが、“無料”とは言っても、完全に無料なサービスはありません。
“無料”というのは、あくまでも「月額費用」や「初期費用」など、絶対に必要な固定費の話になります。
無料ネットショップ作成サービスでは、基本料金などの月額費用がかからないかわりに、「商品が売れたとき」に決済手数料やサービス料がかかるのが基本です。
たとえば、<メルカリ>などでも、商品が売れると10%の手数料が発生しますが、ざっくりとお伝えするとそのようなイメージです。
手数料の料率は、サービスによって異なりますが、おおよそ5%前後になっています。
無料のネットショップ作成サービスと有料のネットショップ作成サービスの違い

無料サービスを探しつつも、「やっぱり有料の方がいいのかな?」と思う方もいるかもしれません。実際に、無料のネットショップ作成サービスと有料のネットショップ作成サービスの違いはあるのでしょうか?
ここでは、無料ネットショップ作成サービスの「BASE」を前提に、有料サービスとの違いを解説しますが、基本的に大きな差はありません。
表にすると、以下のような違いがあります。
無料サービス | 有料サービス | |
---|---|---|
機能 | 基本的な機能に大差はないが、有料サービスは、より複雑なこともできる傾向にある。 | |
デザイン | Javascriptなどを活用したい場合は、有料の方が拡張の幅が広い。 そうでない場合は差がほとんどない。(無料でもHTML・CSSは編集できる) |
|
集客 | 明確な差はない。 | |
月額費用 | 無料 | 有料 |
手数料 | やや高め | やや低め |
機能

商品の販売、購入、注文管理などの基本的なネットショップの機能は、無料と有料で大きな差はありません。ですが、ユーザーへのメルガマが配信やアクセス解析などのより高度な機能を求める場合は、有料サービスのほうが機能が充実しています。
ユーザーのカゴ落ちを防止する機能や、多言語への対応、まとめ販売などは有料サービスならではの機能です。
また、有料サービスは決済方法が無料サービスより連携できるため、ユーザーの支払いの選択肢を増やすことができます。(あくまで連携なので、自分で連携するわずらわしさはあります)
有料サービスの代表格とも言える<Shopify>は、基本機能の他に有料・無料合わせて2,000種類以上のアプリの中から機能を追加することができます。
叶えたい機能はほとんど用意されていると言えますが、設定には専門知識が必要になります。(ただし、開発者が異なるプラグイン同士でバッティングすることもあり、その場合は専門的知識を持って解決する必要があります。またアプリには高額の月額料金がかかるものもあるため、その辺も含めて検討が必要です)
デザイン

ネットショップの重要な要素であるデザインも、無料か有料かで利用できる範囲が異なっています。
無料のサービスの場合、用意されているテンプレートの種類が少なかったり、HTMLなどを用いてカスタマイズする拡張性が低いことがあります。
有料のサービスの場合は、JavaScriptを用いたデザインが行えたり、カート画面のデザインも編集が行えるなどデザインの拡張性が高いことが多く、独自のデザインを設定できます。テンプレートも有料のものを含めて種類も多く用意されています。
無料のサービスの中でも「BASE」は、有料サービスのようにHTMLやJavaScriptなどを用いて自分でデザインを編集できます。テンプレートも無料と有料どちらも用意されており、無料サービスであるにも関わらず、拡張性の高さが魅力と言えるでしょう。
集客

<楽天市場>や<Amazon>などのいわゆるモール型ネットショップの場合、モール自体が持つ集客力がそのままショップの集客力に繋がります。ですが、独立したWEBサイトのネットショップの場合は、集客するためにはSEO対策を行ったり、SNS上の宣伝、WEB広告の出稿など工夫が必要です。
集客に関しては無料と有料で大きな差はありません。
ですが有料のネットショップ作成サービスの場合、集客にまつわる機能が多少充実しています。アフィリエイト連携など、無料サービスよりも外部サービスとの連携が豊富です。
しかし、「BASE」は800万ダウンロードされている<ショッピングアプリ「PAYID」>を持っており、アプリを利用するユーザーに商品を販売することができます。そのため、有料サービスよりも集客力が強い側面も持っています。
月額費用

固定費用無料のネットショップ作成サービスは月額費用が無料になりますが、有料のサービスは初期費用が無料でも、月額費用が発生します。
その中でも、月額費用が違うプランがいくつか用意されていることがあります。同じサービス内での月額費用の違いは、使用できる機能や容量、決済手数料の差になります。
サービスによっては月内でプラン変更ができないなどの制約があるため、自分にとってどのプランが欲しい機能が利用できるのか、登録前に検討する必要があります。
手数料
各種手数料は無料、有料関係なく、サービスによって異なってきます。ですが、無料のサービスの方が「販売手数料」や「振込手数料」だけを考えると高くなりがちです。
有料サービスの場合、サービスと提携している決済代行会社を自分で選んで契約し、決済代行会社に決済手段ごとに決められた手数料を払うパターンがほとんどです。(つまり決済方法ごとに手数料が変わるので注意が必要)
独自ドメインの使用

独自ドメインとは、WEBサイトのインターネット上の住所であるURLの中でも「https://○○○○.com/」の「○○○○.com」に当たる部分です。
「.(ドット)」の前の部分は任意の文字列が指定できるため、お店の名前などをつけて分かりやすいURLにすることができます。「.com」の部分は「.jp」や「.net」など数百種類から選びます。
独自ドメインを利用している場合、ユーザーから覚えてもらいやすく信頼度があがるだけではなく、検索エンジンからのユーザーの流入を期待することができます。
ショップに独自ドメインを設定するためには、独自ドメイン取得の専門会社でドメインを契約をして、ネットショップに設定する必要があります。ドメインの取得費用は、専門会社やドメインによって異なります。
無料のサービスでも有料のサービスでも基本的には独自ドメインを導入できますが、事前に確認しておきましょう。
いったんまとめると?
かんたんにまとめると、無料サービスでも、ネットショップの作成や運営に必要な機能は十分にまかなえ、差が出るのは「もっとこうしたい」となったときの拡張の幅です。
それ以外のところは、ほとんど差がない、というのが現状です。
また、「BASE」には、800万ダウンロードされているショッピングアプリもあるので、集客力で言えば、むしろ有料サービスよりも強い可能性があります。
このあたりの比較をした記事もありますので、参考にしてみてください。
無料でネットショップを開業できるサービスを比較!

それではここから、無料でネットショップを開業できるサービスを紹介していきます。冒頭の説明にあったとおり、成り立ちの違いがありますので、それぞれにわけて解説します。
サービス名 | 成り立ち |
BASE | ネットショップ作成のためのサービス |
STORES | |
Ameba Owned | ホームページ作成サービス |
Jimdo | |
Square | 決済サービス |
minne | マーケットプレイス |
Yahoo!ショッピング | モール型ネットショップ |
「BASE」(ベイス)

ネットショップ作成サービス「BASE(ベイス)」は、初期費用も月額費用も無料でネットショップを作成できるサービスです。
商品が売れたときに、6.6%+40円の費用が発生する仕組みです。
「BASE」は、2021年3月時点でショップ開設数が140万を突破。開設実績3年連続No.1*で、多くの人に支持されているので、無料でネットショップを作成するなら、まず検討してみてください。
※ネットショップ開設実績No.1: 最近1年以内にネットショップを開設する際に利用したカート型ネットショップ開設サービスの調査(2021年2月 調査委託先:マクロミル)
また、「BASE」の特徴は、非常にかんたんであること。
デザインテンプレートがあるので、デザインがかんたんにできることはもちろん、その他の管理画面の操作もスマホでできるほど、直感的でわかりやすい作りになっています。
また、ダウンロード数800万(2021年3月)のショッピングアプリや、<Instagram>との連携機能もあるので、集客も安心。
開設にさいして、一切お金は発生しないので、まずは登録して、その使い心地を確かめてみてください。
また2021年3月にはAmazon Payにも対応するなど、お客様の心理的な購入ハードルを大きく下げることも可能になりました。
出店店舗数 |
140万(2021年3月) |
初期費用 |
無料 |
月額費用 |
無料 |
手数料など |
6.6%+40円 くわしくはこちら |
<STORES(ストアーズ)>

<STORES(ストアーズ)>には、無料で利用できる<フリープラン>と、有料(月額料金2,178円)の<スタンダードプラン>があります。
無料の場合、一部の機能が制限されるため、無料で制限なく利用したい場合は「BASE」の方が最適です。
ただし、最初は<フリープラン>でスタートして、あとから<スタンダードプラン>に変更することも可能です。
なお、<フリープラン>では、商品が売れた時に5%、<スタンダードプラン>は、3.6%の手数料が発生します。
全体の出店店舗数は非公開ですが、規模やジャンル問わず、多くのショップが開設されています。
無料のデザインプレートが48種類用意されており、Webの知識がなくても、直感的にカスタマイズすることができます。初心者でも、かんたんに見映えのよいショップが作れます。
出店店舗数 |
非公開 |
初期費用 |
無料 |
月額費用 |
フリープラン:無料 |
手数料など |
フリープラン:5% スタンダードプラン:3.6% くわしくはこちら |
<cafe24>

<cafe24>は、ドラッグ&ドロップでスマホ・PCどちらの表示もデザインできる「Edibot」が使用できるなど、機能の高さが特徴のネットショップ作成サービスです。韓国発のサービスで、2018年に日本向けサービスが開始されました。
有料プランに加入する必要がありますが、運用しているサイトを英語、韓国語をはじめとした4カ国語に対応させた、海外への販売ができる「越境ECショップ作成サービス」を利用することができます。無料で受けられる越境ECに関するコンサルティングもあり、将来的に越境ECを考えている場合はサポートを受けることが可能です。
決済代行サービスを8つの中から選んで契約することができますが、代行サービスによっては手段ごとに固定費用が必要になったり、手数料率が異なるなど、複雑な設定になっています。
また、問い合わせフォームだけではなく、平日の9〜18時まで電話によるサポートも行っています。そのため、ネットショップ作成に不安がある人でもすぐに疑問を解消できるので安心して開業することができます。
初期費用 | 0円 |
---|---|
月額費用 | 0円 |
販売手数料 | 0円 |
決済手数料 | 3.6%~(決済代行会社・決済手段により異なる) |
<メルカリshop>

<メルカリShops>は、2021年10月に本格運用が始まった新しいネットショップ作成サービスです。フリマアプリとして有名な<メルカリ>の中に、ネットショップを作成し、アプリ内「ショップ」タグや、検索結果に商品を表示させることができます。
何よりの特徴は、月間利用者数2,000万人を誇る<メルカリ>アプリ内に出店できる集客力の高さにあります。出店には審査を通過する必要がありますが、そのぶん信頼できるショップが揃っていると言えるため、利用者は安心して購入が可能です。
2021年11月時点ではデザイン機能や、独自のWEBサイト作成機能などの機能がまだ利用できません。今後のアップデートで利用したい機能が使えるか確認するようにしましょう。
初期費用 | 0円 |
---|---|
月額費用 | 0円 |
購入成立時手数料 | 10%(2022年1月まで、売上10万円分手数料無料) |
振込手数料 | 200円(税込) |
<Ameba Ownd(アメーバオウンド)>

<Ameba Ownd(アメーバオウンド)>は、ホームページ作成サービスがもとになっているサービスで、<アメーバブログ>などのサービスを運営する、<株式会社サイバーエージェント>が運営するサービス。
<Ameba Ownd>では、「BASE」と連携することで、ホームページにネットショップ機能を追加するという形式。
まず「BASE」でアカウントを開設して、その後に連携をします。
そのため、そもそも<Ameba Ownd>でホームページを持っている方が、必要に応じて「BASE」と連携するというのが、メジャーな使い方と言えます。
詳細はこちら:https://www.amebaownd.com/shop
ネットショップ機能は、「BASE」と連携するため無料ですが、そもそも<Ameba Ownd>でのホームページ作成には、無料の<ベーシック>と有料(月額960円)の<プレミアム>があるのでご注意ください。
出店店舗数 |
非公開 |
初期費用 |
無料 |
月額費用 |
ベーシック:無料 |
手数料など |
「BASE」の費用に準ずる |
<Jimdo(ジンドゥー)>

<Jimdo(ジンドゥー)>は、2007年にドイツで開発された、ホームページ作成ツールです。世界で2,000万以上のサイトで利用されています。
こちらも、ホームページ作成サービスに、ネットショップ機能が追加できる形式。
ジンドゥークリエイターとジンドゥー AI ビルダーの2つのサービスがありますが、ネットショップ機能に対応しているのは、ジンドゥークリエイターのみ。
ジンドゥークリエイターには、無料で使えるFreeプランのほか、4つの有料プランがあります。プランによって、商品出品可能数などが変わってきます。
なお、<Jimdo>では、決済機能を利用するために、オンライン決済サービスを導入する必要があります。Freeプランで導入できるのは<PayPal>のみ、有料プランの場合、<Stripe>も選べます。
商品が売れたときに、オンライン決済サービスの手数料がかかり、<PayPal>は3.6%+40円、<Stripe>は3.6%です。
出店店舗数 |
非公開 |
初期費用 |
無料 |
月額費用 |
Free:無料 |
手数料など |
<PayPal>利用時:3.6%+40円 <Stripe>利用時:3.6% |
<Square(スクエア)>

<Square(スクエア)>は、米国企業の<Square, Inc.>と<三井住友カード>が提携して提供する、決済サービスです。
2020年に新たに追加された<オンラインビジネス>という機能で、ネットショップが作れます。
月額費用無料の無料プランは、商品登録数は無制限ですが、500MBの容量制限があります。
また、有料プランと違って広告が非表示にできない、商品レビューの掲載ができない、など、機能に制限があります。
特徴は、実店舗との連携に便利な機能が豊富なこと。
たとえば実店舗とネットショップで、在庫が連動できます。飲食店なら、オンラインで受けたオーダーを、店内のSquare POSレジに表示させたり、キッチンプリンターにも情報を転送させたりできます。
実店舗がネットショップも開設したい場合に、とくにおすすめです。
商品が売れたときに、3.6%の費用が発生します。ただし、有料プランのプレミアムプランではは3.3%です。
出店店舗数 |
非公開 |
初期費用 |
無料 |
月額費用 |
無料プラン:無料 |
手数料など |
プレミアムプラン:3.3% 上記以外:3.6% |
<FC2ショッピングカート>

<FC2ショッピングカート>は、さまざまなネットサービスを提供している<FC2>のネットショップ作成サービスです。
無料のネットショップ作成サービスでは利用できることの少ないフリーページも、<FC2ショッピングカート>では作成することができます。店舗に関する営業日などのお知らせページや、商品以外のページを作りたい場合は便利な機能です。
ただし、無料プランの場合、独自ドメインを設定することが出来ません。またHTMLやCSSなど本格的なデザインの編集はパソコンからのみ可能になっています。無料プランはメールやサイト上に他社の広告が表示されてしまうため、このような機能制限が気になる場合は、有料プランにするか、他の無料サービスを利用したほうが良いでしょう。
出店店舗数 | 15万(2021年5月) |
---|---|
初期費用 | 無料プラン:0円 プロプラン1:2,500円 プロプラン2:10,000円 |
月額費用 | 無料プラン:0円 プロプラン1:750円 プロプラン2:6,600円 |
手数料など | 無料プラン・プロプラン1:3.6%+40円~ プロプラン2:3.6%~ (いずれも決済代行会社・決済手段により異なる) |
<イージーマイショップ>

<イージーマイショップ>は、無料版と有料版で利用できるサービスが異なるネットショップ作成サービスです。60日間スタンダードプランを無料で利用できるため、実際に利用してから無料か有料かを検討することができます。
スマホやタブレット、パソコンと表示される端末に合わせたレスポンシブ対応のデザインテンプレートはすべて無料で利用することができ、ドラッグ&ドロップで直感的に編集操作が可能です。
無料版の場合はデータ容量が0.1GBととても少なく設定されているため、商品1点当たり登録できる画像数は50枚ですが注意が必要です。またオーダーメイド商品や、セット販売の機能が特徴ではありますが、どれも無料版では利用することが出来ません。
出店店舗数 | 非公開 |
---|---|
初期費用 | 無料版:0円 スタンダード:3,300円 プロフェッショナル:3,300円 カートプラン:3,300円 |
月額費用 | 無料版:0円 スタンダード:2,970~3,300円 プロフェッショナル:5,940~6,600円 カートプラン:1,980~2,200円 (いずれも契約期間により異なる) |
手数料など | 無料版:5.5%+40円 スタンダード・プロフェッショナル・カートプラン:3.57%+40円 |
<minne(ミンネ)>

<minne(ミンネ)>は、国内最大のハンドメイドマーケットプレイスです。
71万件を超える作家・ブランドによる、1,255万点以上の作品が販売・展示されています(2020年10月末時点)。
ネットショップのように、独立したお店を持つというよりは、<minne>の傘の中にお店を出店するという形になるので、違いを認識しておきましょう。
出品者本人が「手作り」した作品だけでなく、一部の工程で外注したり、生産ラインを利用したりしたもの、ブランドやメーカーの商品も、「作品」として出品できます。
ただし、転売品などは不可となっています。
アプリは1,000万DL、2019年度の年間流通は、119.8億円にのぼります。
購入者は、ものづくりに関心の高い20~40代の女性が中心のため、その層へ販売したい人におすすめです。
なお、先ほどもお伝えした通り、<minne>はあくまでマーケットプレイスなので、自分の「お店」を持ちたい、というこだわりの強くない人向きです。
商品が売れたときに、10.56%の費用が発生します。
出店店舗数 |
71万(作家・ブランド数) |
初期費用 |
無料 |
月額費用 |
無料 |
手数料など |
10.56% くわしくはこちら |
<Yahoo!ショッピング>

<Yahoo!ショッピング>は、<Yahoo! JAPAN>の運営する、ショッピングモール型ネットショップです。初期費用、毎月の固定費、売上ロイヤルティが無料です。
知名度、集客力の高さが特徴で、<Yahoo! JAPAN>の毎月のアクティブユーザー数は4,901万人(2019年6月末時点)。日本人の約3人に1人が、<Yahoo! JAPAN>を訪問している計算です。
同じモール型の<楽天>は、初期費用で最低でも18万円ほど、月額費用で最低2万円ほどかかるので、<Yahoo!ショッピング>は、これらの費用をおさえてモール型ネットショップを開きたい人におすすめです。
ただし、固定費・ロイヤリティは無料ですが、商品が売れた場合には、お客様のポイント分やアフィリエイト報酬分として、売上の数%の費用負担が必要になりますので、注意が必要です。
また、同じモール内に多数のショップがあるため、非常に激しい競争が待っていることも、考慮しておく必要があります。
出店店舗数 |
87万(2019年3月) |
初期費用 |
無料 |
月額費用 |
無料 |
手数料など |
例)7.04% |
無料でネットショップを開業できるサービスを選ぶポイントは?

無料でネットショップを開業できる、さまざまなサービスを紹介しました。それぞれに特徴があるため、どのサービスを選ぶべきか決められない、という人も多いかもしれません。
最終的に1つのサービスを選ぶさいには、以下の3つのポイントを考慮すると、自分にぴったりのサービスが選べるはずです。
1. はじめやすいかどうか

ネットショップ初心者でもはじめやすいかどうか、という点をポイントに選ぶ方法があります。
たとえば、デザイン。仮に自由にデザインできるとしても、HTMLなどのコーディングが必要になれば、専門知識のない方では、どうすることもできません。
また、仮に機能が豊富にあっても、それを使いこなせなければ、意味がありません。開設や運用がかんたんにできるネットショップなら、ストレスを感じることなく、続けることができます。
ネットショップ運営では、継続していくことが大前提となりますので、スペックや料金だけでなく、「実際に使えるのかどうか?」という視点が、かならず必要です。
2. 必要な機能がそろっているかどうか

先ほどお伝えした「かんたんさ」と表裏一体ですが、自分のほしい機能がそろっているかどうか、を確認することも大切です。
もし、仮にSNSで集客をおこなおうと思っているのに、SNSとの連携ができなければ、どれだけかんたんで無料でも、意味はありません。
とくに考慮したいのは、「デザイン」「集客」「顧客管理」の3つです。
デザインであれば、「自分の思い描くデザインが実現できそうか?」。集客であれば、「SNS連携などができるようになっているか?」。顧客管理であれば、「顧客情報を一つ一ひとつ把握することができるか?」など、実際にネットショップを運営することを想像して、必要な機能を考えてみましょう。
3. 決済手段は整っているか

意外と確認が漏れがちなのが、決済手段です。
ネットショップでは、作成サービスごとに、利用可能な決済手段が異なります。下記の記事で、ネットショップの決済手段について解説していますが、多くのユーザーが「希望する決済手段がないと、商品を購入しない」という調査結果も出ています。
そういったことにならないように、決済手段も事前に把握しておきましょう。
各サービスで利用可能な決済方法
BASE(ベイス) |
クレジットカード、コンビニ決済、銀行振込、キャリア決済、PayPal(ペイパル)、後払い決済、Amazon Pay |
STORES(ストアーズ) |
クレジットカード、コンビニ決済、銀行振込、キャリア決済、PayPal(ペイパル)、後払い決済、楽天ペイ |
Ameba Ownd(アメーバオウンド) |
クレジットカード、コンビニ決済、銀行振込、キャリア決済、PayPal(ペイパル)、後払い決済 |
Jimdo(ジンドゥー) |
PayPal(ペイパル) |
Square(スクエア) |
クレジットカード、PayPal(ペイパル)、Square |
minne(ミンネ) |
クレジットカード、コンビニ決済、銀行振込、キャリア決済、後払い決済、ゆうちょ振替、Apple Pay、Google Pay |
Yahoo!ショッピング |
クレジットカード、コンビニ決済、銀行振込、キャリア決済、モバイルSuica決済、PayPay残高払い |
「BASE」なら、誰でもかんたんにネットショップを作れる5つの理由
ここまで、無料でネットショップを作成できるさまざまなサービスをご紹介してきましたが、そのなかでも、「BASE」はネットショップ開設実績ナンバー1で、多くの方が利用しています。
それだけの人に選ばれている理由をまとめてみましたので、参考にしていただければと思います。
理由1. 初期費用、月額費用0円だからリスクがない

ネットショップを運営する場合に、負担となるのが、その利用料金。
多くのサービスでは、初期費用や月額費用が発生しますが、「BASE」では、初期費用も月額費用も一切かかりません。
そのため、「はじめてで成功するかな?」と不安な場合でも、安心してはじめられます。
では、「BASE」では、どんなときに料金がかかるのか? それは、出品している商品が売れたときだけ。つまり、売れなければ、お金はかからないのです。
くわしくは、下記の記事をご確認ください。
理由2. 登録は、3つの項目を入力するだけ

「BASE」でショップを開くのは、とってもかんたんでスピーディーです。
というのも、登録に必要な情報は「メールアドレス」「パスワード」「ショップURL」という、3つの項目だけ。あっという間に、ショップの登録ができてしまいます。
登録方法は下記のページで解説しているので、ご覧ください。
「BASE」は登録だけでなく、商品登録などもかんたんなので、すぐにお店を開ける
ちなみに、「ショップの登録」だけに関していえば、「同じくらいかんたんなサービスはBASE」以外にも多々あります。
ですが、重要なのは「お店を開くまで、トータルでどのくらいかんたんか?」ということ。
実際に「BASE」でお店を開いた<麺屋武蔵>様は、ものの30分で登録〜商品登録〜開店までできた、とおっしゃっていました。
なお、たとえば<楽天>などのモール型サイトにショップを開設する場合、まずは出店申込をする必要があります。
出店申込の内容確認や手続きを経て、開店前審査を通過すれば、開店することが可能です。申込から出店までは、およそ1〜2ヶ月かかるとされています。
理由3. デザインテンプレートで、誰でもおしゃれなショップを作れる

ネットショップを作ろうと思った場合に、問題となるのがサイトのデザインです。
正直言って、デザインをかじったことがない場合、自分でデザインをするのは、なかなか難しいですよね。
そんな場合に便利なのが、デザインテンプレート。
これは「BASE」に限らず、多くのネットショップ作成サービスでも用意してありますが、もともとデザインが用意されていて、それをすこし自分用にカスタマイズすれば、かんたんにおしゃれな見た目のお店を作ることができるのです。
「BASE」の場合は、そんな無料テンプレートが17種類あります。
また、数千円で購入できる有料テンプレートも豊富に用意されているため、無料ではなかなかイメージどおりのものがない場合も、理想のデザインを追い求めることができます。
デザインの編集も、とってもかんたん!スマホでも
テンプレートももちろんですが、「BASE」ではそもそも、デザインの編集がとってもかんたんです。
これは、実際に使っていただかないとなかなか伝わらないのですが、いわゆる「直感的」にデザインを操作することができるので、スマホでアプリを触っている感じで、ショップのカスタマイズが可能です。
そのかんたんさは、文字どおりスマホでもできるほど。
デザイン編集については、下記の記事で解説しているので、ぜひご覧ください。
理由4. 使い方がすぐにわかる

先ほど、デザインのかんたんさにも触れましたが、商品登録や受発注管理といった、日々の運用業務で使う機能も、とってもわかりやすく作られています。
たとえば、商品登録に関しても、画面上に表示される項目にしたがって、商品名や価格などの情報を入力していくだけです。
具体的に知りたい方は、以下の記事を見ていただきたいのですが、非常に簡易的な操作で商品登録が完了するのが、おわかりいただけると思います。
また、そもそもこういった商品登録などもスマホでできてしまうのが、「BASE」のかんたんさの魅力です。
実際にインタビューをしてみると、多くのショップオーナー様がスマホでも運用している、とおっしゃっていました。
「じつは、EC専用の商品なんて必要なかった」 リアルでモノが売れない時代、ものづくり企業が「BASE」で成長できた理由。
サポート窓口もあります

「BASE」の操作や運営でわからないことがある場合は、サポート窓口もあるのでご安心ください。
問い合わせ方法 |
営業時間 |
お問い合わせフォーム(メール) |
平日:10:00〜19:00 |
チャット |
平日:10:00〜18:00 |
理由5. さまざまな拡張機能で、高度な機能を搭載したショップをかんたんに

「BASE」には、「BASE Apps」という拡張機能があり、さまざまな機能をかんたんにショップに追加することができます。
「Instagram販売 App」や「商品説明カスタム App」をはじめ、無料で利用できるAppがほとんどのため、コストをかけずに、高機能なネットショップを運営できます。
「Instagram販売 App」を使えば、<Instagram>と「BASE」を連携することができ、<Instagram>の投稿からショップページに、そのままユーザーを遷移させることができます。
昨今のネットショップ運営では、SNSの活用が鍵となっているので、この機能は多くのショップで活用されています。
このほかにも、他のネットショップにはない高度な機能を、無料で追加することができます。実際にどんな連携機能Appがあるのかは、以下のページをチェックしてみてください。
理由6.決済方法が充実!審査も不要

ネットショップでは、決済方法によって商品の売上が大きく変わることをご存知でしょうか。
カートに商品を入れたものの購入に至らずにサイトから離れてしまう「カゴ落ち」という現象は、ネットショップで商品をカートに入れた人全体の3分の1ほど発生しているといわれています。
カゴ落ちの理由として、「カートに入れてから購入完了するまでのステップが多く手間を感じる」「いつも使用している決済手段が利用できない」などが挙げられます。
「BASE」でも利用できる<AmazonPay>は、ショッピングサイトの<Amazon.co.jp>で利用しているアカウントを用いて購入・支払いができる決済方法です。
この<AmazonPay>は、購入完了までのステップが最短2ステップと少ないため、ショッピングカートに商品を入れたものの購入しないいわゆる「カゴ落ち」を減らすことができます。
実際に<AmazonPay>を導入した場合、商品をカートに入れた人全体の9割以上が購入に至ったという事例もあります。
<「Amazon Pay」を使っていない場合は65%、およそ3人に2人が購入フローに入れば購入を完了するという調査結果がある。つまり、3人に1人は購入フローに入った後に途中で離脱している。一方同調査では、「Amazon Pay」は購入完了までの操作が簡単なため、途中のカゴ落ちが減り、購入フローに入ると93%が購入完了に至るという。コンバージョンレートはじつに1.5倍高くなっている。>
日頃利用している決済手段で安心して簡単に購入ができる場合、カゴ落ちを減らすことに繋がります。そのためにも決済手段の種類は多いほうが効果的です。
「BASE」では決済会社と個別に契約をしたり、個別に審査を受ける必要はなく、ショップ開設後すぐにクレジットカード決済をはじめとした7種類もの決済方法を利用することができます。
※ちなみに有料カートとして人気のShopifyでは、Amazon Pay決済は法人でしか利用できません。
理由7.在庫を持たずに簡単にオリジナル商品が作れる
自分だけのオリジナル商品を販売してみたくても、「せっかく作成した商品が売れずに在庫を抱えたらどうしよう」と不安になることはありませんか?
BASEなら、在庫を持たずに事前の資金0円でオリジナル商品を販売することが可能です。
販売前に商品を作成するのではなく、注文を受けてから商品を作成・発送することができる<オリジナルプリント.jp>や<pixivFACTORY>などの複数のサービスと「BASE」を連携させることができえるのです。
「BASE」のネットショップから注文が入ることで、連携先のサービスで商品を発注できるようになります。発注した商品は、連携先のサービスで製造され、直接購入者のもとに発送が可能です。
オリジナル商品でネットショップを始めることに不安がある人にとっても、「BASE」は始めの一歩のハードルが低いサービスと言えるでしょう。
まとめ
以上、無料でネットショップを開業できるサービスを解説しました。はじめてネットショップを開業する場合、無料ではじめられることは、大きなメリットです。
紹介した7つのサービスは、それぞれに機能や特徴がことなります。
ご説明した選び方のポイントも参考に、自分にぴったりのサービスを選んでみてください。とはいえ、どのサービスも登録は無料ですので、一度すべて使ってみるのもいいかと思います。