初めてハンドメイド作品を販売するときには、なにかと不安がつきものです。心を込めてつくった作品を顧客のもとへ届けるためには、いくつかのポイントをおさえる必要があります。
本記事では、ハンドメイド作品の制作や販売における注意点を解説します。ネット販売・イベント販売それぞれでおさえておきたいポイントも紹介するので、ハンドメイド作品を販売する予定の方はぜひ参考にしてください。
この記事で分かること
- ハンドメイド制作における注意点
- ハンドメイド販売(ネット・イベント)における注意点
- ハンドメイド販売を副業としてはじめる場合の注意点
- おすすめのハンドメイド販売方法
- BASEは個人・スモールチームに選ばれているネットショップ作成サービスです
- 初期費用・月額費用いらずで、無料で今日からショップ運営をはじめられます
- ショップ開設後の運営サポートや集客支援も充実しています
- 「売上を伸ばしやすいネットショップ作成サービスNo.1」に選ばれています
目次
ハンドメイド作品を制作する際の注意点

ここではまず、ハンドメイド作品を制作する際に注意したいポイントをまとめていきます。
他者の権利を侵害しない
作品を制作する際には、他者の権利を侵害しないように注意する必要があります。具体的には、「著作権」「肖像権」「商標権」の3つに気をつけましょう。
- 著作権:写真やキャラクターなどの著作物を保護するための権利
- 肖像権:自分の顔や身体などを許可なく撮影・公表・利用されないための権利
- 商標権:商品やサービスの商標を独占的に利用できる権利
たとえば、他者が生み出したキャラクターのデザインを勝手に使用することは著作権の侵害、他者の顔写真などを勝手に使用することは肖像権の侵害に当たります。また、第三者が商標登録している名称を、商品名として使用するには許可が必要です。
その他、動画やSNS、雑誌などで紹介されているハンドメイドレシピを参考にする場合は、商用利用が禁止されていないことをきちんと確認しましょう。
安全面に配慮する
作品が原因で顧客が怪我をしたり、健康被害を受けたりしないよう、安全面に配慮した作品づくりを心がけましょう。たとえば、ハンドメイドアクセサリーにワイヤーを使用する場合は、ワイヤーの端の処理が不十分だと肌を傷つけてしまう可能性があります。素材の安全性や強度にも十分注意してください。
副業でハンドメイド作品を販売する際の注意点

ハンドメイド作品の販売をはじめる場合、まずは副業としてスモールスタートする方が多いでしょう。副業でハンドメイド作品を販売する際は、次のポイントに注意してください。
会社の就業規則を確認する
会社によっては、そもそも副業自体が禁止されている場合もあります。ハンドメイド作品の制作に限らず、会社員の方が副業をはじめる場合は、必ず会社の就業規則を確認してからにしましょう。
年間の所得が20万を超えたら確定申告が必要
副業の年間所得が20万円を超える場合は、会社員でも確定申告が必要です。ここで注意したいのが、売上ではなく所得で判断される点です。簡単にいうと、所得とは商品価格から経費を差し引いた金額のこと。ハンドメイドアクセサリーの販売においては、材料費や梱包材費、送料などを経費として差し引きます。
本格的に事業をはじめるなら開業届を提出
副業・本業にかかわらず、事業をはじめる際には開業届の提出が必要です。ただし、開業届は提出が義務付けられているものではなく、届出をせずに作品を売っても罰則などはありません。
しかし、開業届を提出しないと、税制上の優遇を受けられる「青色申告」を利用できないなどのデメリットがあります。事業として本格的にハンドメイド作品を販売するなら、副業でも開業届を提出するとよいでしょう。
ハンドメイド作品をネットで販売する際の注意点

副業でも本業でも、ハンドメイド作品をネットで販売する場合は次のようなポイントに注意しましょう。
顧客情報は慎重に取り扱う
インターネットを通じて作品を販売する場合、顧客の住所や氏名などの個人情報を取り扱うケースも多くあります。個人情報の取り扱いには、十分な注意が必要です。フリマアプリやハンドメイドマーケットなどのプラットフォームでは、匿名でやり取りできるケースもあります。しかし、自分で販売サイトを運営する場合は、個人情報を保護するためのセキュリティ対策が必要です。
特定商取引法に基づく表記を記載
特定商取引法は、消費者を守るための法律です。扱っている商品の種類にかかわらず、インターネットで商品を販売する場合は、特定商取引法に基づく表記を記載する必要があります。特定商取引法に基づく表記には、以下のような情報が含まれます。
- 販売業者の商号や運営責任者
- 所在地
- 電話番号
- メールアドレス
- 商品代金以外の必要料金
- 商品代金の支払い時期及び方法
- 返品についての特約
- 不良品の対応について など
なお、ハンドメイドマーケットを利用する場合は運営会社がこの表記を行っているため、ハンドメイド作家による表記は不要です。
ただし、不良品の対応については注意が必要です。利用するサービスによっては、「ノークレーム・ノーリターン」の記述が禁止されている場合があるので、事前に確認しておきましょう。なお、「個体差があることをご了承ください」といった記述であれば問題ない可能性があります。
家庭用品品質表示法に当てはまる場合は注意
家庭用品品質表示法とは、日常生活で使用される家庭用品の品質を消費者に正しく提示するための法律です。たとえば、衣服や布団などについているタグに表示された素材やお手入れ方法などは、家庭用品品質表示法に準拠して表示されたものです。
ハンドメイド作品も対象品目に該当する場合は、品質情報を提示する必要があるため注意しましょう。
封をした手紙を同梱しない
ハンドメイド作品を郵送する際、封をした手紙を同梱することは郵便法に違反します。封をしていないメッセージカードなどを添えるのは問題ないので、法律に違反しない方法で顧客との交流を楽しみましょう。
梱包方法を工夫する
緩衝材が少なかったり、袋や箱の強度が低かったりすると、配送中に作品が破損するリスクが高まります。顧客のもとへ作品が無事届くように、梱包には細心の注意を払いましょう。ただし、ハンドメイド作品においてはラッピングも世界観の一部になるため、強度だけでなく見た目にもこだわることが大切です。
ハンドメイド作品をイベントで販売する際の注意点

ハンドメイド作品をリアルイベントで売る場合には、注意するポイントがネット販売と変わってきます。
イベントの特徴に合わせた作品を販売する
イベントの開催場所や季節などによって、売れやすい作品は異なります。それぞれのニーズに合わせて持っていく作品を選び、逆に自分の作品に合わせて出展するイベントを選ぶことも大切です。
テーブルや小道具などの持ち込みが必要
イベントでは、ネット販売とは異なり、備品やディスプレイ用の小道具が必要になります。特に屋外イベントでは雨風や日差しから作品を守るための備品も必要です。必要なアイテムはイベントごとに異なりますが、以下が代表的です。
- テーブル・椅子
- お釣り用の小銭
- 商品を渡す用のラッピング袋など
ハンドメイド販売を成功させるコツ

ここでは、ハンドメイド販売を成功させるコツを解説します。
「いくらなら売れるか」を考えて価格を設定
売上につなげるためには、適正な価格をつけることが大切です。作品の販売価格を決めるため、まずは似たような作品の市場相場を調査しましょう。原価がいくらかかっているかではなく、「いくらなら買ってもらえるか」という視点で価格をつけることが重要になります。
ブランドを確立させる
他店との差をつけるためには、ブランディングに力を入れることが重要です。作品やショップのブランドを確立すれば、ショップのファンを増やせて、リピーターの獲得につながります。「ネックレスやリングが欲しいから」ではなく「あなたの作品が欲しいから」という気持ちでショップを覗いてもらえるようになれば、ハンドメイド作家としての成功に一歩近づけるでしょう。
さらに、ブランドが確立されているショップは価格競争に巻き込まれにくく、客単価が向上しやすいというメリットもあります。
ブランドを確立するためには、ショップデザインや作品の世界観を統一することが大切です。また、作家としてのセルフブランディングも大切な要素です。BASEのようにショップデザインをかんたんにカスタマイズできるネットショップ作成サービスは、ブランディングに役立ちます。
集客施策に力を入れる
いくら素敵な作品をつくっても、お客さんが集まらなければ売上にはつながりません。作品をより多くの人に届けるためにも、SNSやブログなどを使った集客施策に力を入れましょう。
BASEなら、簡単な設定でInstagramをはじめとしたSNSとの連携が可能です。投稿から商品の購入ページに直接誘導でき、商品の宣伝・販促にSNSを有効活用できます。
おすすめのハンドメイド販売方法
ここでは、ハンドメイド作品を販売したい方におすすめのツールを紹介します。それぞれの特徴を把握し、自分に適したツールを選びましょう。
BASE
BASEは、ネット上に自分のショップを持てる「ネットショップ作成サービス」です。ASP(Application Service Provider)と呼ばれるもので、オンライン販売に必要なシステムや機能を利用し、初心者でも手軽にネットショップを作成できます。
BASEは、ブランドを確立したい人や、将来的にビジネスとしてブランドを大きくしたい人に便利なサービスです。ショップデザインなどの自由度が高く、かんたんな操作のみでブランドの世界観が伝わるショップを作れます。
スタンダードプランなら初期費用・月額費用0円ではじめられ、販売が軌道に乗ってきたら手数料が業界最安水準のグロースプランに移行するのがおすすめです。
スタンダードプラン |
グロースプラン |
月額費用:0円 決済手数料:3.6%+40円 サービス利用料:3% |
月額費用:16,580円(年払い)/19,980円(月払い) 決済手数料:2.9% サービス利用料:0% |
minne
国内最大規模のハンドメイドマーケットです。メディアで取り上げられることも多く、ハンドメイド好きな顧客が数多く利用しています。客層が若めなので、比較的若年層をターゲットとしている場合に向いているでしょう。
販売手数料は通常10.89%で、minnePLUS会員の場合は10.56%となります。
Creema
minneと同程度の規模を誇るハンドメイドマーケットです。シンプルで洗練された雰囲気の作品が多く、どちらかというと30代以降に人気があります。
販売手数料は、作品・素材の販売には一律11%、フードの販売には一律15.4%かかります。
メルカリ
国内最大規模のフリマアプリです。フリマというと不用品を売り買いするイメージが強いかもしれませんが、最近はハンドメンド作品を出品する人も増えています。不用品の販売や購入で利用したことがあれば、勝手が分かるので気軽にはじめられるでしょう。
ただし、メルカリは出品数が非常に多いので、売上につなげるには作品が埋もれないための工夫が必要です。
販売手数料は一律10%です。
まとめ
人気のハンドメイド販売ですが、成功するためにはいくつかの注意点をおさえる必要があります。制作から販売まで、それぞれの段階や販売方法別の注意点を理解し、作品をより多くの顧客に届けましょう。
今回紹介したように、ネットショップ作成サービスの「BASE」でもハンドメイドを販売するショップが数多くあります。
【ネットからリアルへ vol.5】ハンドメイドだからこそファンとの交流が大切。アクセサリーブランド<Linola handmade jewelry>が語る、リアル販売の魅力とは
Instagramとの連携や、ショップデザインのカスタマイズ、発送作業の負担を減らす機能など、BASEにはハンドメイド販売に便利なサービスが備わっています。ハンドメイド作家としてブランドを確立するなら、ぜひBASEをご活用ください。
BASEのネットショップは、開設手続きは最短30秒、販売開始まで最短30分。
ネットショップ開業によくある面倒な書類提出や時間のかかる決済審査もなく、開業までの手続きがシンプルでわかりやすいのが特徴です。
また、売上を左右するデザインや集客の機能も充実しています。
プログラミングの知識がなくても、プロ並みのショップデザインが実現できる豊富なデザインテンプレートをご用意しています。
さらに、集客に必須のSNSの連携も簡単です(Instagram・TikTok・YouTubeショッピング・Googleショッピング広告)。
ショップ開設はメールアドレスだけあれば、その他の個人情報やクレジットカードの登録も必要ありません。
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