自分でアパレルブランドを立ち上げたいと考えているけれど、「何からはじめたらよいか、わからない」という悩みを抱えている方も意外と多いかもしれません。
今回は、アパレルブランドのネットショップサポート実績を多数持つBASEが、アパレルの知識や経験がない方でもわかる「アパレルブランドの立ち上げ方」を解説します。
必要な費用や成功のポイント、また、BASEで実際にアパレルブランドを立ち上げたショップ事例もまとめました。
さらに、アパレルブランドにぴったりのBASEの機能も紹介しますので、ぜひ参考にしてください。
- BASEは個人・スモールチームに選ばれているネットショップ作成サービスです
- 初期費用・月額費用いらずで、無料で今日からショップ運営をはじめられます
- ショップ開設後の運営サポートや集客支援も充実しています
- 「売上を伸ばしやすいネットショップ作成サービスNo.1」に選ばれています
目次
アパレルブランドを立ち上げるのに、かならずしも資格や経験は必要ない
結論から言うと、資格や経験がなくてもアパレルブランドの立ち上げは可能です。というのも、アパレルブランド立ち上げに必要な知識などは、外部の力を借りることができるからです。
たとえば、オリジナルのアパレル商品を作る場合、アイデアさえ持っていれば、それを実現してくれるサービスが存在します。また、商品の仕入れにおいても、今はネットの仕入れサイトが豊富であることをはじめ、海外輸入を代行してくれるサービスもあります。
もちろん、知識や経験があれば、そういったバックグラウンドを生かして、最適な仕入れ先や工場などを活用できるので、有利であることに変わりありません。
しかし、アパレルブランドを成功させるためにもっとも重要なのは知識や経験ではなく、ブランドのアイデンティティやストーリーを伝え、多くの人に購入していただくことです。
事実、最近ではインフルエンサーをはじめ、業界未経験の方がファッションブランドを立ち上げることも少なくありません。SNSが普及し、個人が手軽に発信できる土壌が整ったこともあり、あらゆる人にチャンスが存在していると言っても過言ではありません。
アパレルブランドにも多いビジネスモデルである「D2C」については、以下の記事を参照してみてください。
アパレルブランド立ち上げ時にあると有利なスキル・経験
アパレルブランドの立ち上げには、必ずしもスキルや経験が必要なわけではありません。しかし、知識やスキルがあると仕入れや商品制作、ネットショップの運営がスムーズに進むのは事実です。
アパレルブランドの立ち上げに活かせるスキルや経験は、おもに次の3つです。
- アパレル業界での知識・経験
- 服飾専門学校などで学ぶファッションの知識
- ブランド経営の知識・経験
アパレル業界での知識・経験
アパレル業界での知識や経験を持っていると、自身のオリジナルブランドを立ち上げるときに、やるべきことが明確になります。
たとえば販売員としての経験がある場合、ショップ運営の流れや業務内容、顧客のニーズなどを把握するのに役立ちます。また、アパレル企業の本部勤務などの経験がある場合は、ファッションビジネスの知識やトレンドを把握するスキルが活かせるでしょう。
前職のつながりを活かして、新しく立ち上げるブランドのデザイン面や販売面で協力してもらうことも可能です。
服飾専門学校などで学ぶファッションの知識
服飾専門学校などに通い、ファッションについての専門的な知識を身につけて、アパレルブランドを立ち上げるという方法もあります。
服飾専門学校では、ファッションビジネスや色彩に関する資格が取得できたり、パターン制作から縫製の技術を身につけたりできるのが一般的です。学科にもよりますが、制作からビジネスまでの知識を幅広く学べます。
また、先輩や卒業生にアパレルブランドを立ち上げている人がいる場合、話を聞いて情報収集することができるのも強みです。
ブランド経営の知識・経験
アパレル業界の知識や経験があっても、経営やマーケティングの知識がなければ、ビジネスを軌道に乗せることができません。
とくにネットショップ(ECサイト)で商品を販売する場合、実店舗よりもさらに高い集客力が求められます。アパレル以外の分野でも、SNS運用やネットショップ運営、広告運用といった経験があると、ビジネス成功に役立つでしょう。
このような知識は独学でも勉強できますが、セミナーやスクールで知識を身につける方法もあります。
アパレルブランドを立ち上げる、5つの方法
ここまで紹介してきたように、アパレルブランドの立ち上げには、特別な資格や経験はなく、それぞれがバックグラウンドやモチベーション、行動力などの持ち味を生かして参入することができます。
ブランドを新しく立ち上げる方法は、大きく5つありますが、一番おすすめなのは、リスクが少ないネットショップです。そんなネットショップをふくめ、実際にアパレルブランドを立ち上げる方法にはどのようなものがあるのか、紹介していきます。
方法1. 実店舗で開業する
アパレルブランドを立ち上げる方法で、多くの人にとって難易度が高いと感じられるのが、「実店舗で開業する」方法です。物件探しからはじまり、内装やディスプレイを考えて手配、家賃の支払いなど、ほかの方法に比べてハードルが高くなります。
ただし、店舗で運営することで、顧客からの安心感を得られやすいでしょう。また、直接購入する人の反応や、会話ができるのも、実店舗ならではの醍醐味といえます。資金や時間に余裕のある方に、おすすめの方法です。
方法2. ネットショップで立ち上げる
もっともリスクの少ない方法が、ネットショップでブランドを立ち上げる方法です。BASEなどの固定費がかからないサービスを利用すれば、初期費用やランニングコストも安いため、限りなくリスクをおさえてブランドの立ち上げが可能です。
また、ネットショップの場合は、全国の顧客に商品を見てもらえる可能性があり、商圏が広いのが特徴。とくに、最近では、SNSを使った集客でコストをかけずに「立ち上げ」「集客」「販売」が可能、となっているのも大きいでしょう。
また、ネットショップを開設するとなると、個人であったとしても「特定商取引法」という法律によって、住所や電話番号など運営者情報の表示が義務付けられています。個人でアパレルブランドを運営する場合、利用するネットショップ作成サービスによっては、自宅の住所や電話番号を公開しなければいけないケースあります。
しかしBASEでは、その情報を非公開にすることも可能です。「自分の個人情報を公開したくない」と考える方でも、BASEでなら、安心してネットショップでブランドを持つことができます。
さらに、BASEの拡張機能である「かんたん発送(ヤマト運輸連携) App」を使えば、匿名配送も可能です。くわしくは、以下の記事で紹介しています。
方法3. フリマやポップアップショップに出店する
「実店舗を持つのは難しいけれど、直接顧客の顔を見て販売したい」という人におすすめなのが、フリマやポップアップショップへの出店する方法です。
とくに都内や大きな都市では、フリマやポップアップの出店募集を見つけやすいので、おすすめです。「ポップアップ 出店者募集」や「フリーマーケット 募集」と検索すると、出店概要の情報を得ることができます。
一時的な出店となるので、自分の商品が本当に売れるのかどうか試してみたい。と考えている人にもおすすめです。
方法4. クラウドファンディングする
クラウドファンディングを利用してアパレル商品を販売する方法も、最近では多くなっています。支援者の共感を得ることができれば、ノーリスクでブランド立ち上げのための資金を調達することができます。
クラウドファンディングのメリットは、無料でプロモーション活動ができることです。興味関心が強いユーザーも多いため、熱意が伝われば、ブランドの立ち上げやコンセプトに共感して、応援してもらえる可能性があるでしょう。プロジェクトページの作成に力を入れ、企画内容を明確に伝えることが重要です。
また、クラウドファンディングの段階でファンを獲得することができると、ブランド立ち上げ後もスムーズになります。人々をうなずかせられるようなストーリーや、熱い想いをお持ちの場合におすすめの方法です。
方法5. ブランド立ち上げサービスの支援を受ける
新ブランドの立ち上げをさまざまな形で支援してくれるサービスも展開されています。
たとえば、テラオエフという企業が提供するのは、新しく立ち上げるブランドのデザインや製品づくりを全面的にバックアップするサービスです。アパレルブランドの立ち上げが初めての人でも、ブランディングからオリジナルデザインの商品販売まで実現できます。
また、プロダクトブランドチャレンジは、起業経験者がアパレルブランドを立ち上げて0から1をつくるまでを徹底的にサポートするサービスです。ブランドビジネスの準備~成長段階においてやるべきことを提案してくれるため、スムーズに起業ができます。
アパレルブランド立ち上げに向けた、事前準備
ここまでお伝えしたように、アパレルブランドを立ち上げるには、複数の方法があります。ここからは、実際にアパレルブランドを立ち上げるにあたり、事前に準備しておきたいポイントについて説明していきます。
アパレルブランド立ち上げの事前準備は、おもに「商品準備」と「ショップの開業準備」にわかれているので、順を追って準備を整えてみてください。
商品準備
まずは、ブランド立ち上げから商品登録までのプロセスを4ステップで紹介します。
1. ブランドやロゴ、ショップのコンセプトを決める
ブランド名やロゴ、コンセプトなどを決めておくのは、SNSなどでのプロモーションにおいて、重要です。とくに、コンセプトがないと、情報に一貫性がなくなるため、運よく投稿などを見てくれても、フォローにはつながりません。まずはコンセプトを考えて、「あなたのブランドが提供する価値とは何なのか?」ということを固めておきましょう。
成功しているブランド名の共通点は次のとおりです。
- アルファベット表記で5~10文字程度
- 同じ文字が2回以上繰り返す(コカ・コーラ、サムスンなど)
- 硬音が含まれている(ディズニー、グッチなど)
ブランド名は認知度にも影響するので、ぜひこちらの記事を参考に、じっくり検討してみてください。
ロゴは、<Canva>などを利用して自分で作ることもできますが、<ココナラ>や<クラウドワークス>などで外注するのも一つの選択肢です。こういったクラウドソーシングサイトでは、予算に合わせてコンペをすることもできますので、非常にコスパがよいといえます。
外注するさいには、色付きのパターン、モノクロバージョン、配置違いのパターンなどを納品してもらうのがおすすめです。複数パターンを用意しておくことで、ネットショップの作成や梱包用品、ノベルティグッズを作るときなどのさまざまな用途で活用できます。
また、BASEには「ショップロゴ作成 App」という機能があり、ロゴタイトルを入力するだけで、簡単にショップロゴを作成することができます。デザインのポイントを知りたい方は、こちらの記事も参考にしてみてください。
2. 服を仕入れるのか、自分で作るのかを決める
まずは、服を仕入れるのか、もしくは自分で作るのかを決めましょう。というのも、発生する工程も予算も販売戦略も、それ自体で変わってくるからです。
<仕入れの場合>
服を仕入れる場合は、すでに商品ができあがっているため、制作にかけるコストや手間が省けます。たとえば、仕入れサイトとして<NETSEA(ネッシー)>や<スーパーデリバリー>などのネット仕入れサイトを利用すれば、オンラインで仕入れが完結します。
ただし、検品が不十分な仕入れサイトでは不良品が発生するリスクもありますし、そもそも競合他社と商品がかぶってしまう、原価が高くて利益が出ない、などの可能性も考慮しておく必要があります。
ネット仕入れの選択肢としては、海外輸入もあります。たとえば、中国の<アリババ>や<タオバオ>には、日本では考えられないくらいの安価な商品が並んでいます。それらの商品を仕入れれば、大きな利益が見込めます。一方で、不良品などのリスクが大きいため、輸入代行業者を利用するのが一般的です。
BASEでは、<タオバオ>などからの輸入代行をおこなってくれる、<タオバオ新幹線>というサービスと連携しているため、海外仕入れもかんたんです。
なお、<タオバオ新幹線>では、ドロップシッピング形式での販売もできます。ドロップシッピングとは、商品の在庫を自分で保管せずに、直接業者から出荷できるシステムのことです。くわしくは、下記の記事をご覧ください。
服を仕入れる |
|
---|---|
メリット |
デメリット |
既に商品が完成しているので制作の手間や負担が省ける |
不良品が発生するリスクがある |
生産を外注したり人を雇う必要がない |
信頼できる仕入れ業者を探す必要がある |
大量発注のさいに価格交渉がしやすい |
海外とやりとりする場合は英語などの外国語が必要になる |
価格競争になりやすい |
|
在庫リスク |
<自分で作る場合>
自分で商品を制作する場合は、一からデザインできるので、ショップのコンセプトや顧客のニーズを反映した商品を生み出しやすくなります。
一見知識や経験が必要そうですが、実際のところさまざまなサービスがあるので、自分の不足しているところはうまく外部業者を頼ることで解決します。たとえば、裁縫してくれる人を見つけることができる、<nutte(ヌッテ)>というマッチングサービス、企画から納品までをサポートしてくれる、<sitateru(シタテル)>などが代表例です。
BASEでは、<AYATORI>というサービスと連携していて、未経験者でも「こんな服を作りたい」というイメージさえあれば、デザインもない段階から相談に乗ってもらえ、商品の製造までを依頼することができます。
自分で作る |
|
---|---|
メリット |
デメリット |
イメージ通りの商品を売ることができる |
量産のさいに外注が必要になることもある |
材料や細部までこだわることができる |
経験やテクニックがある程度必要になる |
お客さんのニーズを反映しやすい |
商品の実現・完成までに時間がかかる |
初期投資が必要になる |
3. 必要に応じてタグ、洗濯表示、サイズタグなどを準備する
アパレル商品の販売では、洋服の内側につけるタグなども、必要に応じて工場に外注する必要があります。カスガイ株式会社のようにアパレルメーカー向けにタグやラベルを製造している専門業者に問い合わせて、手配するとよいでしょう。
繊維製品に関しては、洗濯やアイロンの取り扱いや注意などをうながすために、品質表示をつける必要があります。表示方法に関しては、消費者庁によって定められた決まりがあるので、消費者庁のホームページで確認しておきましょう。
また、アパレル商品に必要なタグの種類も知っておきましょう。下記を参考にしてみてください。
織ネーム |
ベースの生地にブランドやロゴがプリント・刺繍されたタグ。 |
下げ札、値札タグ |
衣服に紐などで繋がっており、商品の値段、サイズなどの情報を表示しているもの。 |
洗濯ネーム |
衣服の裏地などについている品質表示。繊維の組成や洗濯・アイロンなどの取り扱い、表示者名、原産国などを記載する。 |
サイズタグ |
SやMなど、商品のサイズを表記したタグ。 |
4. 商標登録をおこなう
商標登録は必須ではありませんが、ブランドを立ち上げる場合は、視野にいれておくとよいでしょう。同じジャンルで同じブランド名を、他人によって商品登録されてしまった場合、自分のブランド名が使えなくなってしまう可能性があるからです。
とくに、アパレルは商標登録の多い業界です。また、アパレル関連商品は、素材や用途、性質などによって多岐に渡るため、注意が必要です。
<特許情報プラットフォーム(J-PlatPat)>のデータベースで検索すると、商標を閲覧することができきるので、立ち上げようとしているブランドの商標などがすでに登録されていないか、あらかじめ確認しておきましょう。とはいえ、個人で商標登録をするのはハードルが高いため、弁理士に相談してみるのがおすすめです。
ショップの開業準備
ブランドの方向性やコンセプト、商品の準備が整ったらショップで販売するための準備に取り組みましょう。ここからはネットショップや実店舗を開業するための準備を4ステップで解説します。
1. 開業資金を用意しておく
では、アパレルブランドの立ち上げに必要な資金は、どのくらいなのでしょうか?アパレルブランドの立ち上げには、開業方法によって変わります。実店舗での開業の場合、約1,000万円程度、ネットショップ販売の場合、数万円から開業可能です。ここでは、実際に必要な資金を、まとめて紹介します。ここで紹介するのは、あくまで目安として参考にしてみてください。
必要になる項目 |
資金相場 |
|
---|---|---|
実店舗 |
・店舗賃貸契約費用 |
1000〜1500万円 |
ネットショップ |
・商品仕入資金 |
数万円〜規模に応じて |
クラウドファンディング |
・商品仕入資金 |
基本的に無料ではじめ、立ち上げ後に還元していきます。 |
ネットショップはコストを抑えて開設できるものの、外部にデザイン作成を依頼する場合は開設後にまとまった資金が必要となるケースがあります。ネットショップ開設後の資金調達は、次のような補助金を活用するのも一つの方法です。
- IT導入補助金制度:中小企業・自営業者が「ITツール」を導入するさいに利用できる補助金制度
- 小規模事業者持続化補助金:小規模事業者が、「販路開拓」または「業務効率化」のために支出した場合に適用される補助金
各地方自治体でも補助金制度を用意していることがあるので、各地方自治体に相談するのもおすすめです。できるだけコストを抑えて個人でできる範囲内でネットショップを開設したい場合は、BASEのような初期費用や月額費用無料のネットショップ開設サービスを活用してみてください。
また、BASEにはBASEが将来のショップ売上を予測したうえでBASE側が買い取り、すぐに使えるお金として資金を貸付してくれる「YELL BANK」というサービスがあります。「YELL BANK」はすぐに資金調達ができるほか、支払いは商品が売れたときのみ行われるので、支払いに追われる心配がないのも大きな特徴です。
BASEではネットショップ開設やデザイン作成にコストがかからないので、商品の仕入れやプロモーションを行うまでは限られた資金でも運営可能です。立ち上げ後に必要に応じて、「YELL BANK」で資金を調達できるのは心強いでしょう。
開業時に使える補助金について詳しく知りたい方は、こちらの記事も参考にしてみてください。
2. ショップを開設する
資金調達をしたら実店舗またはネットショップを解説します。ネットショップを開設する場合は、開設方法や利用するサービスなどを決定する必要があります。ネットショップの種類はおもに次のとおりです。
- モール型:Amazonや楽天市場のようなECモール内に出店しているネットショップです。開設の手続きがかんたんで、集客がしやすいのが特徴です。
- ASP型:サービス提供者と契約し、クラウド上に構築されたシステムを利用してかんたんに独自のネットショップを開設できるサービスです。BASEなどがあげられます。自社でサーバーを用意する必要がなく、コストを抑えられます。
- パッケージ型:ネットショップに必要な機能がパッケージ化されたシステムです。自由度が高いものの、カスタマイズに技術が必要となるほか、システムの構築にまとまったコストが必要となります。
モール型はコストが抑えられるものの、ショップデザインなど自由度が低いというデメリットがあります。コストを抑えてショップのカスタマイズをしたいと考えている方は、BASEなどASP型のサービスを利用するのがおすすめです。
3. 集客を行う
前述のとおり、アパレルブランドを立ち上げて商品を販売するには、さまざまな方法がありますが、いずれの方法を採るにしても、必要になるのが集客です。
最近であれば、実店舗を持っていようが、ネットショップであろうが、SNSを活用することが主流になってきています。もちろんほかにも方法はありますが、一朝一夕でできるものではないため、ブランド立ち上げ前のタイミングで「どうやって人を集めるか?」というのは、十分に検討しておく必要があります。
成功しているアパレルブランドは、画像や動画をメインに投稿できるInstagramを有効的に活用しているケースが多いという特徴があります。
BASEにはInstagramの連携機能があり、BASEの商品とInstagramを連携することで、Instagramの投稿に商品をタグづけして、BASEの商品販売ページへ直接リンクさせることができます。商品ページへの導線を確保することで、ショップの更なる売上アップが目指せるでしょう。
4. 開業届を提出する
開業届は、かならず出さなければいけない、というものではありません。ただし、ネットショップを開設して定期的に事業所得を見込む場合は、開業届を提出するのが妥当と考えるべきでしょう。開業届を出すと、青色申告ができるようになるなど、複数のメリットがあります。くわしくは、下記の記事を参考にし、開業届を出すべきか検討してください。
アパレルブランド立ち上げを成功させるためのポイント4つ
せっかく立ち上げたブランドは、なるべく失敗しないように継続していきたいものです。先に注意点を把握しておくことで、失敗のリスクを減らすことができるでしょう。ここからは、実際にアパレルショップを立ち上げるさいに、知っておきたい成功のポイントを紹介します。
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ブランドコンセプトやターゲットを明確にする
アパレルブランドを成功させるためには、コンセプトやターゲットを明確化することが重要です。
コンセプトとは、「概念・発想・構想」などを意味します。制作物などを作るさいに、ベースとなる考え方や構想、また、全体を通した基本的な考え方を意味する言葉です。
すなわちブランドコンセプトとは、今後ブランドを展開していく上での、「軸」となるものといえます。自身のブランドに込める想いや、「なぜブランドを立ち上げたいのか」を整理し、「売り出していくブランドはどのようなものか」を決定しましょう。
一方、ターゲットとは、ブランドの商品を買ってほしい・着てほしい年齢や性別、職業、好みなどを具体的に設定したものです。「どんな人に買ってほしいか」「誰に届けたいか」といった、ターゲットを決める際には、マーケティングで使用される、ターゲットの人物像をより詳細に設定する「ペルソナ」を活用するとよいでしょう。
また、「買ったあとどんな気持ちになってほしいか」という感情も、よりよい購買体験には重要です。ブランドコンセプトやターゲットを設計するさいは、こちらも合わせて考えてみましょう。
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市場を調査し、ニーズにあった商品を販売する
ブランドコンセプトやターゲットに沿ったものはもちろんのこと、ニーズにあった商品を販売することも、ブランドを成功させる要素として必要不可欠です。とくにアパレル業界のニーズやトレンドは、目まぐるしく変化します。
常に最新のトレンドをキャッチするためにも、市場をしっかりと調べ、ターゲット層のニーズに沿った商品を販売することが、成功のポイントです。市場やターゲット層のニーズと、販売商品が合っていないと、どれほど高品質な商品を作ったとしても、それを求める消費者は少なく、ビジネスとして成り立たなくなる可能性もあります。
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類似しているブランドがないか、事前にチェック
ここまで、ブランドの軸となるコンセプトや、市場調査の必要性についてお伝えしてきましたが、1点注意が必要です。それは、取り扱う商品が、ほかのブランドやショップと類似しすぎていたり、コンセプトが近すぎたりすると、訴訟を起こされるリスクがあることです。
たとえば、『Avancer』を販売する<ラルジュ社>は、デザインが<イッセイ ミヤケ(ISSEY MIYAKE INC.)>の展開する商品『バオ バオ イッセイ ミヤケ(BAO BAO ISSEY MIYAKE)』に類似し、誤認混同を消費者に生じさせる、として訴えられました。最終的に<イッセイ ミヤケ>が勝訴し、東京地方裁判所は<ラルジュ社>に対して、侵害行為の差し止めや廃棄に加えて、損害賠償の支払いを命じています。
参考:イッセイ ミヤケが「バオ バオ」類似品訴訟でラルジュ社に勝訴、東京地裁が判決
アパレル業界においては、模倣は比較的寛容だと認識されていますが、著名なブランドなどでは、たびたび訴訟が起こっているのも現実です。明らかに商品やコンセプトがかぶっている場合は、顧客にもネガティブな影響を与えてしまう可能性もあります。ビジネスをはじめる前に、一度チェックしておくのがおすすめです。
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SNSでしっかりプロモーションしよう
アパレルブランドの立ち上げには、SNSの活用は必須です。2023年にBASEが行った調査によると、ネットショップのPRや販促のためにSNSやプラットフォームなどを活用するショップは、81.2%と高い水準を保っています。積極的に活用しているSNSは1位が「Instagram」57.6%、2位が「X(旧Twitter)」23.6%となっています。
参考:「BASE」がオーナーズ調査2023を発表 ネットショップでは、自分の好きなことを仕事にするオーナーが9割超!
ネットショップを使うと全国の顧客に見てもらうことができますが、Instagramと連携すると、さらに購入に結びつきやすくなるのでおすすめです。BASEでは、拡張機能「Instagram販売 App」を使って、Instagram / Facebookにショップの商品情報を連携することで、Instagramの投稿に商品をタグ付けして、BASEの商品販売ページへ直接リンクさせることができます。
また、Instagram広告をかんたんに配信することができる「Instagram広告 App」もBASEでは利用可能です。Instagramのアルゴリズムをもとに自分のブランドと似たようなテイストの服を好む人にアプローチできるため、高い効果を狙えるでしょう。
BASEでは「TikTok商品連携・広告 App」という機能があり、TikTokアカウントとショップの商品情報を連携できます。
さらにYouTubeとの提携サービスは、動画上に商品のタグ付けができるほか、自身の「YouTube チャンネル」に商品の掲載ができるのが大きな強み。BASEならターゲットやブランドの方向性に合わせて幅広いSNSを活用できます。
「BASE」を活用してブランドを立ち上げたショップ事例
先ほど「知識や経験がなくてもアパレルブランド立ち上げは可能」とお伝えしましたが、実際にネットショップ作成サービス「BASE」を利用してブランドを立ち上げた方は、どのようなバックグラウンドがあるのでしょうか。ここでは、2通りのパターンにわけて事例を紹介します。
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資格や経験なしで立ち上げたパターン
水着やルームウェアを中心に取り扱うアパレルブランド、<andante>を運営する吉澤有紀さんは、OLをしながら未経験でブランドを立ち上げました。業界未経験からのスタートだったにもかかわらず、現在では、多くの従業員を抱えるまでブランドを成長させています。
吉澤さんは、使わなくなった私物をフリマサイトで販売することからはじめ、徐々に仕入れ販売をおこないながら、BASEでの販売に移行されました。吉澤さんのように、未経験でも、ネットの仕入れサイトなどを利用することによって、誰でもビジネスをはじめられるチャンスがあります。
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Instagramがきっかけで立ち上げたパターン
もともとアパレル商品が好きで、コーディネート写真を<Instagram>にアップしていた楫江(かじえ)さんは、フォロワーさんから洋服について訊かれることが多かったそうです。そして、最終的に自らブランドを立ち上げました。
現在ではBASEでネット販売をしつつ、ポップアップショップにも出店しています(BASEでは、ポップアップショップの出店サポートもおこなっています)。
ポップアップショップの出店では、リアルな顧客の反応を見ることで、新作の着想を得ているそうです。<Instagram>のフォロワーさんが商品を購入してくださることも多いそうで、楫江さんの想いに共感を抱いた顧客に支えられている、といえるでしょう。
【ネットからリアルへ vol.4】自身の憧れの姿をブランドコンセプトに。インスタで人気を集めるブランド<MEME>がこだわる世界観とは
Z世代の若きアパレルブランドオーナーである山野邉 舜平(やまのべ しゅんぺい)さんは、ブランドで食べていく覚悟を決めて大学を中退後にアパレルブランド<BEEBAR>を立ち上げました。
Instagramで見つけたマルチクリエイターの野村 訓市さんの投稿をキッカケに「自分も寄付という形で、アクションするべきなんじゃないか」と思ったそうです。それからというもの、制作や広告など、ショップに関わる費用以外の売り上げを寄付に当てています。
BASEのポップアップショップ出店サポートなども活用し、ブランドの認知度や売上の拡大はもちろん、社会貢献に取り組んでいるそうです。
ECもアパレル事業も未経験の中橋元基氏が中心となって立ち上げたアパレルブランド<Surfrise(サーフライズ)>は、中橋さんがWeb制作の現場でさまざまなサービスを使っていた経験や知識をもとにBASEでのオンライン販売のみを行うショップです。
ショップ開設後は、BASEの機能である「Instagram販売App」を活用し、Instagramでブランドや商品のPRを開始しました。Instagramのインフルエンサーが商品を紹介してくれたことや、フォロー&プレゼントキャンペーンを実施したことをきっかけにフォロワーが増え、売上拡大につながったそうです。
まとめ
今回は、アパレルブランドを立ち上げるさいに押さえておきたいポイントや、実際にブランドを立ち上げる方法などについて紹介してきました。アパレルブランドを立ち上げるために、特別必要とされる知識や経験はありません。まずは、ネットショップでリスクをおさえつつ、チャレンジしてみませんか?
ネットショップ作成サービスの「BASE」は、初期費用や月額費用無料でネットショップ開設ができることから、数多くのアパレルブランドが出店しています。
オリジナル商品やロゴ、梱包資材を制作するサービスが利用できるほか、豊富な集客、分析機能から自分好みにカスタマイズ可能。ぜひ、便利なBASEのサービスや機能を利用しながら、アパレルブランドを成功につなげていきましょう。
BASEのネットショップは、開設手続きは最短30秒、販売開始まで最短30分。
ネットショップ開業によくある面倒な書類提出や時間のかかる決済審査もなく、開業までの手続きがシンプルでわかりやすいのが特徴です。
また、売上を左右するデザインや集客の機能も充実しています。
プログラミングの知識がなくても、プロ並みのショップデザインが実現できる豊富なデザインテンプレートをご用意しています。
さらに、集客に必須のSNSの連携も簡単です(Instagram・TikTok・YouTubeショッピング・Googleショッピング広告)。
ショップ開設はメールアドレスだけあれば、その他の個人情報やクレジットカードの登録も必要ありません。
個人が安心して使えるネットショップをお探しなら、開設実績No.1のBASEをまずは試してみてください。