第6回
ブランド名を決めよう
更新日 : 2021/12/22
投稿日 : 2021/12/21

前回の講座では、コンセプトの決め方について解説しました。

何となくショップのコンセプトは決められたでしょうか?

このページでは、コンセプトを元にショップのブランド名を考えていきます。ブランド名は、今後お客様に覚えてもらうとっても重要なもの。

しっかりと考えや想いを持って検討しましょう。

ブランド名とは?その重要性

まずそもそもブランドとは何でしょうか。

ブランド(銘柄、英: brand)とは、ある財・サービスを、他の同カテゴリーの財やサービスと区別するためのあらゆる概念。引用:Wikipedeia

ブランドとは元々他人の家畜と間違えないように、焼印を押して(Burned)区別していたことから語源が来ていると言われています。

つまり、「他のショップと違う独自のもの」と認識してもらうための目印のようなものと言えます。

ブランドの本質は目に見えないもの

上記の通りブランドというものは、他と区別するためのものですが、その本質(中身)は目に見えないもので構成されます。

例えば「ブランドエクイティ(ブランドへの好意度)」「知覚品質(消費者がイメージするブランドの品質」などです。

つまりブランドというのは、そのブランドのシンボルや名前に紐づいて消費者側が感じる想いや感情そのものであると言えます。

ですのでこれから決めていくブランド名というのはあくまでも「名称」であり、その中身はこれからショップオーナー様自身で築いていくものであり、その築いていくブランドの中身こそが他と差別化してくれるのです。

ブランドは育てていくもの

上記の通り、ブランドというのはショップオーナー様自身で築いていくもの。

どうやって築いていくの?と思われるかもしれませんが、それは「あらゆる顧客接点においてあなたのショップが伝えるメッセージ、雰囲気、体験」といったものすべてです。

前述の通り、ブランドというのは「消費者側が感じるもの」なので、すべての接点がブランドを創る構成要素となります。

そのため、ブランド名はもちろんのこと、ショップのデザイン・Instagramの画像の雰囲気・お問い合わせ時の対応などすべてがブランドを創っていくのです。

ブランド名は、目に見えないブランドの価値を伝える役割

ブランド名が重要である理由は、ブランドの価値観を広く消費者に伝える役割を持っているから。

たとえば、ブランド名によって指名買いを獲得することができれば、売上の向上につながります。ブランド名を覚えてもらえれば、SNSや口コミも広がりやすいです。

このように、ブランド名はただの名前ではなく、ブランドの将来を左右するかもしれない重要な要素なのです。

ブランド名を考える6つの発想法

さてここからはブランド名の発想法を紹介していきつつ、一緒にブランド名を考えてみたいと思います。

ブランド名の考え方はいくつかありますが、どれが正解ということはありません。下記で紹介するいずれかの方法を参考に、前回の講座で決めたコンセプトに沿ったブランド名を付けていきましょう。

発想法①連結法

連結法とは、2つ以上の言葉をつなげる、いわゆる「造語」によるネーミングの方法です。それぞれの言葉を省略・変形させず、そのままつなげることがポイント。

例えば「メグミルク」は「自然の恵み」と「ミルク」をつなげた連結法によるネーミングの好例です。

発想法②擬人法

擬人法とは、商品やサービスを擬人化してブランド名をつける方法。

擬人法の特徴は、商品やサービスをより身近に感じることができる点。モノやサービスを、まるで人のように扱うことで、親近感を持って接することができるのです。

擬人法を用いたネーミングでは、お米の「あきたこまち」が有名です。

発想法③語頭・語尾法

語頭・語尾法は、ある特定のキーワードを選択した後、そのキーワードの頭文字や語尾を省略したり変形したりして新しい言葉を作る方法。

キーワードには、ブランドの価値や特徴を表すものを選ぶのがポイントで、もともとのキーワードの意味を残しつつ、新しい価値を表現できるのがメリットです。

お茶ブランドの「爽健美茶」は、「爽やかに、健やかに、美しく」の頭文字を取って組み合わせた名前。ジュースの「ファンタ」は、素晴らしいという意味を持つ英単語「fantastic」の語尾を省略したものです。

発想法④オノマトペ法

オノマトペとは、「わんわん」「パラパラ」「ゴロゴロ」など、自然界に存在する音や物事の状態、人の感情、動物の鳴き声などを模倣した擬態語・擬音語のこと。

オノマトペ法を使用することで、人の感覚に直接働きかけることができる効果が期待できます。

たとえば、アイスの「ガリガリ君」は、実際にアイスを食べるときの擬音をブランド名に採用したケースで、さらに「君」をつけることによって擬人法も採用しています。

発想法⑤ダジャレ法

ダジャレ法とは、その名の通りダジャレを使ってブランド名をつける方法です。

ダジャレを活用することでインパクトがあり、消費者に覚えてもらえる効果が期待できます。

紳士靴下のブランド「通勤快足」は、発売当初「フレッシュライフ」という名前でしたが、ダジャレ法を使用した遊び心のある商品名に変更しました。

さらに、事務用品の通販会社<ASKUL(アスクル)>は、「注文したら明日来る」という、商品のお届けのスピードの速さをブランド名に採用した例です。

発想法⑥アルファベット表記法

アルファベット表記法は、日本語の言葉をそのままアルファベットで表記する方法です。

パッと見た感じはあたかも英語のようですが、日本語なので音の響きは日本人に親しまれやすいのが特徴。たとえば、「英語」を英語表記すると「English」ですが、あえて英語表記にせず、「Eigo」とアルファベットで記すイメージです。

不動産情報サイトの「スーモ(SUUMO)」や、果汁飲料の「ゴクリ (Gokuri) 」なども、アルファベット表記法を使用してつけられた名前です。

 

実際にブランド名を考えてみよう

さてここまで6つの発想法をご紹介してきました。

「これだったら考えられそう」というものはありましたでしょうか?もちろん今回の発想法以外の方法でも問題ありません。

以前インタビューさせていただいた「Ambiance Paper」様では、「雰囲気の伝わる背景紙」というコンセプトから、英語で「雰囲気」を意味する「Ambiance」をとってブランド名としているとおっしゃっていました。

ちなみに前回の講座で決めたコンセプトは下記の通りです。これを参考にブランド名を作っていきます。

あなたに合った枕がきっと見つかる。100種類以上の枕がある「枕百貨店」 

今回はこのコンセプトを例に発想してみます。

STEP1.コンセプトに使えそうなワードを書き出す

まずはコンセプトに使えそうなワードを書き出してみます。今回の例では下記のようなワードが検討できます。

・枕
・百貨店
・あなたに合った
・100
・コンシェルジュ(擬人法)
・執事(擬人法)
・恋人(擬人法)
・枕名人(擬人法)
・pillow(英語)
・マクラ(カタカナ)
・デパート(百貨店)
・ふわふわ(オノマトペ)
・ぴったり(オノマトペ)
・101回個目の(ダジャレ)

STEP2. いくつかアイデアを出してみる

次に上記のワードを用いながら、いくつかアイデアを出してみましょう。

・枕の執事
・ピローコンシェルジュ
・101個目に出会った枕
・MAKURA NO MEIJIN

STEP3. アイデアを絞る

さてアイデアをいくつか出したら、最終的な言葉を決定するためにいくつかのポイントから絞り込んでいきましょう。その時抑えるポイントは下記です。

これらのチェックポイントをそれぞれのワードで確認していきましょう。まず重要なのがオリジナリティです。Googleなどの検索エンジンで同じ言葉が使われていないか検索してみましょう。

また同時にすでにその名前が商標登録されていないか?も確認しましょう。こちらで確認できます。

今回の例で言えばすべての名前が使われていなかったので、第一関門クリアです。

その他の項目で言えば、「分かりやすさ」「時代に左右されない」という観点で「101回目に出会った枕」はよく分からないのでここで省いてしまいます。

また差別化という点で考えると「ピローコンシェルジュ」は割とありきたりな名前なので候補から外してみようと思います。

そうすると「枕の執事」か「MAKURA NO MEIJIN」が最終候補になりました。

 

STEP4. アウトプットをイメージして名前を決める

最後に残ったブランド名を絞っていく際は、アウトプット(例えばショップに入れたり、インスタアカウントを作ったり)時にどのように見えるか?を考えて決めていくのがおすすめ。

例えば「枕の執事」であれば、明朝体のデザインが合いそうで、若い人よりも年配の方向けのアウトプットになりそうです。

一方で「MAKURA NO MEIJIN」であれば下記のように若者向けのデザインにも出来そうですね。

こんな感じで、ターゲットや思い描いているイメージに合わせて最終的な候補を選んでみるといいでしょう。

※ちなみにロゴなどはCanvaという無料のツールでも作成可能ですし、BASEの拡張機能にショップロゴ作成App というものもありますので、お好みでお使いください。

 

ブランド名に迷ったら…おすすめのツール2選!

「これだ!」というブランド名がどうしても決まらない場合、ネーミングツールの力を借りることも一つの手です。

nomine

nomine(ノミネ)は検索した単語や似た単語がすでに商標登録されているかを調べられる、ネーミング特化型の検索ツールです。

思い付いたアイデアを検索にかけて類似名の登録を調べたり、まだ登録されていないネーミングを提案したりすることが可能です。

もし考えたネーミングがまだ商標登録されていない場合、商標の出願依頼も有料でお願いできます。

大手の検索エンジンではこうしたネーミングに特化したサービスはまだまだ難しいこともあり、似た名前を調べる手間を減らしてくれる心強いツールです。

 

Panabee

Panabee(パナビー)はもともとはドメインの自動検索サービスです。

ただし、サービス名などを提案してもらうツールとしても利用ができます。検索欄に、自分が気になっているテーマの言葉を英語でふたつ入力してみましょう。

そうすると、近いドメイン名(オリジナルな言葉)を提案してくれます。

例えば、「White」「Flower」とスペースを開けて入力して検索すると、「Whower」「Whiteo」といった造語を提案してくれたりします。

オリジナル性が高い名前を考えたいときに参考にしてみてはいかがでしょうか。

まとめ
  • ブランド名は他と差別化するために非常に重要!
  • 登ネーミング方法はさまざまあるので、自分の好みの方法で!
  • すでに使われてないか?は確認しておこう!

以上、ブランド名の決め方について解説しました!

なかなかブランド名が決まらないという場合は、BASEのショップオーナー様の事例も参考にしてみましょう。こちらのインタビューページでさまざまなショップオーナー様がブランド名にこめた想いを確認できます。

次回からはSTEP3となり、実際にショップを構築していきます!

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