商品が売れるようになってきたら、BASEで取得できるデータも積極的に活用してみましょう。
取得したデータは、ただ見るのではなく、分析を通して課題を見つけ、ショップの改善に活かすことが重要です。
この記事では、データから課題点を抽出して、ショップ運営に活かす方法について、具体的に示しながら解説します。
目次
データを見る重要性とは?
データを見れば、以下のようなことがわかるようになります。
ネットショップを運営するうえで、データ管理の重要性を理解しておくと、役に立ちます。
売上金額や注文数、閲覧数といったデータを見れば、ショップの現状が具体的に把握できます。各項目の数字の推移を調べることで、前月や前年の同月と比べて状況が改善しているのか、それとも悪化しているのかがわかり、ショップの改善策も立てやすくなるでしょう。
データをもとに、立てた仮説を検証することも可能です。たとえば、9月ごろに売り上げが減ったとき、「夏に需要の高い商品が売れなくなってきた」という仮説を立てるとします。
このとき、水着やTシャツといった商品の閲覧数や注文点数を調べれば、仮説が正しいかどうかを確かめられます。
データ分析によって、仮説が立証された場合、夏物の仕入れ数を減らす、などの施策をおこなえるでしょう。このように、データ分析は、運営上の課題を発見して、ショップをよりよく改善するうえで、必要なプロセスなのです。
BASEで取得できるデータ一覧表
「BASE」のデータページでは、以下に一覧で挙げる、13項目の指標を確認できます。すべてを把握する必要はないので、なんとなく理解しておいて、必要なときに必要なデータが見れればOKです。
・売上金額
・注文数
・商品別注文点数
・平均注文単価
・注文者数(新規・リピーター)
・Webショップ閲覧数(PV)
・商品別閲覧数
・SNS経由の流入数(Webのみ)
・アプリショップ閲覧数(SV)
・フォロワー数
・お気に入り数
・商品別お気に入り数
・総合ショップランキング
具体的なデータの活用方法
データを活用しよう、と言われても、どのように活用すればいいかわからない方も多いと思いますので、いくつか例を挙げたいと思います。
基本的には、以下の順で考えると、活用しやすいです。
例題1. 商品が売れない……
なかなか商品が売れないときは、まず「Webショップ閲覧数(PV)」をチェックしてみましょう。商品を買ってくれるのは、実際にショップを訪れた人なので、そもそも閲覧数が少なければ、商品が売れないのも当然です。
ショッピングアプリ「BASE」を利用する人も多いため、「アプリショップ閲覧数(SV)」も確かめておきましょう。
閲覧数が少ない場合、広告などもふくめて、集客を改善することが必要です。
最初にあげた方程式に戻すと、以下のような感じになります。
課題→商品が売れない
仮説→閲覧数が少ないのでは?
特定→やはり閲覧数が少なかった
行動→集客方法の見直し
仮に、データを見てみて「集客は十分にできている」ことがわかった場合、別の原因を考えることになります。ここで、もう一度仮説を立てて、別のデータを見てみます。
課題→商品が売れない
仮説→閲覧数が少ないのでは?
特定→集客数は十分だった
仮説→商品ページが見られていないのでは?
行動→商品画像、商品名の見直し
このようにデータは、あくまで仮説を検証するために確認すると、効率がいいです。
「Webショップ閲覧数(PV)」の閲覧方法
管理画面の「データ」をクリック→下にスクロールすると、「WEBショップ閲覧数(PV)」があります。
「アプリショップ閲覧数(SV)」の閲覧方法
管理画面の「データ」をクリックして、下にスクロールすると、「アプリショップ閲覧数(SV)」があります。
「SNS経由の流入数」の閲覧方法
管理画面の「データ」をクリックして、下にスクロールすると、「SNS経由の流入数」があります。
例題2. 新規顧客がちゃんと購入してくれているか、不安!
リピーターだけでなく、新規顧客も商品を購入しているかどうかを知りたいときは、「注文者数(新規・リピーター)」のデータを確認してください。新規顧客の注文が少ない場合、はじめて訪れた人でも商品の購入までたどり着きやすくなるように、工夫を凝らす必要があります。
たとえば、入り口となる看板商品にフォーカスを当てて、割引クーポンを発行する、などの施策が考えられます。新規注文のハードルを下げて、リピートにつなげていきましょう。
課題→売り上げが伸びない
仮説→新規の人の購入が少ないのでは?
特定→やはり新規の購入が少なかった
行動→新規の人向けの対策
「注文者数(新規・リピーター)」の閲覧方法
管理画面の「データ」をクリックして、下にスクロールすると、「注文者数(新規・リピーター)」があります。
顧客管理機能を活用しよう
商品を購入したお客様のくわしい情報を知れば、運営改善のヒントが見つかるかもしれません。
そういった場合は、「顧客管理 機能」の活用がおすすめ。
過去の注文数やキャンセル数などが、顧客ごとに確かめられます。顧客の特徴などを記載できるメモ機能もあり、名前や電話番号などの情報から、顧客を検索することもできます。
「顧客管理 機能」をうまく活用して、あなたのショップを支えてくれるファンを把握し、運営にいかしていきましょう。
例題3. 自分のショップで人気な商品って、どれ?
ショップにおける人気商品を知りたいときは、「商品別注文点数」「商品別閲覧数」「商品別お気に入り数」のデータをチェックしてみましょう。
人気商品が把握できれば、仕入れや広告を強化することで、売り上げを伸ばせるかもしれません。
課題→売れ筋商品を強化して売り上げを伸ばしたい
仮説→人気商品を見れば、わかるのでは?
特定→◯◯という商品が人気だった
行動→〇〇という商品に系統の似た商品の仕入れを強化
また、人気商品の説明文や、価格を変更したことが売上ダウンにつながっていた、などの分析もできるようになります。
その他にも、売れている商品の閲覧数が少ない場合は、目立つ場所に商品導線を作ることで、さらなる売上アップが期待できるなど、人気商品のデータには、売り上げアップのヒントが詰まっています。
「商品別注文点数」の閲覧方法
管理画面の「データ」をクリックして下にスクロールすると「商品別注文点数」があります。
「商品別閲覧数」の閲覧方法
管理画面の「データ」をクリックして下にスクロールすると「商品別閲覧数」があります。
「商品別お気に入り数」の閲覧方法
管理画面の「データ」をクリックして、下にスクロールすると、「商品別お気に入り数」があります。
もっとくわしくデータ分析できるサービスと、拡張機能
ネットショップで、もっとくわしくデータ分析したい人は、Google Analyticsなどの導入を検討しましょう。
Google Analyticsは、Google提供のアクセス解析ツールで、無料で利用できます。
このツールを使えば、訪問者の年代や性別、アクセス経路、利用端末など、「BASE」のデータページでは確認できない、こまかな情報が取得可能です。
その他、顧客がどのページで離脱したのか、商品購入に至った顧客はどのような経路をたどったのか、といったことまで調べられます。
本格的なアクセス解析をおこないたい人や、プロモーションの効果を正確に測定したい人は、ぜひGoogle Analyticsを活用してください。
ただし、Google Analyticsを「BASE」のショップと連携するためには、「Google Analytics 設定 App」のインストールが必須です。
インストールはこちら
- 課題→仮説→データを見るという使い方をしよう!
- 登よりくわしいデータはGoogle Analyticsで確認できる!