商品の梱包は、次に紹介する「送料の決め方」に関わってくる項目です。
梱包の仕方ひとつで送料が変わってきたりしますので、しっかり事前に検討して適切な送料設定ができるようにしましょう。
またネットショッピングにおいては、顧客との最初の直接的な接点は梱包になるので、コミュニケーションの観点でもとても重要です。
商品ごとの梱包方法
ここでは、商品ごとに、基本の梱包方法をかんたんに紹介します。
ここで基本的なポイントを把握したうえで、自分が販売予定の商品と同種の商品をいくつか購入して勉強するのが、手っ取り早いです。
同種の商品を購入してみることで、たんに梱包方法だけでなく、コミュニケーションの仕方や、ちょっとした工夫まで垣間見ることができますので、一度は購入してみることをおすすめします。
そのため下記の例については、あくまで基本を知る参考としてご覧ください。
アクセサリー
アクセサリーは、OPP袋(しわになりにくい、透明の袋)に入れることが多いですが、絡まったりしてしまう可能性もあるので、専用の台紙を使用するのをおすすめします。
台紙は、Amazonやモノタロウなど、大手通販サイトでも購入できますし、BASE Uでもインタビューさせていただいた<だいし屋>様にも、おしゃれでかわいい台紙が豊富にそろっています。
「じつは、EC専用の商品なんて必要なかった」 リアルでモノが売れない時代、ものづくり企業が「BASE」で成長できた理由。
■おすすめ梱包方法
・台紙+OPP袋+緩衝材(プチプチ)+封筒
・台紙+OPP袋+緩衝材(プチプチ)+箱(ダンボールなど)
- 商品が絡まないように台紙を活用
- 台紙を商品に合った色やデザインにするのも、魅力的に見える工夫
服
服は、1枚の場合は紙袋orビニール、複数枚の場合は段ボールで梱包されるケースが多いです。服をシワにならないようにたたんで、OPP袋に入れて、紙袋か段ボールに詰めましょう。
紙袋などの梱包材は、Amazonやモノタロウなどで購入できます。
■おすすめの梱包方法
数枚の場合……OPP袋+緩衝材(プチプチ)+大きめの封筒や袋
たくさんの服の場合……OPP袋+緩衝材(プチプチ)+ダンボール
- 服にシワがつきそうな商品は、ハンガーをつけて配送するなどの工夫をする
- 服がこすれないように、折り畳むさいに紙・型紙を挟む
- 靴などの場合は、型崩れしないように、中に紙を入れる
割れ物
割れ物は、その名のとおり、割れやすいため、いかに割れないように梱包するか、が重要です。
商品を新聞紙やプチプチで包んで、緩衝材をきっちり詰めて、梱包しましょう。
緩衝材やプチプチは、モノタロウ・Amazonなどで、手軽に購入できます。
割れ物は、プチプチを多用するため、ロール型のものを用意すると、使い勝手がいいでしょう。
■おすすめの梱包方法
食器を新聞紙などで包む+緩衝材(プチプチ+紙)+箱(高価・繊細なものは箱を2重にする)
- 食器・陶器・鏡などは、割れないことがいちばん重要なので、緩衝材を多めに入れる
- 「ワレモノ」シールは、かならず貼る
コレクター商品
コレクター商品は、高価で貴重な商品が多いため、きっちりと梱包してあげることが大事です。
緩衝材を念入りに巻いて、梱包しましょう。
また、高価なカード・切手などはハードカバーに、古い書籍などは透明のブックカバーなどをつけてあげると、届いたあとも保存がしやすいため、購入者に喜ばれます。
ハードカバーやブックカバーなどは、モノタロウやAmazonで購入できます。
■おすすめの梱包方法
OPP袋+緩衝材(プチプチ)+箱(高価・繊細なものは箱2重)
- コレクター商品は高価なものが多いため、なるべく緩衝材を多めに入れる
- 「ワレモノ」「精密機器」などのシールは、必須
食品
食品は、常温保存可能の商品であれば、ほかの商品の梱包と大差はありません。ただし、冷蔵や冷凍が必要なものの場合は、クール便にして保冷剤を入れるなど温度管理を徹底しましょう。
また、自分で調理した商品を梱包するときは、より衛生的な梱包方法が求められます。
参考サイト:https://www.fukushihoken.metro.tokyo.lg.jp/shokuhin/
真空パックなどの機械も、モノタロウなどで購入ができます。
▼(参考)真空パックの機械の例
https://www.monotaro.com/g/00403766/
■おすすめの梱包方法
・冷凍食品の場合……食品を容器に詰める+OPP袋+保冷剤+緩衝材+発泡スチロールの箱
・瓶詰め商品の場合……瓶をプチプチで巻く+保冷剤+緩衝材+発泡スチロールの箱(もしくは、ダンボール)
- 商品によっては、食品の液漏れがないように、密閉容器や真空パックを用意
- 商品の注意書きに、「すぐに冷蔵庫へ入れてください」など記載すると親切
- 適宜クール便などの配送方法を選択
- 不安な場合は保健所に相談
梱包のさいの準備物一覧
商品を梱包するさいには、納品書などを同梱する必要があったりします。梱包作業に向けて用意するものを一覧化しましたので、さんこうにしてみてください。
項目 | 詳細 |
---|---|
梱包材 | 段ボール・袋など |
緩衝材 | 新聞紙・古紙など |
梱包に使う小物類 | ガムテープ、はさみ、カッター、手袋、PP袋、封筒などを用意 |
納品書 | 「納品書ダウンロードデータApp」を使えばかんたんに作成が可能 |
伝票 | 「送り状データダウンロードApp」 「ヤマトかんたん発送App」 などを活用して効率的に作成 |
領収書 | 決済の明細などを領収書代わりにしていただくので、基本的に発行しない 参考:https://baseu.jp/17066 |
梱包材の入手方法
ダンボールや、プチプチなどの緩衝材は、百均やAmazonなどで、手軽に入手できます。ただ、配送する頻度が高くなってきた場合は、大口で買うと1つの値段が安くなる、業務用のサイトで入手するのがおすすめです。
最近は、コロナなどの影響で、オンラインショップが増えてきているため、便利なサイズの梱包材も多くあります。
ゆうパケットやクリックポストで投函できる、小物用サイズのダンボールも話題になっています。
https://www.notosiki.co.jp/item/detail?num=NE-26
梱包材のサイズ・重さ・厚さで、送料(ネットショップ運営にかかる経費)は大幅に変わってきますので、適切な梱包材を選ぶことを心掛けましょう。
モノタロウ(https://www.monotaro.com/)
アースダンボール(https://www.bestcarton.com/kansyo/)
ダンボールワン(https://www.notosiki.co.jp/konpou/)
アスクル(https://www.askul.co.jp/l/14/1408/)
コラム①|クレームに注意しよう
梱包で気をつけたいのは、商品が届いたときに不具合がないか・破損がないか、です。
届いた商品に不具合などがあると、ショップへのクレーム(返金処理・レビュー評価)につながるため、注意しましょう。
梱包をより頑丈にする(緩衝材を増やす、箱をより強固にガムテープで止める、など)はもちろんですが、繊細な商品・ナマモノなどの箱には、「ナマモノ」「割れ物注意」のシールを貼る、などの配慮も必須です。
コラム②|梱包にこだわりたい場合は、canalも検討してみよう
梱包にもオリジナリティをもたせたい、という場合は、BASEと連携しているパッケージ印刷プラットフォーム、「canal」がおすすめです。
所定のダンボール箱やテープ付OPP袋などに、あなたのショップのオリジナルラベルを印刷できます。
「canal App」をインストールして、作成したいパッケージの種類を選び、デザインを入稿すればOK。注文ロット数によっては、パッケージのサイズも自由に設定できます。
オリジナルデザインの梱包で商品が届けば、ショップに対する信用や、好感度の向上も期待できるでしょう。
くわしいサービスの内容については、下記の記事を参照してください。
- 実際の梱包方法は、同種の商品を購入して研究しよう!
- 送料の設定にも関わってくるので、しっかり検討しよう!
- 納品書などはBASEの機能をうまく活用しよう!