この記事では、商品の配送方法と、送料の決め方について解説します。
ネットショップでは、「送料が高い」という理由で、カートから離脱するお客様は少なくありません。
送料を安くおさえるには、商品の特徴や、各種配送サービスを知っておくことが肝心です。
配送料の決め方や、サービスごとの特徴を紹介しますので、この記事を参考に配送方法を決定しましょう!
目次
配送方法と送料の決め方
配送方法は、以下の要素を考慮して決定します。
ステップごとにわけて、考え方をお伝えしていますので、一つずつ考えながら検討してみてください。
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- 商品の特徴(サイズ・重さ・厚さ)
- 送料
- 集荷機能
- 割引など(持ち込みで値引きがあるか、まとめて発送する方が得か、など)
STEP1 実際に商品を梱包して、サイズや重さを把握
最適な配送方法とは、商品の大きさや重さ、種類に合った配送方法です。
そのために、まずは、実際に商品を梱包してみて「どれくらいのサイズ・重さになるか」を確認しましょう。
同じ大きさでも、厚みによって値段が変わる場合もあります。
ほかにも、割れ物であれば、配送中に割れないよう梱包材を厚くする必要があるため、配送サイズが実寸より大きくなるかもしれません。
ダンボール・緩衝材などを使って、お客様に発送するときと同じ方法で梱包してください。梱包したさいに、「高さ・幅・奥行き」の3辺の長さを測って、重さも計測しましょう。
次の段落で、代表的な配送方法について記載していますので、「どのサービスで送るか」を考えてみましょう。
STEP2 配送方法を具体的に検討
以下に、代表的な配送方法の種類と、商品例を紹介しますので、STEP1で測ったサイズを元にどの梱包方法で配送するのが良さそうか検討してみましょう。
たとえば、夏物のTシャツであれば、折りたたむとA4サイズの封筒に収まります。重さも約200gになるため、日本郵便のゆうパケットやクロネコヤマトのネコポスがおすすめです。
また、冷凍食品なら、クロネコヤマトのクール宅急便など、専門のサービスがおすすめです。
なお、場所によって金額が変わる場合は、原則「東京〜大阪間」「税込」で計算しました。
日本郵便
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- 「レターパック」など、発送方法によってはポスト投函が可能
- 「ゆうパック」をはじめ、目的や商品に合わせた多彩な配送サービスが魅力
- 冷凍(チルド)・速達など、オプションを気軽に追加できる
日本郵便 | サイズ | 送料 | おすすめ商品 |
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ゆうパック | 荷物の縦・横・高さの合計が170cm以下、重さ25kgまで | 大きさ60cm以下: 970円 | 雑貨、インテリアなど |
レターパック | プラス:A4サイズ、重さ4kgまで ライト:A4サイズ、厚さ3cm・重さ4kgまで | プラス:520円 ライト:370円 (全国一律) | 衣類、アクセサリーなど |
ゆうパケット | 荷物の縦・横・高さの合計が60cm以内。長辺34cm以内、厚さ3cm以内。 重さ1kg以内。 | 厚さが 1cm以内:250円 2cm以内:310円 3cm以内:360円 | 衣類、CD・DVD、化粧品など |
ヤマト運輸
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- クロネコメンバーズ(会員制度)の割引制度が豊富
- コンビニからの発送も可能
- 「かんたん発送(ヤマト運輸連携) App」で、ショップとの連携もスムーズ
ヤマト運輸 | サイズ | 送料 | おすすめ商品 |
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宅急便コンパクト | 薄型:24.8cm×34cm BOX:20cm×25cm×5cm | 660円+箱代70円 | 衣類、アクセサリー、小物など |
宅急便 | 荷物の縦・横・高さの合計が160cm以下、重さ25kgまで | 大きさ60cm以下: 1,040円 | 雑貨、インテリアなど |
ネコポス | 23cm×11.5cm~角A4サイズ(31.2㎝×22.8㎝)。 厚さ2.5cm以内、重さ1Kg以内 | 385円 | 衣類、書籍、小物など |
※BASEにはヤマト運輸との連携機能があります。
佐川急便
- 宅配便料金が比較的安い
- 「精密機器輸送サービス」など、ニッチな商品に適した配送手段が多い
佐川急便 | サイズ | 送料 | おすすめ商品 |
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飛脚宅配便 | 荷物の縦・横・高さの合計が160cm以内、重さ30kgまで | 大きさ60cm、重さ2kg以下:880円 | 衣類、アクセサリー、小物など |
飛脚クール便 | 荷物の縦・横・高さの合計が140cm以内、重さ20kgまで | 大きさ60cm以下: 1,155円 | 食品など |
STEP3 全国一律や地域別など、送料のパターンを決める
次に、送料のパターンを決めていきます。
送料パターンの決め方には、いくつかの方法がありますが、よく使われる方法は、「全国一律(どこから購入しても同一)の送料」か「『本州・北海道・四国・九州・沖縄・離島』などの地域別にわける」方法です。
ほかにも、「一定金額以上購入で送料無料」といった方法もあります。
先ほど紹介した、ゆうパケットやネコポスといった送料固定のサービスを利用するなら、全国一律の送料も気軽に選択できます。
ほかにも、軽くて薄い商品であれば、レターパックやクリックポストも全国一律で配送したい時におすすめです。
また、「一定以上購入で送料を無料」にする場合は「ついで買い」も誘発できるため、商品数や種類が多いショップには、とくに向いています。
ゆうパックなど、発送先に合わせて送料が変わる場合、距離に合わせて、いくつかのパターンを決めましょう。
たとえば、首都圏からの発送であれば、「本州(一部地域を除く)は送料無料。北海道/東北/四国/九州/沖縄県は別途送料 」などというケースは多いです。
ただし、地域ごとにあまりにも極端な金額の差をつけると、お客様が離れる原因になりますので、注意しましょう。
送料を決めるときの注意点
ショップに登録する送料は、配送方法の金額に加えて、梱包材の費用や手間賃も計上します。
ただ、お客様は、支払金額に対して送料の比率が高いと、購入をためらう傾向にありますので、雑費を販売価格に計上してみることも検討しましょう。
例)
a.送料300円 商品価格1000円
b.送料200円 商品価格1100円
どちらも、合計の売り上げは同じになりますが、送料が安く見えるため、ユーザーが購入するハードルが下がると考えましょう。
STEP4 送料をBASE上で設定してみよう
決定した送料を、実際のショップ上に設定します。送料を細かく設定するために、「送料詳細設定 App」をインストールしてください。
「送料詳細設定 App」では、まず、配送方法を選択します。ヤマト運輸や日本郵便といった代表的な配送方法のほかにも、独自での設定もできます。
次に、それぞれの送料を、「全国一律」か「地域別に設定」から登録します。地域別に設定する場合は、各エリアに漏れなく記載しましょう。
最後に、送料を適用する商品を選びます。商品ごとに送料を変更できるので、たとえば、「トライアルキットだけ、送料0円で送る」といった工夫もできます。※〇〇円以上で無料、といった設定も可能です。
詳しい方法は下記の記事を確認ください!
コラム|ショップの規模が大きくなってきたら商品ごとに送料を設定しよう
最初から商品ごとに送料を設定するのは大変な場合は、どの商品でも同じ送料設定でもよいでしょう。
規模の拡大によって、商品の種類が増えてきたら、品ごとに送料を設定してみましょう。
たとえば、かさばるブーツとコンパクトな夏物衣類なら、実際の配送にかかる費用も異なるため、別々の送料を設定した方が、注文する側・発送する側の双方にメリットがあります。
また、一度に複数の商品の購入が見込めるなら、「○○円以上購入で送料無料」のサービスをはじめるのもおすすめです。
送料を無料にするために、追加で購入してくれるお客様が増え、増益を見込めるかもしれません。
さらに、「配送日設定 App」を使えば、配送日の指定ができます。事業の規模や、かけられる労力に合わせ、お客様の細かいニーズに応えましょう。
また、持ち込みがむずかしいと感じはじめたら、集荷機能が使える配送方法へ切り替えをおすすめします。
BASEでは、「かんたん発送(ヤマト運輸連携) App」を利用することで、ネコポスや宅急便コンパクトの商品を、指定の場所まで回収に来てくれます。
配送方法は、事業の拡大・縮小に応じて、ベストな選択肢が変わります。原価や販売量、扱う商品が変わるさいなど、節目ごとの確認がおすすめです。
- さまざまな選択肢からベストな配送方法を選ぼう!
- 配送会社ごとの特徴をうまくいかそう!
- 配送方法は事業規模などに応じてつど見直そう!
以上でSTEP4は終了です。
次はいよいよネットショップで売上をあげるためにもっとも重要な「集客」について解説していきます!STEP5をご覧ください。