BASEに限らず、ネットショップでは、自分で集客をしなければ、お客様を呼んでくることができず、売り上げが立ちません。
たとえば、ECサイトの平均CVR(商品をクリックした人が購入に至る、平均の割合)が3%前後と言われており、33人を集客して、ようやく1つの商品が売れる計算です。
「集客ができているのに、売れない」のであれば、いろいろと策はありますが、まずは集客がないと、ほかの施策もやりようがないので、なによりもまず、集客が重要です。
集客方法としては、以下がありますが、ネットショップと相性がよいのは、SNSを使った集客です。
集客方法 | おすすめ度 |
---|---|
SEO対策 | SEOはかなり専門知識が必要かつ時間がかかるため難易度が高い |
ブログ | ブログの集客経路はSEOやSNSがメインとなるため、その他の集客が先 |
検索広告やSNS広告 | リスクさえ取れば誰でも始めやすく成果がでやすい |
SNS運用 | 時間はかかるが、ネットショップ運営との相性がいい |
TVなどで紹介してもらう | 運的な要素が強いため、他の集客をしていることが前提 |
アフィリエイト広告 | アフィリエイターとの交渉など、初めてするには難しい |
この「集客」のステップでは、多くの方が成功している、Instagramを使った集客方法についてメインに解説していきます。
目次
BASEショップでの集客は、Instagramがメイン
なぜInstagramの活用をおすすめするかと言うと、すでに多くのショップオーナーの方々がInstagramを活用した集客で成功しているからです。
BASE加盟店を対象とした「オーナーズ調査2021」によると、BASEの加盟店の9割が、商品のPR・販促にSNSを活用している、というデータがあります。
また、利用しているSNSトップ3の各割合は、Instagramが89.0%、Facebookが54.0%、ツイッターが43.3%、となっています。
Instagramで集客するには、大きく3つの方法がある
ここまでお伝えしたように、ネットショップにおける有力な集客方法の1つとして、Instagramの活用がありますが、「インスタアカウントを作って運用」するだけが、Instagramの集客ではありません。
Instagramを使った集客方法としては、おもに以下の3つがあります。
・地道に投稿(アカウント運用)
・インフルエンサーを活用
・広告を活用
それぞれの集客方法のメリットとデメリットを表にまとめると、以下のとおりです。
メリット | デメリット | |
---|---|---|
地道に投稿 (アカウント運用) | ・0円で始められる、予算が不要 ・取り組み始めるむのが簡単 ・上手くいけば絶大な集客チャネルとなる | ・フォロワー集めが難しい ・成果がでるまで時間がかかる ・日々の運用時間がかかる |
インフルエンサーを活用 | ・バズなどで大幅に商品が売れることがある ・フォロワーが増える可能性 | ・予算が必要 ・うまくいくかわからない ・PR投稿などを嫌うユーザーも増えてきている |
広告を活用 | ・誰でも集客できる ・すぐに成果が出やすい ・数字で判断しやすい | ・予算が必要 ・初期設定が少し難しい ・赤字になる可能性 |
ご覧のとおり、どの方法にも一長一短ありますが、これまでたくさんのショップオーナー様にインタビューさせていただいた実感値でお伝えすると、以下のような流れが多い傾向にあります。
<ショップオーナー様に聞いた成功する流れ>
・地道に運用、またはインスタ広告でフォロワーを集めつつ販売
・あるとき、たまたまインフルエンサーの方が購入してくれて、人気に火がつく
・それ以降、継続的に売れ続ける
ですので、まずは運用や広告でフォロワーを集めることからはじめるのが、成功確率の高い方法ではないか、と考えられます。
それぞれについて、くわしく解説します。
▼インタビュー記事も参考にしてみましょう!
方法①地道に投稿
日ごろからInstagramへ地道に投稿していき、フォロワーを増やしていく集客方法です。
予算がかからない、というメリットがある一方で、多くのインスタアカウントが乱立しているため、成功難易度はじょじょに上がってきています。
とくに、最近のInstagramは、「アルゴリズム」による制御が強くなっているので、アルゴリズムに評価されるアカウント運用が必要となります。
Instagramのアルゴリズムを理解し運用することで、成功する確率がグッと高くなります。
Instagramの運用に関しては、専門におこなっている「株式会社SAKIYOMI」様に、コンテンツを寄稿していただきます。
全10回のコンテンツで、ネットショップでInstagram運用を成功させるにはどのようにすればいいか?ということを、細かく解説していきますので、ぜひ参考にしてください。
→SAKIYOMI様によるコンテンツはSTEP6に順次格納していきます
方法②インフルエンサーを活用
SNS上で数千〜数十万人とフォロワーを持つ、高い影響力がある人たちを、インフルエンサーと呼びます。
これらのインフルエンサーに、自社商品のPRを手伝ってもらい、商品の認知度を高めて集客する方法もあります。
うまくいった場合には高い成果が得られますが、最近ではPR投稿を嫌うユーザーも多いため、難易度は高くなってきています。
当然、費用もかなりかかってきますので、初期のころにいきなりインフルエンサーを活用するのは、リスクの方が大きいかもしれません。
とはいえ、「仲のよいインフルエンサーに、無料で拡散してもらう」「商品撮影のモデルになってもらう」など、PR投稿以外の形で活用できるのであれば、積極的に活用していくことをおすすめします。
一般的なインフルエンサー活用の方法は、下記の記事に記載していますので、参考にしてみてください。
方法③広告を活用
Instagramでは、広告を出すことも可能です。
広告は、誰でも出すことができるので、すぐに成果が出やすいのがいちばんのメリット。
なんとなく、お金をかけて広告を出すことに抵抗のある方も多いかと思いますが、広告予算は、自分で決めることができます。
BASEのショップオーナー様にヒアリングすると、だいたい1日1,000円からはじめている方が多いようです。1,000円と聞けば、そんなに抵抗がない方も多いのではないでしょうか?
やめようと思えば、いつでもやめられますし、成果が出れば、かなりモチベーションも上がるはずですので、初期の段階から広告を出す選択肢も、十分にあり得るでしょう。
実際に、インタビューさせていただいたAmbiance Paper様では、ブランド立ち上げ間もないころから、広告で集客をしていたそうです。
「フォロワーを集めるために、最初は赤字でもよい」と割り切れる方や、食品や化粧品、服や生活雑貨など、Instagramの広告で成果が出やすい商品を取り扱っている方には、とくにおすすめです。
なおインスタ広告の初期設定は少々ややこしいのですが、BASEが提供している「Instagram広告 App」を活用すれば誰でもかんたんに広告出稿がはじめられます。
コラム|地道な運用は本当にリスクが少ない?
地道な運用は、費用がかからず、リスクが少ないように思えます。しかし、時間という観点で考えると、かならずしもノーリスクではないのです。
一般的に、地道な運用だけで集客をおこない、商品を売っていくためには、長ければ数ヶ月かかることもあります。
一方で、広告を出せば、早ければ1日で商品が売れることもあります。
商品が売れれば、そこからお客様とのコミュニケーションが生まれて、モチベーションもわきますし、改善しながら成果を拡大していくことができます。
つまり、地道な運用では数ヶ月かかる工程を、たった数日に短縮できるかもしれないのです。
さきほどもお伝えしたように、Instagram広告は、1日1,000円、月額3万円程度でも十分に運用可能です。また、商品が売れなくても、Instagram上でフォロワーが増える副次効果もありますので、試してみる価値はあるのではないか、と考えられます。
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- Instagramは3つの方法がある!
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